スポーツをするということについて回るのが ケガ です。うまくなろうと自分の限界まで頑張ろうとするとどうしてもこのケガとは隣り合わせとなり運が悪いとケガにより練習も試合もできなくなってしまう状況に陥ります。状況によれば仕方がないということにもなりますが、私はなるべくケガというアスリートにとって敵ともいうべき事態をなるべく避けたいと思っています。
まずケガをするということがジュニアテニス選手にとってどのような影響があるかということを考えてみたいと思います。
1、まずケガをするとテニスをプレーすることができなくなる。
2、テニスをできなくなるのでテニスの技術向上が止まってしまう
3、テニスができなくなることにより技術が低下してしまう恐れがある
4、テニスができなくなることにより体力が低下してしまう恐れがある
5、大きなけがをしてしまうと根治ができずにずっとケガと付き合わないといけなくなる恐れがある
6、痛みというストレスとしばらく戦わなければならなくなる
7、試合などに出ることができずランキングが落ちてしまう
8、テニスができなくなることによりテニスに対するモチベーション低下の恐れがある
9、けがをした部分を本能的にかばってしまい、元通りの動きができなくなる恐れがある
ざっと考えただけでもたくさん出てきます。上を目指すジュニアテニス選手にとっていいことは一つもありません。悪い事しか起こらないとわかっているケガはできうる限りの予防策を打って避けなければなりません。
私の昔の話をします。私は違う団体スポーツですが1選手として頑張っておりました。ある時ひじが痛い、ということに気が付きます。練習をやればやるほど痛くなってきます。どんどんひどくなりプレーしてないときにも痛くなります。 しかし私はそれを誰にも言わずに隠していました。大好きなスポーツができなくなるうえに、レギュラーメンバーからも外されてしまうことを恐れていたからです。私はその後も痛みをごまかしながらプレーしていました。自分でもわかるほどにパフォーマンスが落ちてきていましたが、ごまかそうと必死でした。しかしある時普通にレギュラーメンバーから外されてしまいました。パフォーマンスが落ちたからです。必死に痛いことを隠していたのがあだとなりました。 痛みを隠して頑張りとおすという美学のようようなものが私にはありましたが、結果的にはメンバーから外されるという結果が待っていました。私自身の昔のお話でした><
テニスは個人競技です。シングルスは。 ほかの団体スポーツのように既定の人数しか出れないスポーツではなく、シングルスならいつでも一人で出場できるスポーツです。しかし、大好きなテニスができなくなるなどマイナス面が浮かんでしまって痛みを隠してしまうということも起きることがありそうです。大事な試合前だから練習を中断するわけにはいかない、今度の試合が勝負どころだからここでけがをしたとしても欠場は絶対にしたくない。というようになることもありそうです。
私はこう思います。大事な試合、この試合にかけているという気持ちを否定はしません。腕が折れても頑張りたいと思うアスリートの精神は崇高なものであると思っています。ですがこれから先どれだけスポーツを続けるのか、この先にチャンスはないのか?ここでごまかして生まれてくるデメリットは何なのか、またメリットは何なのか?これをペアレンツやコーチなどに相談できる選手になってほしいということです。
アスリート的に考えればケガを予防するために今は無理をしないほうがいいという話に行くことが多くなるでしょう。それも承知で、いたいときはいたい。おかしいときは体がおかしい、と正直に周囲に訴えることができるようには絶対になっておくべきだと考えます。絶対に我慢してはいけません。それを周囲に相談したうえでどうするかを決定するような形だけは絶対に取っておいてほしいです。隠して我慢していては周りの協力も得られませんし、大けがにつながってしまう心配もあります。
ケガの予防のために違和感を覚えたときに予防策を打ち、けがにつながらないようにするのがベストです。しかしそれだけでは片付かないときというのはあります。でしたらその環境の中でベストな選択を冷静に判断できるようにはしておくべきです。それを最低限のラインとしてやってほしいと思います。ジュニアテニス選手には将来というものがあります。将来やってくるメリットを無視して今だけを追いかけてはいけないときもあります
ペアレンツの皆様はまず、子供が痛いときは痛いと普通にいえる環境を作ること。そしてコーチなど相談して協力してくれる体制を得ておくこと。 これがペアレンツの皆様で出来ることだと思います。 いくら親でも見ているだけではわからないこともあるかと思います。発信してくれる子供にまず育てましょう。私も有望なスポーツジュニア選手がケガによってつぶれる様子をこれまで何回も見てきました。 今までの努力が水の泡になってしまうし、何よりジュニア選手本人が本当につらい思いをします。なんとか予防しましょう。
隠して必死で頑張る子供にはせず、きちんと自分の状況を周囲に発信できる子供にまず育てましょう。