私はジュニアテニス選手の試合を観戦することが大好きです。そこにはいろいろなドラマが生まれます。そして選手の気持ちの動き方も大人のテニス選手のそれよりもより分かりやすく伝わってきます。そして小学生の2年、3年の選手などは直にまっすぐ、打算的なところが全くなく純粋にテニスを楽しみ勝負に取り組んでいます。今回は8~10歳という低年齢ジュニアテニス選手について考えてみたいと思います。
8~10歳といいますとまだまだ体も小さくラケットに振り回されているような印象を持つような選手も多いです。そして狙ってのウィナーというプレイがほとんどないと思います。以前にも記事にしましたが、ミスが少ないほうが勝つというのがもろに現れる試合内容となります。お互いに相手を崩すような力がないので先にミスをした方が負けます。
私が低年齢ジュニアをみていて有望だと思う選手についていくつか挙げてみます。
1 試合に負けた後の悔しさが大きい選手
2 試合中のリアクションを見て、大事なポイントがわかっている選手
3 フォームがきれいな選手
毎度偏った見解を述べてしまっています、すみません><
1の選手は非常にわかりやすいですしこういった選手が悔しさや自分の心のコントロールができるようになったときは強くなると思います。あのロジャーフェデラーが暴れ馬のように自分をコントロールできなかった子供時代があるというのを聞いてなるほどと思いました。 逃れられない、自分を狂わせるほどの悔しさをもって練習に取り組むということから上達が早まったのだと思います。そして異常なまでの勝ちへのこだわりを持った選手になったのだと思います。だいぶ前だと思いますが、グランドスラムの決勝戦でナダル選手に敗れてどうにも我慢することができずに涙を流し泣きながらインタビューを受けていたのを見て私は色々と考えました。「こんなに勝ちまくっているのにまだそこまでして勝ちたいのか」 「大の大人が世界中に配信されている中でも涙がこらえられないほどくやしいのか。」 「負けず嫌いの子供と変わらないな。」 しかしそれが世界ナンバーワンプレイヤーなのだと考えました。1の選手はそれに近い気質を持っていると感じます。
2の選手はよくテニスの先生方がおっしゃっています。 大事なポイントだとわかっていてミスをした選手といつもと同じ選手では話が違うということです。またその大事なポイントを攻めに出て決めきるというようなプレーはファインプレーだとして先生方が褒めます。低年齢の段階で試合の流れが読めているということはことのほか才能があるということにつながり、将来楽しみな選手に育つことが多いようです。
3の選手も相手コートに入れることだけにとらわれておらず目指すフォームがあるということは大きいということだと考えます。フォームの悪い選手はそのあとフォームを直してから訓練をするということになりますが、そのままのフォームできれいに打てている選手は次に精度を上げる訓練にそのまま入れます。 自然と力の入りやすいフォームになっていくケースが多いとは思いますが、コートに入れることだけしか考えずに併せているだけの選手は将来フォームの矯正やパワーコントロールアップに苦労するということになるでしょう。
ペアレンツの皆さんもこういったところに注目して小さい子たちの頑張る試合を見てみてはいかがでしょうか。 非常に面白いですよ。
またわが子にこの特徴、片鱗が見られたペアレンツの皆様。お子様は有望です。ぜひ強い選手に育て上げてください。