ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯60「フォアハンドスライス」について考える 

 先日とあるトップジュニア選手同士の試合を見てきました。その中で印象に残ったのがフォアハンドスライスです。皆様はこのプレーにどんな印象をお持ちでしょうか?非常に効果的に使う選手もいます。 素人目線でこの技術について考えてみました。

 

 

 フォアハンドスライスはまず厚いグリップでフォアハンドを打つ選手にとってはそのままのグリップでは打てないため、グリップチェンジが必要となります。薄いグリップに持ち替えるのです。 錦織選手がドロップショットを打つ直前に相手にわからないようにグリップを変えるあの感じですね。 まずこれができないと手首痛いです。。。

 

 そして最もよく使う場面は 「フォアサイドに振られたとき」 です。

 

 相手ストロークによってフォアサイドに追い出された時を想定してみましょう。打たれた選手はフォアサイドに走り打ち返します。その時通常のトップスピンで返す時は走りこみながら、もしくはオープンスタンスで滑りながら打つような感じになります。実際ジュニア選手のうちは動かされた時にミスをする選手はとても多く、その場で打ち込める時とは全然違う種類のプレーになるということもあります。振られたときに走りながら打つショットは難易度が高いわけです。そこでその強い選手が使っていた技術がフォアハンドスライスです。

 

 地面につきそうなバウンドの低い球でも、顔より高いバウンドの高い球でもミスのリスクを少なく相手コードに返球できます。当然鍛錬による精度アップも必要ですが、ぎりぎりでぶったたくよりも面を合わせていった方がミスは少ないです。 当然深めに入れないと相手のチャンスボールになりますので深く返す必要があります。

 

 ここで相手選手もそれに合わせてネットに出てくることもあります。コースを選んでいなければ絶好のボレーチャンスとなってしまい相手にみすみすポイントを渡すことになります。しかしネットに出てきていなければせっかく追い込もうとしたのにもう一度最初からラリーの作り直しということになります。 一見振られてしまって追い込まれたような状況からでもスライスのボールの滞空時間を利用してもう一度リセットできるプレーともなります。 これをミスなく行えるとなると大きな武器になります。もちろん相手選手がそれを嫌がり前に出てきた時は、巨大なオープンコートを作ってでも走り込みながらフォアハンドでのパッシングショットを狙います。強い選手はこの動きを図べ手把握しており、出てきたらいつでも抜けるような準備を怠りません。相手選手は出たら抜かれてしまうと考え、前に出ることができません。そして滞空時間の長いスライスの時間を使ってコート中央で構えられてしまいます。そしてまたラリーを最初からやりなおす。。。という展開になります。 チャンスを生かせず何度もラリーをやり直すことになれば相手選手にとっては非常に嫌なプレーとなります。相手が嫌がるプレー=強い選手のするプレーです。

 

 

 練習をたくさんしているのでしょうが、相手選手にストロークで振られたときに練習通りやろうと頑張って振りぬこうとする選手は多いですが、ここで一つ呼吸を置いて相手の動きを見ながらスライスで時間を作りながら返球するという選択肢を持つというのはどうでしょうか? 低年齢になればなるほど振られた時のショットはミスにつながりやすいです。強い選手はこれをうまく使っているように思います。

 

 

 バックでもフォアでもスライスでしか返すことができないというような状況でなくても、余裕を持ちつつスライスを使ってみるというプレーも取り入れてみてはどうでしょうか。 私からのおすすめです。 これやられると追い込んでやったかな?!と思ったポイントをまた最初からの振り出しに戻されるような感覚になってとても相手は嫌がると思いますよ!

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