とある試合のデータをもとに考えてみます。
トップジュニア選手同士の対決です。これを見て考えたこと、素人目線での分析をしてみたいと思います。
A選手 対 B選手
6 ー 3
39 総ポイント数 33
82% 1ST確率 32%
100% 2ND確率 96%
0 ダブルフォルト 1
12 ウィナー 21
12 エラー 26
ざっくり書き出しますとこのような結果となった試合でした。ウィナーとエラーの判断は非常に難しいところがありますが、基本的には相手が触れずにポイントしたものやかろうじて触ったが前には飛ばなかったものをウィナーとしています。どのようにポイントを取ったか、ネットプレイもあり、ドロップショットもありといろいろありますが、今回は割愛します。
総ポイントから見てみます。勝者のA選手と敗者のB選手のポイント差は6ポイント。それほど大きくは思えませんが、ゲームカウントでは6-3とひらきます。大事なポイントを押さえています。開始から4ゲームまで全部デュースまでもつれていますがその4ゲームのうちA選手が3-1と競り勝っています。
サーブ確率です。A選手の正確なプレースタイルが浮かんできます。セカンドは100%、安定しています。B選手は32%と厳しいファーストです。セカンドを狙われリターンエースを数本許しています。しかしB選手もセカンドは96%、さすが全国選手です。
最後ウィナーとエラーの数です。数字を見ただけでプレースタイルがなんとなくわかります。私の経験から言いますとこのウィナーの本数(12ポイントと、21ポイント)はなかなかない大きい数字だと感じます。特にB選手のウィナー21本は多いです>< 33ポイント中21本がウィナーというのはある意味すごいです。しかしエラーが26本ありますので勝てませんでした。 A選手は12本のウィナーと12本のエラーです。 攻めますが、精度が高いプレーが基本となっている選手だと思います。A選手から見てウィナー数では -9P エラー数で +14P 差し引き+5P A選手が上回っています。どのような試合だったのかが割とイメージしやすい試合だと思います。
相手のミスより少ない選手のほうが勝利するという私の分析の本筋にこの試合も当てはまっています。もしB選手のような超攻撃的選手がA選手に勝とうとするならばウィナーの本数を減らさずにエラーを10本減らす必要があるでしょう。それでいい勝負かもしれません。 しかしエラー10本減らすというのは同じプレーの質を維持する前提で行くと果てしなく遠い道のりに思えます><
おそらくこのA選手とB選手はまだまだ力の差があると思います。このままではB選手はなかなか勝てないと思われます。10本のエラーの差というのは私は見た目以上に非常に大きな差だと思います。
ただ、B選手がこのままのプレースタイルでミスをしなくなったら、、、、、これはすごい選手になるかもしれません。
ジュニアトップ選手同士の戦いのポイント分析でした。普通の選手同士の対決ならばおそらくエラーのポイントがもっと大きな割合を占めることとなるでしょう。しかしお互いウィナーが多いような試合のほうが見ていて面白いんですよねーw こういう試合をたくさん見てテニスって面白いな!!っていうのを味わうのも楽しみの一つです。