最近バタバタしておりまして更新ができずにおりました。また環境が変わってもジュニアテニスについて考え、アウトプットしていきたいと思いますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
以前にも少し取り上げたと思いますが、6ゲーム1セットという日本のジュニアにおいての最も一般的なゲームのシステムについて考えたいと思います。 私の考えている結論から先にお伝えします。 「短すぎる」
ご存知の通りでジュニアテニスの大会では6ゲーム1セットというシステムが多いと思います。地域大会や全国大会ですと、8ゲーム1セットや3セットマッチという感じです。ただ、県予選を勝ち抜いた後での話なので6ゲーム1セットの県予選の試合を連勝することが必要です。避けては通れない道のりです。早ければ30分かからずに終わってしまう試合の中で出し切らなければなりません。これによる試合への影響について考えます。
フロックという言葉をご存知でしょうか?いわゆる格下が格上に勝つ、まぐれ勝ちということなのですが、6ゲーム1セットの試合ですとフロックが発生することがあります。最初に格下が3-0くらいまで走ると出やすいです。格下選手としてはチャンスが増えるととらえても良いかもしれません。そして上位選手は玉砕覚悟の格下選手との試合を勝ち続けることが必要です。
強いボールを打ち込み試合に勝つ。これは強くなるためには必要なことであると考えます。しかしながら攻め込むプレーにはミスのリスクがあります。1セットマッチで0-3からリスクを取って攻め込むのは大変勇気がいることです。なかなかできません。よってどのようなことが起きるかと言いますと、繋ぐミスのリスクの少ないプレーを選択するようになります。「振れなくなる」のです。以前も紹介させていただきましたが、繋ぐミスのリスクの少ないプレーを選択する選手が強いという分析の裏づけにもなっているかもしれません。
海外ではジュニアの時から3セットマッチが当然のように採用されていて、1セット目を捨てて残りをとるという作戦をとる選手が普通にトップ選手にもいるようです。思い切り振り切ると言うプレーもやりやすい環境にあります。攻めるプレーが上達して行きます。
テニスの先生から教わりましたが、このようなシステムであること、そしてサーフェスか砂入り人工芝であることなどが日本は世界の主流ではないので将来的には高いボールを叩くと言う練習が必要不可欠だと言います。「低いボールを繋ぐのはうまいが、高い球を叩くのが下手」な選手が育つとの事です。確かにオムニは弾まない!
いつかハードコートやクレーコートばかりになって日本がテニス大国になり他国の選手が日本にテニス留学に来るようになったら面白いのにな、、、などと素人は思いました。3セットマッチが当たり前で1日1試合、これもいつか浸透してくれるともっとすごい選手が育つのかもしれませんね。テニスの先生方の考えていることを聞くといろいろ考えさせられます。