ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

テニスを頑張った先に何があるのかについて考える ♯30

 頑張っているジュニアテニス選手がいます。ペアレンツとしては生き生きとして頑張っている選手を見るだけでとても楽しく気持ちよく応援したい気持ちになります。勝ったり負けたり一喜一憂したりとても楽しいです。

 

 ただ私は本気で頑張るジュニアに一生懸命テニスに取り組んでその先に何があるのかということを極めて現実的に、メリットもデメリットもしっかり伝えたいと思っています。小さい子供のころからこれを伝えるか、というのは親御さんの価値観によるものが多いところだと思います。しかし高校生にもなると現実に目を向けざるを得ませんし、テニスとの向き合い方自体を考え直さなければならない時期が来ます。何を犠牲にして何を得ようとしているのかということを考えた方がいと思うのです。

 

 楽しいからテニスをやっている。勝つのが楽しいから勝てるように頑張っている。ほとんどの選手がきっかけはこのようなものではないかと思います。しかし本気で自身の青春をかけて取り組むならその先に何があるのかということを理解してやってほしいのです。そしてどこを目指すのかを選手の中でなるべくはっきりさせてやってほしいのです。それによって生まれる選手の成長を期待したいのです。

 

 なかなかこれをきちんと伝えようとおもうペアレンツはいないかもしれないですし、伝えないほうが良いケースももちろんあるかと思います。今回も偏った話ですみません。私も現役時代は具体的な目標も持っていない時期もあり、正直中途半端な感じでスポーツと向き合ってきてしまったという気持ちも残っています。 「本気で取り組むテニスをやめるとき、やり切った、悔いはない。」と心から思ってもらうために伝えたいのです。

 

   一度家族会議をひらいてテニスを頑張っていくことによるメリット、デメリットを書き出すみたいなことをしてもいいかも知れません。現実を一度徹底的に認識、確認するべきだと考えます。高校や大学へテニス推薦で入学することがメリットなのか、プロとして稼ぐ力をつけることがメリットなのか、大好きなテニスに本気で取り組めること自体がメリットなのか、テニスで全国制覇をすることがメリットなのか、またそれらのメリットのために生まれるデメリットは何なのか。ということを極めて現実的に理解を深めておくということです。

 

 以前超有名選手のD選手がジュニア選手に向けてはなった言葉が私は耳に残っています。

 「テニスを本気でやっていると必ずテニスが嫌になる時が来ます。嫌になってしまうまで頑張ってください。」

 おそらく深すぎてテニスが楽しいばっかりのジュニア選手にはどれだけ響いたかはわかりませんが、私はすごく考えさせられました。あの選手のように、世界のトップに君臨していた時にやめてしまったということがあってのその言葉です。 裏返すと嫌になってまで頑張ることはないよ、と言っているようでした。すごくストレートで心に残っています。

 

 これからどんなテニス人生をジュニアテニス選手が送るかはわかりません。ただ様々な可能性、方向というのをより現実的にイメージしていくことにより日々の過ごし方が充実するのではないかと思います。一瞬しかないジュニアテニス選手としての輝きを無駄にせずに過ごしてほしいと思っています。

 

※毎度偏った話ばかりですみません><

 

   

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