ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯128 久しぶりの投稿です

 うっかりブログのことを忘れてしまっているような状況でした。約1年ぶりの投稿になります。とりあえず手を動かして更新してみます。

 

 先日大阪に世界スーパージュニアテニスを見に行ってきました。自分の子供が出場するための応援です。

このブログはジュニアテニスをするお子様を持つ親御さんの参考になるようなものになればと思い始めましたが、間もなく私もその立場を卒業する時期になります。

思いがけずうちの子は頑張って成果を上げたために、いろいろな親御さんにテニスについてよく聞かれるようになったということもあり、役に立つものがアップできるのではないかと思ってやったことを懐かしく思います。

 

もうちょっとしたらこのブログも閉めて終わりにしようかと思っております。

 

というわけで先日のスーパージュニアはもう少し頑張れたら!という結果でした。我が子はプロになるともう決心しておりその夢にむかって猪突猛進状態です。あの子かなって思う子がいたらぜひ応援してあげてくださいね😊

 

ところで皆さん、プロテニス選手って何を目的でツアーを戦っていると思いますか?自分の子がプロになるといっている時点でいろいろと考えました。

皆さんお仕事をしていて、それは世の中に何らかの価値を提供していてその見返りとして報酬があると思います。プロテニス選手のそれってなんだと思いますか?ぜひともコメントで聞かせていただきたいと思います。このブログ読まれている方ならばとっても参考になるお話が聞けそうな気がしています。

 

私としてはテニスを知っている人だけ、またテニス界にだけ響く選手ではなく、テニスに何の興味もない方々、テニスのこと何も知らない方、特にの本国内の方々にいろいろなものを届けることができる選手になってほしいと願っています。

 

そして私のようにとてもつらいことがあってうつむきがちな暮らしを余儀なくされている方や、病気などを患っていろいろなことに失望、絶望されているような方の気持ちを少しでも明るくしてくれるような選手になってくれることを望みます。

「○○選手も頑張っているしきついツアーの中で頑張って楽しんでいる!」

「○○選手の試合が来月見に行けるからそれまで辛いけどがんばってみよう」

こんな方が一人でもいれば最高ですよね。

 

「勝てば官軍」プロアスリートの世界では当たり前の理です。リアルは勝てばいろいろなことが前向きにとらえられ情報として伝わります。しかし負けたり良くないことが起きたりすると本人の頑張りや努力は関係なく、ぶったたかれるというのもこの世界の理です。この厳しい世界に我が子を送り込むのはやはりそういったリスクなどを理解していてもあまりある夢に向かっていくことの価値を見出さないとと思っております。

皆様のコメントお待ちしております。 よろしくお願いいたします🙇

♯127 ジュニアテニスデータベース

 ジュニアテニス選手を応援している親御さんであれば一度はこのページ見たことがあるのではないでしょうか?ジュニアテニス選手の戦績などが一覧で見ることができるすごい内容になっています。

 

 ここでは全国大会などで上位進出した選手などの戦績がリスト化されており、どのようなレベルをたどってきた選手なのかが一目でわかりますし、海外の有名ジュニアなどの情報も載っています。優れたサイトです。

 前回の記事でITFツアーで何位の選手がこういった進路を選びがちというところを記事にしましたが、実際のトップ選手たちがどのような進路をたどっているかということも事実を基に書いておられて非常に参考になります。全国大会で上位の成績を残していた中学生は名門高校に入りインターハイなどの大会でさらに戦績を残したり、通信制の高校に入学してITFやプロトーナメントを中心に活動したりとリアルが確認できます。

 

 

 あと小学生の時に全国トップだった選手が中学高校では戦績を落としていたり、逆に小学生の時は全国大会出場経験もないのに、高校生になって急に成長して全国制覇を成し遂げたりしている選手もいたりします。ジュニアテニスファンとしてはありがたいサイトなんです。今後我が子の進路やテニスとの付き合う距離感などを考えるときに大変参考になるサイトだと思います。お勧めです。

ジュニアテニスデータベースさん、いつもお世話になってます。優れたサイトを運営していただきありがとうございます。

 

♯126 実際にツアーを回っている選手たちの実情

 ここではどのようにツアーを回っているかという選手たちの実情について知っている範囲でお話しできればと思います。

 

 ITFジュニアツアーはWEB上にカレンダーなどシステムが全部わかる内容のホームページが存在します。そこを見てどうするか具体的な行動を決定していくことになります。 先述したようにグレード5の大会に出るためには一体いつからどこでその大会が開催されているのかということを調べることになります。

 

 

 国内のITFジュニアですと出られる大会は限られていますのでここでは海外の大会参加についてお話します。

 現段階のランキングで出ることができそうな大会をまずピックアップするところから始めるのが普通です。ですので今のポイントで出ることができそうな大会の開催されている国を探して参加します。そしてだいたいの場合一度遠征に出たのならば交通経費なども考えて複数大会に続けて出場するという予定を立てるのが一般的です。

 

 

 例えばドイツにG5の大会が3週続けて開催されていると確認したとします。そこに参加しようとするならばドイツまでの飛行機を手配し、そして到着から帰ってくる日までの宿泊施設を押さえます。ドイツ滞在中の移動手段なども確認しておきます。そして3大会に参加してポイントを頑張って稼ぐという形になります。

 

 

 といった感じでツアーに出かけるのですが、そう簡単にできるものではないですよね。。

①まず費用です どうでしょうかドイツまでですと片道10万くらいでしょうか、そして3週間の宿泊代 一晩5000円と考えても10万円、そして毎日の食費、移動交通費、食費、ガットの張替代などを考えますとこの遠征だけで50万くらいは見ておかないといけませんね。航空代金はいま上昇の一途です。大変です💦

②そして参加するのはジュニア選手ですので、学校をどうするかです。

日程調整がなかなか難しいところもあると思いますし、例えばテストの日と重なったらどうするか、また国内の主要大会と日程が重なったらどうするか、3週間休んでも良い学校なのか?などいろいろあります。

③現地で問題なく過ごせるのか?

例えば言葉が全く話せない選手であれば現地でいろいろと困ることもあるかと思います。スマホで何とか切り抜けるのもありですが、言葉が通じずいろいろなトラブルに巻き込まれるような不安もあります。また国によっては治安が悪く子供一人で動くこと自体リスクが大きいということもあるように思います。

 

 

 様々大変な事情はありますが、こういったことを加味して複数の選手で集まってツアーに参加するということが実際は多いようです。海外経験の豊富なツアーコーチが何人かの選手を帯同していくということですね。これですと上記のいろいろな不安が解消されて安心してツアーに参戦できます。そして現地での空いた時間の活用や、練習相手などにも困りません。ですのでこういった海外ツアーコーチに帯同してもらうというのは非常に現実的なお話でしょう。

 

 

 次に戦績によって回る方針を変えなければならないということも実情として大きい要素となります。どこまでで線を引いて挑戦を続けるかということです。

 日本人選手の多くはジュニアグランドスラム出場を目標にツアー参加することが多いように思います。あるいはやれるところまでということで18歳になるまでずっと参戦するというのもありかと思います。そして最終段階では次の進路に向けた方針を打ち立ててそこに向かうということになるかと思います。

 

 

 例えば海外の大学に進学希望であれば ランキング○○〇位が必要なのでそこを目指したスケジューリングをする、国内の大学であれば全日本ジュニアでベスト○○の成績が必要なのでITFを中断して国内大会に集中する、プロとして活動したいのでスポンサー獲得のためにもグランドスラム優勝を目指す、テニスの成績が芳しくないので勉強して大学進学を目指すためテニス自体を中断する、、など方向性は多岐にわたると思います。親御さんの経済状況、そして選手の持っている限られた時間、そして望む将来などをいろいろバランスを考えて行動を決めていくことになると思います。



 

 ITFジュニアツアーにてどのような戦績を収めることができるのかというところが今後の方針を決めるポイントです。本気の選手は1年間の半分以上は海外で過ごすことになるでしょう。

 

 

 やはりこの若さで世の中もまだまだ見れていない年齢の選手たちですが、将来どのような方向に進みたいか、何を目標として今後の人生を過ごしていきたいのか?ということをある程度はっきりさせる必要があるでしょう。それがはっきりしなければなかなか行動を決定することができません。家族でも良く相談しておくことが重要ですね。

 

 

傾向としての進路はこんな感じだと思います。

1位~50位 プロへ

51位~100位 プロもしくは海外の大学へ

101位~300位 ジュニアグランドスラム出場を目指す 大学テニスへ

301位~500位 大学テニスをめざす  

 

 

くらいのなんとなくのイメージはあります。もちろんトップ選手でもプロにならずに大学への道を歩む選手もいますし、200位の選手でもプロとしてそのご活躍を目指す選手もいます。それにトップテンの選手などであればジュニア時代からプロサーキットへすでに参戦している選手がほとんどです。その手ごたえなどから進路を決めていくのでしょう。

 

 

 たくさんの時間とお金が必要なのが海外ツアーの実情です。メリットとして何を目指してどこのラインまでの取り組みをするのかを決定していくのはきっとその時その時で至難の選択の連続です。勝てば勝ったで次どうするか悩み負けたら負けたで次どうするか悩むという感じでしょう。

 

 

 各選手世界の壁にぶち当たりそこでこれを乗り越えられるのかどうか、どのレベルで自分はやりたいのかなど現実的な選択をすることになります。

♯125 ITF参戦後 何を目指すか?

 ITFジュニアワールドテニスツアーについてお話をしています。前回J5に参戦するにはというところまでお話ししました。

 とても一般的なルートですとジュニアグランドスラムを目指すというのがITF参戦後の目標とする選手が多いと思います。そしてその後プロツアーフューチャーズ、チャレンジャーと続いていくのが一般的です。

 

 

 前回はグレード1の大会に参加できるようになるためだけでもかなり大変というお話をしましたが、最高峰のジュニアグランドスラムに参戦するにはどうしたら良いのでしょうか?

 簡単に言いますとエントリーした選手の中でポイントがおおよトップ70位くらいまでにいないと出場できません。その時のエントリー状況によりますのでランキング何番であれば出れるという確実なものはありませんが、大体世界ランキング50番くらいまでに入っていれば本戦ダイレクトインになるでしょう。

 

 

 

 現時点で確認しましたら予選最後に滑り込んでいるランキング最下位の選手は男子78位、女子89位になっています。グランドスラム予選に出るためにはこれくらいのランキングが必要ということですね。そしてジュニアランキングで100位以内に入るとフューチャーズの試合に優先的に出ることができる制度があります。ジュニアのグランドスラムを何度も優勝している選手がいないのはトップに立った選手はもうジュニアを卒業してプロの世界に入っていくからなんですね。今回のフレンチオープンジュニアに出る選手の中でも既にほぼジュニアの試合に出ていない選手は多いです。グレードA、もしくはグレード1.グランドスラムくらいしか出ないという形をとっているトップジュニアは多いです。

 

 

 先日アルカラス選手がマスターズを制覇し、18歳のうちに4度目のツアー制覇だと話題になりましたが、あのナダル選手は18歳の時に既に18回のツアー優勝をしていたと言いますから驚きです。まさに段違いの選手ですね💦

 そのナダル選手も16歳の時から既に主戦場をプロツアーに移しており、やはり世界のトップに将来立つような選手はジュニアの頃から違うということかもしれませんね。

 

 

 世界のトップ選手にとってはジュニアツアーはあくまで通過点。プロとなってからどういう選手になるのかしか見ていないということですね。ただジュニアグランドスラムを制覇した選手の中にはたくさんトップ選手となっている選手たちがいます。

 以前錦織圭選手が初めてATPツアーを優勝した時、18歳になったばかりという若さでしたのでやはりトップになる選手は若い時から一味違うのでしょうね。

 

 

 そしてこのツアーでどの位置まで行けるかということを基準に次のステップを決めるという選手たちも多いです。まずグランドスラムに出ることを目標として、次のステップは大学進学と考えたり、まだまだ行けそうだからプロへ、そしてトップ10に入るような選手はプロツアー参戦へなどジュニア時代の戦績で判断することが多いようです。もしくはテニスの道を諦めて一旦ラケットを置く選手もいるでしょう。

 

 

 次は実際にツアーを回っている選手たちの実情をお伝えできればと思います。いろいろ大変です!!!

 

♯124 J5に参加するまでの具体的手順

 ITFジュニアテニスツアーに参加する手順ですが、IPIN登録が済めば自分のページからエントリーすることができます。エントリー期限やウィズドロー期限などそこでもいくつかルールがありますが割愛させていただきます。

 

 

 

 ITFツアーの大会参加は基本的にポイント上位の選手から優先的に出場できる仕組みになっています。ですのでエントリーしたら必ず出ることができるというものではありません。基本的にポイントが1ポイントデモ多い選手から優先的に出場できます。よって0ポイントの選手はエントリーしても出場できるかどうかはわからないということになります。例えば本線リストに0ポイントの選手がいるという状況であれば1ポイントでもポイントを持っている選手は必ず出場できるということになります。まず1ポイントをどうとるかというところが最初の一歩になるということですね。

 

 

 

 国内ITFJ5のグレードですと0ポイントの選手が多数参加している大会も実在します。ですので、何とか予選にエントリーしてそこを勝ち上がり本戦2回戦を勝つことができれば2ポイントゲットできます。または各地で開催されているWC(ワイルドカード選手権)などで優勝するというのも一つの方法です。

 

 

 

 また傾向として大会開催地の地元の選手にWCが与えられるケースが多くみられます。いわゆる主催者推薦枠ということになるのですが、主催者がWCを出しますということになれば非常に話が速く出場ができることになります。また日本テニス協会の主催する大会ではナショナルチームに所属しているジュニア選手が良くWCで出場しているのを見かけます。国際大会のために早くそういった選手にはポイントを取ってほしいという方向性がうかがえます。

 

 

 ポイントについてですがここではまずJ5のグレードの大会についてお話したいと思います。

 ポイントテーブルは今現在上記のようになっています。大会ごとにドロー数など違いますが、グレード5で行きますとまずポイントが付くのはベスト16に入ってからという形になっています。本戦へ上がっても初戦敗退ではポイントはゼロのままということになりますね。

BEST16 → 2ポイント

BEST8  → 5ポイント

BEST4 → 9ポイント

準優勝 → 18ポイント

優勝 → 30ポイント

という形で取得できるポイントが上がっていきます。そしてここまでのお話は全てシングルスにおいてのお話です。次はダブルスについてお話します。

 

 

 

 ITFジュニアにおいてはダブルス単独のポイントという制度はなくシングルスと合算してその選手のポイントという形をとっています。ですので、シングルス専門の選手やダブルス専門の選手というのはあまりいません。というかいません。

 ここでもとりあえずJ5のグレードでのポイントについてお話します。上記にポイント表がありますが実際に加点されるポイントはこのままではなくこの数字の4分の1の加点となります。ですので

 

ダブルスBEST8 → 0.75ポイント

ダブルスBEST4 → 1.5ポイント

ダブルス準優勝 → 3.25ポイント

ダブルス優勝 → 6.25ポイント

 

が実際に加わるポイントとなります。もともとの点数設定が低いうえにさらに4分の1のポイントしか入らないという仕組みなので、いかにテニスはシングルスが本線でダブルスはおまけかということが良く伝わってきますね。選手たちはこういったポイント制度の中でどんどんとポイントを稼いでいくことが目標となります。

 

 

 

 さらに15歳までの選手は年間で16大会までしか参加できない、またポイントの加算は1年以内の出場大会の中での上位6大会分しか計算されないなど様々な細かいルールはありますが、ざっとこんな感じです。詳しくはITFジュニアのページを覗いていただくことが良いかと思います。(私もきっと細かいルールまできちんと把握できていません><)

 

 

 

上記の表を見ていただくと分かる通りでたとえばJ5優勝のポイントは30ポイントですが、グレード1の大会は本戦BEST32の時点で30ポイント獲得できます。ということはJ5で5試合勝ち抜いて優勝するのとJ1に出場することが同じポイントとなります。こういった構造上グレードの高い大会に出なければ上位には上がることができないというシステムが構築されています。いくら勝ちたいからといってもずっとJ5に出て連戦連勝を重ねてもランキングは上がっていかないということになります。ですので、出ることができるようになったのならばどんどんとグレードの高い大会に出ていかなければならないということになります。よってジュニア選手がのし上がるためには海外遠征が必要不可欠ということになります。

ちなみに日本で開催されているグレードの高い大会は大阪の大阪スーパージュニアJAと名古屋のジャパンオープンジュニアj2くらいです。国内の大会で無敵の状態で全部優勝したとしてもトップクラスの選手たちのポイントには遠く及びません。こういう状況です。

 

 

 

 ちなみに日本人選手が出場する予定のイタリアのJ1の大会を参考にしてみたいと思います。本戦ダイレクトインの選手の最後の選手のランキングが81位。この選手は632ポイント持っています。そして予選最後に滑り込んだ選手のランキングは575位。ポイントは77.5ポイントです。一気にのし上がるという効率の良いランキングの挙げ方としてはこの575位の選手が一気に本戦優勝というような形でポイントを取ることが一番早いあげ方になると思います。あまり現実的ではないと思いますが。。。ちなみにこの参考にさせてもらっている大会には日本人選手が2名本戦ダイレクトインでエントリーしています。ジョーンズレノン選手、そして坂本怜選手。頑張ってほしいですね😁戦績を見ますとやはりこの二人はJ2などのグレードの高い大会にて優勝や、準優勝という好成績を収めています。そういった実績がないとJ1の本戦にダイレクトインすることはできないということですね。なかなか厳しい世界です💦

 

 

 

 話がそれた感が否めませんが、次回は出場したらそのあとは何を目標にしていくのかという点についてお話したいと思います。

♯123 ITFジュニアテニスツアーに参加する方法

 ITFシリーズに移りたいと思います。今はまだ・・・というペアレンツの皆様もぜひ参考にしていただければと思います。私は何も知らなかったので知っている皆様に聞きまくりました><

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 まずはIPIN登録が必要です。国内では各都道府県の選手登録をしたと思いますがそれにあたるものと思ってください。登録番号がなければ参加申請もできないというものになります。年間40ドル程度の金額が必要になります。

<4D6963726F736F667420576F7264202D204950494E936F985E82C98AD682B782E990E096BE816988EA959493FA897091CE96F3816A2E646F6378> (jta-tennis.or.jp)

 

 参加するITFジュニアテニスツアーの大会にはグレードがあります。一番グレードの高い大会がジュニアグランドスラムということになり、一番下のグレードの大会がJ5という形になります。日本人選手も頑張っていますね😃

そしてまず最初に参加する大会はまず一番グレードが下のJ5からということになると思います。IPIN登録を済ませたらITFのページからエントリーする大会を探します。今では国内大会のJ5もたくさんありそちらから始めるというのが良いかと思います。

 参加選手たちは少なくとも世界を視野に入れている全国トップクラスの選手が多数エントリーしており簡単には勝ち抜くことができない年齢カテゴリーのない全国大会のような感じになっています。逆に修行の場としてみてみれば最高のステージかもしれません。

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次回はまずJ5に参加する方法についてお知らせしたいと思います。ワイルドカード取得など特殊なケースがなければおそらくはこのJ5からスタートというのが一般的です。

 

 

 

 

♯122 日本一になったら次は?

 ジュニアテニスペアレントの皆様こんばんは。これまでジュニアテニス選手を応援してきましたが、今は隠居になりました。隠居してからこれまで勉強してきたことをお伝えできればと思います。

 

 今までは全国制覇を目標にやってきましたが、その次のステップについてです。ジュニアで若いうちに全国制覇を成し遂げたならばおそらくほとんどの選手の次のステップはワールドジュニアテニスツアーのITF参戦ということになるかと思います。プロなどがやっているATPツアーのジュニア版(18歳以下)ですね。意識の高い選手、またクラブに所属している方は元々ご存知の方も多いかも知れませんね。

 そしてこのステージでどこまでやれるかというところを軸に次のステップを決めていくこととなります。これまで全国大会や地域大会の成績、モチベーションなどでテニスとどれほどの付き合いをしていくかを決めてきたかと思いますが、国内トップとなったら次はプロとしてテニスを職業とするかどうかというポイントが大きな分岐点になってくる訳です。それの基準としてITFジュニアツアーはもってこいのステージです。

 

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 まだまだ先のことと思われるペアレントの皆様も知っておいて損はないかと思いますので、是非チェックしておいてください。このITFジュニアツアーで活躍できるかどうかがプロとしてやっていけるかどうかの目安になります。

 

 明確な基準はないとはいえ、このワールドツアーで全く通用しない、手ごたえを得ることができないとなればプロへの道ではなく、学生テニスなどに行こうという方向性になることが多いかと思います。ここでトップ10などに入る選手であればほぼプロへの道を歩む選手が多いでしょう。さらに16・17歳くらいでナンバーワンになるような選手は18歳のジュニア終了を待たずしてプロサーキットへの参加を決定することが多いです。これが今の選手たちの標準的な進路となることと思います。そして上記のポイントをゲットしてランキングを上げていくということが実際に目指す行動となります。

 

 

 では次のステップの第一歩としてこのツアーに参加するための具体的方法について次の記事でお知らせできればと思います。国内ジュニアで日本一を目指すとき以上にお金と時間がかかります><

 

 

♯121 思春期のジュニア

 思春期というと色々広い意味があるかと思いますが、ここでは高校生、中学生あたりの年代という設定で話をしてみたいと思います。

 

 

 テニスでいいますとこの年代に色々と変化が起こるような気がしています。小学生の頃には出れる大会には全部出ていて公式戦では必ず上位に顔を出していた子が、急に名前を見なくなったり。逆に小学生の頃はあまり見たことないような名前が急に浮上してきたり。そういうことがありますよね。

 方向性を変えて決めた結果だというケースが多いと思いますが、モチベーションが低下したという理由も多いかと思います。

 

 

 中学受験、高校受験など人生の方向を決める大きな岐路が思春期のジュニアには待ち構えています。そこでテニスとどう付き合っていくかということが問われることになります。

 

 

 こういう時期だというのはわかってはいますが常連の選手がドローから消えてしまうのは寂しいものですね💦 受験などが終わってまた復活して楽しそうにテニスをやっているところをまた見せてほしいです👱‍♂️

 そして、やりたいことはやった!我がテニス人生に悔いなし!!となれば最高ですね🎾

 

♯120 yoshi’s cup

 こんばんは!

皆さんもご覧になられましたでしょうか?西岡良仁選手の開催された大会!

現役プロでありながらのあの大会の開催はジュニアテニスペアレントとして感動的に素晴らしい取り組みだと感じました!!

https://news.yahoo.co.jp/articles/57067770dd85d52249034a0010895b6b580293e7

 

 

 コロナにより一年活動があまりできなかった選手にとって本当に気持ちが前向きになることが出来る、ジュニアテニス選手の気持ちがよくわかっている大会でした。西岡良仁選手の大ファンになりました!

 

 

 

 またあのような取り組みはYouTubeでの視聴者さんの中からもジュニアテニスへの関心の高まりと、出場していた選手自体への関心も高まりテニス界にとって大きなプラスになるのではないでしょうか? 出場選手の中からこの選手は世界の舞台で活躍できるのでは?あの選手は日々どういう活動をしているのか?どうやったらああいうテニス選手を育てられるのか?など今後の楽しみも作ってくれるように思います。

yoshi’s cupをまた来年、また来年と繰り返してくださるうちにテニス人気の下支え、そしてこの大会で優勝することができれば海外遠征のチャンスを得ることができる!!という形を作っていただければ最高だと思いました。

 

 

 おそらくですが、現役のプロ選手があのような大会を開催するというのは想像を絶する準備の大変さやスポンサー集めなどの苦労があったと思います。素直に西岡選手を尊敬してしまいます。 ありがとう、西岡選手!!!

 

 

 新設されたITF岐阜大会と日程が重なっており、岐阜のほうは少し寂しい感じになったとの話も聞きました。また日程がどうしても会わずに本来出場させたかった選手を招集できなかったということもあったようです。いろいろなことがありますが、それ以上に今大会を開催してくれた意味は大きいと思います。 勝ったら100万、負けたら無しというこれぞプロという形式をとったことも非常に意味が大きいですし、実際目指しているプロというのはそういうものですからね。

 

 

 もしできれば来年からは女子も開催してほしいですし、冬はこの大会を目標にする!というような大会にぜひなっていってほしいと思いました。あとはJOCジュニアオリンピックカップを残すのみとなっています。冬の間はオフにするという考え方もありますが、ジュニアたちは去年のコロナのこともあってどれだけでも試合をやりたいばかりだと思います。

 

 

 我が子は今回出場した選手との対戦が数多く、やっていない選手は一人だけでした。同じ舞台で頑張るライバルたちを見てこの上ない刺激となったようです。それにサポートする親御さんの大変さもご理解いただいている大会の趣旨には本当に感激です。西岡選手のような素晴らしい選手に少しでも近づいていってほしいと本当に願います。

 

 

 いつかあのような舞台に立って、テニス人気に一役かっていけるような選手になってもらいたいものです。やはり勝負に集中する若者の姿は甲子園の球児にも負けない熱さとかっこよさ、そしてさわやかさがありました。あの8人の中から将来グランドスラムに挑戦する選手が出てくることを祈ります。

 

 

 

 

♯119 目標を変える柔軟性

 ジュニアテニスペアレンツの皆様、我が子がテニスに取り組む際にいろいろな点で多くの労力を要しサポートを続けられていると思います。本当にお疲れ様です。私もその一人です。

 

 

 

大変に偏った育て方をしている私でありますし、このブログを読んでいただいている方はよくご存じかもしれません。必死に考えた結果ですが。。

 うちは何度かご紹介していますが「日本一になること」「全国大会優勝」を目標としてサポートしてきました。これはテニスを本格的に始めたときに決めたことでした。

 

 

 テニスは嫌でもランキング制度があり、自分の立ち位置というのが目に見えて示されます。自分の立ち位置今の状況ということを冷静に判断して今まで目標にしてきたことを修正、または目標を変えるということもやっていく上では非常に重要なことと考えています。やはり達成できる目標に向かうことが重要で、絶対に達成できないレベルの目標を掲げていても目標の意味が薄まりますし、目標と夢は違うというのが私の持論です。夢は追いかけるものでよいと思いますが、目標というのは追いかけるだけではなく達成するものであるという考えです。よって身近で達成できそうなことを目標にして達成感を味わうということも長いスポーツ生活においては重要ではないかと思います。

 

 

 

 立てていた目標というものを達成することができないと分かった時、どのようにジュニアを導くかということも重要です。もしかすると誰もがテニスを始めるときにはグランドスラム優勝する選手になる、プロとして大成功する、日本一の選手になるというような目標をもって始めるものかもしれません。しかしほぼすべての選手がその目標を達成することはできません。知らず知らずのうちに違う目標を立てたり、目標を忘れていたり、目標さえ何も持たず何気なくテニスをやっているだけという状態になっていることも少なくないかもしれません。その時に柔軟に目標を変えることができるということが重要になります、モチベーションを維持するためにも。

 

 

 また立てていた目標が達成されてしまったときにも目標の修正が必要となると思います。この時はうれしいことですがそれはそれで大変かもしれません。こういったときにも柔軟に目標を新しく設定できるように心の準備が必要だと思われます。やりきった!と力が入らなくなるにはジュニア選手の年齢では早いです。

 ワンランク上の目標、そしてそれに伴う生活スタイルや進路の変化など考えればかなり大変なことになりそうです。

 

 

 

 全国大会優勝を目標だといっていた選手が全国大会出場に目標を変更することは決して恥ずかしいことではありません。その時その時で目標を変えてそれに向かっていくということは非常に重要ですし、達成することができそうな目標を設定することは何においてもパフォーマンスを上げて良い状態を維持することに有効だと考えるからです。

 

 

 

 顕著に表れるのが、中学進学高校進学などのタイミングでしょう。テニスにどれほどの比重を置いて学生生活を送るのかというのは向かう目標によっていろいろと選択肢がありそこで現実的な道へ進むというのが形に現れます。 いやでも目標修正を強制されるタイミングといっても良いでしょう。その時のためにも目標を柔軟に修正できるような態勢を取っておくことは重要でしょう。

 

 

 

 

 幸いなことかもしれませんが私は上方修正で悩んでおります。いったいどこを目指せばよいのか?こういたことを具体的にすることが重要だとさんざん言ってきましたので、やはりここに向かうためにはこれが必要というわかりやすい私の形にしたいのですが向かうところがまだわかりません。これを時間をかけずに決めて早くそこに向かう姿勢が取れるようにしたいと思っているのですが。。

 

 

 悩みましたが、「テニスを通して明るいニュースを届け、日本で頑張るジュニアたちに夢と希望を与えること。」を今後のテニスの目標としました。テニスを通して明るいニュースを届けるためには何をすることが必要か? 日本のジュニアたちに夢と希望を与えるためには何が必要なのか?それを追求していこうということにしました。

そしていつかこのブログを読んでいただいている皆様に○○〇選手はこうやって育成しました! と紹介できる日が来ることを次の私の目標にしたいと思っています。

 

 

 私のジュニアテニスペアレンツとしての残り期間は少なくなってきています。いろいろ大変でしたが、終わってしまうと思うとなかなか寂しいものもあります。できるうちにサポートに頑張っていきましょう!

 

 

 海外経験が豊富な方、もしおられましたらスマホについて知りたいことがあります。SIMカードについて知識を与えてください>< よくわかっていません。。お子様が海外遠征に行く時などにはスマホは何をどうしていますか??w 教えてください><

♯118 なぜ前後への体重移動が必要なのか?2

この体重移動を必ず毎回実行するというのは試合の中では難しいですが、これをできるようにしておくということは必要と考えます。

 

 

1.強い球を打つため

2.相手の強い球に押し込まれないようにするため

3.身体の負担を減らすため

4.パワーを出す(強くたたく)という意識をコントロールに向けることができるため

5.浅いボールに対して攻め込むときに必要な技術であるため

 

 

上記くらいはすぐに思い浮かびます。

 

1.は 例えばビッグサーバーを思い浮かべてみますと、必ず前後の体重移動を使っています。この使い方がうまければうまいほど強いサーブを打てるということにつながります。

 

2.は 腰を落として重心を低くすることとともに行うとさらに効果的です。重心を落としてさらに前後の体重移動をボールにぶつけて弾き飛ばすというプレーはレベルが上がるほど必須の技術となると思います。

 

3. もしも前後の体重移動をうまく使ったショットと同じ質のボールを打とうとすれば、体重移動の分のパワーを体のひねりやスイングスピード、また強い握力と重心の低さなどが必要とされます。それに同じ量のスピンも必要というようなことを考えれば体への負担は増えることにつながるでしょう。

 

4.前後の体重移動を使うことができれば、ボールをはじき返す動作に意識を持っていくことなくボールは飛びます。よってそのことを意識せずどこにボールを持っていくか、どのくらいのスピンをかけるかなどに気持ちを集中して持っていくことができ、コントロールアップにつながります。

 

5.相手のボールが浅くなった時には否応なく前に体重移動をしながら所っとすることになります。この時にミスなくボールをコントロールすることができなければ攻めは決まりません。よってこの感覚を養っておくことは重要です。

 

 

 

激しいラリーのさなかにこの技術を使用することができないことは多々ありますが、余裕ができたときには必ず前後の体重移動を使いながらショットをするということは重要です。ジュニアたちには意識をもってやってもらいたい技術です。

♯117 前後の体重移動の重要性

 最近注目し始めたポイントです。かなりの重要性を感じています。結論から言います。

 ジュニアの時に必ず習得しておくべきスキルです🔥

 

 

 いつも横回転の力だけでストロークをこなしている選手に後ろから前への助走をつけて打たせてみましょう。選手が思っているよりもボールが強く飛びます。まずこの感覚を感じてもらいましょう。おそらくコートに収まらないでしょう。最初はオーバーのミスが増えてやりづらいと思いますがこの感覚は絶対に必要です。

 

 

 なぜ必要か?については次回まとめます!

 

♯116 灼熱の夏ジュニアテニスはじまりますね!

 

 ジュニアテニスペアレンツの皆様🌞 気合い入れていきましょう! 夏休みと同時に週末も平日もないテニス漬けの毎日に突入です🔥

 

 

 ジュニアテニス選手のサポートは金銭的にも体力的にも精神的にもスケジュール的にもきつい時はありますよね💦💦

 本気のサポートをすると決めたのが数年前の夏でした。腹をくくってしまえばもう後はやるだけなので気持ち的には楽になるのですが、うちのようにテニスをしていない兄弟姉妹がおりますとこれまたいろいろと問題があります。

 

 

 ただ、今は本気で取り組んで良かったと思っています。思うように行かずにこのままやってていいのかと考えた時も正直ありましたが、全力を尽くして出た成果や結果から得られるものは多いと思いますし、同じ志の方々と知り合う中で人間的に成長することが親子共にできたと実感できています。

 

 

 今夏の我が家の目標は 全国制覇 です。ずっと最初から変わらないですね〜。勝ち負けにこだわりすぎず、力を出し切れることを祈っています。

 

 

 では皆様!水分塩分補給を忘れず頑張っていきましょう!!!

 

 

♯115 我慢できれば

 最近息子プレーについていろいろな方からアドバイスをいただくことがあります。その中で印象的な「我慢」という言葉について考えたいと思います。

 

 

 テニスにおいて我慢するということは具体的にどんなプレーのことを言うのでしょうか?なんとなくイメージを浮かべることはできますが、毎度の如くより具体的な言葉にしたいと思います。

 抽象的ですが私のイメージでは、ラリーを終わらせる為のプレーではなく「ラリーを継続させるためのプレー」と言う認識をしています。

 

 

 

 一つの例として挙げますが、先日ある選手の試合を見ていましたがいつも通り仕掛けまくります。バック深くへ叩いてフォア前にドロップ!バックのダウンザラインへ勝負のフラット!超ショートクロスへのヘビースピン!!!サーブアンドボレー!!!いける球はとにかく積極的に仕掛けていきます。

 対して相手選手はリターンから深くポジションを取りスピン多めのボールを淡々と返球してきます。膝がよく曲がり、スタミナも豊富そう、そして足がよく動きます。自分から仕掛けるようなプレーはなくミスが少ないです。

 

 

 この対戦どっちが勝ったでしょう? 結果はストレートで後者勝ちです!! この試合の後に例のもうちょっと「我慢できれば」と言うアドバイスを前者は受けるわけです。数人の方に同じようなアドバイス話いただきました。なんとなく想像つきますよね??

 

 

 では何をどう我慢すると言うことを言っているのでしょうか? 聞いてみますとその方は仕掛ける前にもう2.3回ラリーをしてから仕掛けに行った方が良いと言われました。 また、仕掛けたら直接的にポイントに繋がる時だけ選んで仕掛けた方が良いとの話もありました。崩しにかかるような仕掛けはせず、ポイントになる時だけ仕掛けると言うことですね。

 

 

 素人の私には正直このヒントだけではムズイですね!w

    仕掛ける選手の試合は見てても面白いですしどちらかというと応援したくなる選手ですね。ただ、世界のトップ選手を見ても分かる通り我慢するところは我慢する選手が強いですね〜。 ま、試合の流れを見てテニスにおいても空気を読むと言うことが大切なのかもしれませんね。 じっくりラリーを続けることが大切と言うことだと思いますが、ガンガン仕掛ける選手にも頑張ってほしいっっっw

♯114 エビデンス

 エビデンスとは最近よく使われる言葉ですね。 「証拠」や「根拠」などという意味で使われていると思います。今思うとこれに頼って私はジュニアの成長を促していたような気がします。 テニス素人ですから。。。

 

 

 今まで取りためたテニスの試合のデータや動画などは500に上ります。練習試合から公式戦まで取れるときは全部撮ってきましたのでこうなってしまいますよね。今では動画編集ソフトまで導入して、スコアを入れたりまた、サーブ間・ゲーム間・セット間などの余分な時間をすべてカット編集してデータサイズもかなり圧縮して保存することにしています。またフォームの研究にも動画を使います。

 

 ジュニアテニスペアレンツの皆様もこう思ったことはないでしょうか? 私は我がことのこんな会話から思いました。

親「ここはこうしたほうがいい。」

子「なんで? ここはああしたかったんだよ。」

親「ここでああしたら、相手が楽になるだけだろ。」

子「なんで? あれも入ればよかったじゃんか。」

親「ここはこうしろとコーチも言っていただろ!」

子「こうしなくてもああしても勝てたよー。」

親「・・・・・・。」

 今の子供たちには感覚だけの話は通じない>< どうしてこうしなきゃいけないかまできっちりと説明する必要がある!

 と感じませんか? 私だけかな・・・。

 

 というわけでこれと徹底的に戦うために私は試合のデータと画像データを駆使してジュニアを納得させたうえで練習に取り組むということをしています。エビデンスを示すだけでここまで前向きになれるのか、と思ったりテニス素人である私の言うことがそこまで信用できないものだったのかとか思ったりしました。効果は覿面でした。

 

 しかしながらこういった方針で育ててきたことによる弊害もありました。形に出たのは、ほかチームのコーチのいうことを全く聞かなかったということがあった時です。何の根拠もなく初めて見てこうしたほうがいい、ああしたほうがいいといわれても何も響かなかったということでした。悪い意味でとても理屈っぽい嫌な奴になっていたのかもしれませんね。なんでそうしなきゃいけないのかわからないのにする必要はありませんといっているような感じもしますね。意味を分からずにやるよりも明確な目標を持ってやることのほうが上達も早いですし、大切だとも思います。しかしそれが周りに人のいうことを聞かないというように伝わってしまってはよくありません。ただ指導者側にも少なからず問題があります。何の根拠もなくこうしたほうがいいといわれて、いつも練習していることと違う指示を出されたジュニアは正直惑います。よってなぜそれが必要なのかを伝えようとする必要性は高いのではないかと思います。いいからいうとおりにやってればいいんだよ!っていうのは今の時代ははやらないのかもしれませんね。今の子供たちって私たちの時よりもいろいろよく知っています・・。

 

 

 このプレーをこういう風に変えろとジュニアに指示をする際、根拠をきちんと調べ上げたうえで提示します。たとえば、この試合エラーの本数があと7本少なければ勝てたというデータを提示し、なぜそうなるのかを納得させ、そしてそれを実現するためにはこの練習が必要、またはこのプレーをこう変えることが必要だと説明します。そこでジュニアが「なるほど、そうだったのか」と納得したとしますと、次の日からの練習が非常に充実します。何が足りなくて何に取り組むべきかということがはっきりして前向きな気持ちになれるからです。 「なんであそこでせめないんだ!!? あそこはいかなきゃダメだろ!!」 というような抽象的な指導だけではきっと次の日にその試合の成果が生かされることは少ないです。何をどう対策しなければならないのかが非常にあやふやだからです。特に低年齢の時にはこういったことが結構大事なのではないかなと思います。 そのときに取っているデータと、動画データが活きます。納得するための近道です。

 

 先日あった実例はこうです。 1STサーブイン時のポイント率が非常に下がっていました。2NDは特に変わりません。そしてその試合は負けました。ジュニアも感覚的にはわかっていますが、これをあえて数字で示します。そしてその試合のトータルポイントなどを参考にしながら、1STサーブイン率と、1STサーブイン時のポイント数を「○○%」「あと6ポイント1STサーブイン時に取る」ということをすれば勝てるという根拠を示します。 それを踏まえたうえで、1STサーブの改造に取り組みます。またサーブのフォームも好調時と不調時の動画を見比べて修正点を探します。今回は上体に力が入りすぎていて下半身のねじりが使えてない、また以前痛めていた筋肉をかばうフォームがそのまま来てしまっているということになりました。以前のフォームに戻しさらにパワーアップできる具体的なフォーム修正を行いました。前に突っ込む力んだフォームを、力が抜けて体のねじりや前腕の内旋外旋をしっかり使うことを意識することを確認しました。足のトスアップ後の動きなども分析して説明しました。

 

 このように前向きに取り組むことのできる根拠を示すことが、素人である私のやり方です。またそれと同時に、そこまで見ているのかという指導者側の「本気」も見せることができるでしょう。 そしてその課題を克服した後の勝利は、きっと親子で充実感を味わうことになるでしょう。 そして次のステップへ又すすむ。これの繰り返しです。

 

 

 苦しくなると何かのせいにしたり、何かを頼りたくなったりしたくなることも多いかと思います。その時一度、ジュニアが実際に何を思ってどんなプレーをしているのかを冷静な目で一度見直してみるのも良いのかもしれません。 第三者的な目線で試合の動画を見るといろいろと気が付くことが多いですよ。

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