この体重移動を必ず毎回実行するというのは試合の中では難しいですが、これをできるようにしておくということは必要と考えます。
1.強い球を打つため
2.相手の強い球に押し込まれないようにするため
3.身体の負担を減らすため
4.パワーを出す(強くたたく)という意識をコントロールに向けることができるため
5.浅いボールに対して攻め込むときに必要な技術であるため
上記くらいはすぐに思い浮かびます。
1.は 例えばビッグサーバーを思い浮かべてみますと、必ず前後の体重移動を使っています。この使い方がうまければうまいほど強いサーブを打てるということにつながります。
2.は 腰を落として重心を低くすることとともに行うとさらに効果的です。重心を落としてさらに前後の体重移動をボールにぶつけて弾き飛ばすというプレーはレベルが上がるほど必須の技術となると思います。
3. もしも前後の体重移動をうまく使ったショットと同じ質のボールを打とうとすれば、体重移動の分のパワーを体のひねりやスイングスピード、また強い握力と重心の低さなどが必要とされます。それに同じ量のスピンも必要というようなことを考えれば体への負担は増えることにつながるでしょう。
4.前後の体重移動を使うことができれば、ボールをはじき返す動作に意識を持っていくことなくボールは飛びます。よってそのことを意識せずどこにボールを持っていくか、どのくらいのスピンをかけるかなどに気持ちを集中して持っていくことができ、コントロールアップにつながります。
5.相手のボールが浅くなった時には否応なく前に体重移動をしながら所っとすることになります。この時にミスなくボールをコントロールすることができなければ攻めは決まりません。よってこの感覚を養っておくことは重要です。
激しいラリーのさなかにこの技術を使用することができないことは多々ありますが、余裕ができたときには必ず前後の体重移動を使いながらショットをするということは重要です。ジュニアたちには意識をもってやってもらいたい技術です。