ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

負けてもいい試合、負けてもいい環境という言葉について考える ♯57

   全ての試合に勝ち続けなければならないということはキツイものです。常勝というのは飛び抜けた力を持っている選手にしかできないことと思います。では負けてもいい試合というのはどういうものでしょうか?練習の合間に行うポイント練習?もしくはポイントの付くことのない野良大会の試合?自分の目標には関係のない試合? たまに耳にする負けてもいい試合というワードについて考えてみました。

 

 私の偏った考えを申しますと、「選手のタイプによって必要となるケースもあるが、基本的に必要のないワード」であると考えます。

 

 がちでテニスに取り組むジュニア選手を基本的に取り上げていますが、競技テニスに取り組む以上試合には勝ちたいはずです。また勝負事が嫌いなのであれば試合に出る必要もないですし、勝ちに向かってテニスをすることもなく楽しくできるテニスだけやっていればいい話です。よって負けてもいい試合はありません。ポイントがどうとか、負けても次があるだとか言っているようでは競技テニスには向いていない選手であると私は考えます。逆に向いている選手はテニス以外でもとにかく負けるのが嫌い、何としてでも勝ちたい、勝ち負けが決まる事柄があってなんで負けなきゃならないの?という考えを持っている選手は競技テニスには向いているタイプといえるでしょう。

 

 では選手のタイプによってこれがあったほうが良いと思う選手について考えたいと思います。結局競技テニスをしている選手は勝たなければなりません。50%で勝ち負けが付く勝負の勝つ方の50パーセントに入らなければならないのです。死ぬほど勝ちたいのになかなか勝てずに、周りのサポートやご両親にも感謝していてすごく期待されている、、、このような環境に置かれた生真面目な選手は勝ちたいという気持ちよいりも、勝たなければいけないという気持ちが大きくなってしまうこともあるかと思います。勝たないと勝たないと勝たないと、負けられない負けられない負けられないという気持ち一色になってしまう状態です。最初持っていた「勝ちたい」という気持ちがどこかへ行ってしまっているような選手にはこの言葉を使うことに意味があるかもしれません。

 

 しかし勘違いをしてはいけません。負けてもいい試合もあるという言葉を使うことによって勝たなければならない、負けることは許されないという縛られた思考を少し解きほぐす意味合いで使い、最終的には勝てるように持っていくという意味合いです。額面通りに取るとおかしくなります。よって考えが深い選手には生易しいだけでモチベーションが下がるワードにもなりかねません。きわめて用心深く使わなければならないワードだと思います。このまま行ってもこの選手は勝てない、つぶれてしまうだろうと確信したときだけ使う感じでよいかと思います。

 

 この試合は勝ちたい、この相手では負けても仕方がないという話はよくありますし何ゲームまでは取るなどの目標を持つこともあると思います。しかし私はこう考えます。どれだけ力の差がある相手との勝負においても、必ず毎試合勝ちに行く、何とか勝つ方法がないかと苦しんでも挑み続ける姿勢が大切だと思います。最初からこの選手には勝てないという気持ちをもってする試合は得られるものは少なくなります。これは通用する、意外と相手はこれが苦手そうだなどと少しでも勝ちにつながるイメージをもって勝ちに行く姿勢をもって試合の挑むことによって成長することも多いかと思います。

 

 勝ち続けること、そして負けてしまい悔しい思いをすること。もしかしたら見方によってはどちらもつらいことかもしれません。しかしこれはアスリートの本懐です。

その悔しさ、そのつらさがあるからこそ頑張れる選手でなければなりません。すべての試合に勝ちに行くこと、これがアスリートの仕事だと思います。負けてもいいと思ってやっている選手を応援する気になりますか?

 

 最後に偏りまくった私の考えを、、、。 もしもジュニアテニス選手が私に「勝ち続けるのがつらい、負けられない環境がくるしい。」と相談してきたとします。おそらく私はこう答えるでしょう。

 「テニスやめたらいい。テニス以外にも世の中夢中になれるものはたくさんある。」

 こう話した後にやっぱりテニスしかないという気持ちになる選手はその後も成長し続けることができるでしょう。それでやめる選手はアスリートには向いていないので別の道を探したほうが良いと思います。わが子がもしそういうことになれば私は迷うことなくこのように伝えると思います。がちでやるなら勝ち続けなければならない、本気で勝ちに行くことをやめることはできない。 わが子のテニスにのめりこんだペアレンツは時に周りが見えなくなることがあると思いますし、成績上位の選手がテニスをやめるという話を聞いた時には 「あんなに強いのにもったいない。」 と周囲から言われることと思います。しかし冷静にテニスのことをよく知らない第3者の方がこの話を聞いたらどう思うでしょう。 ごく当たり前のことと思うのではないでしょうか。本人がやりたいといっているのであれば頑張って!となりますが、つらいやりたくないといっていることを続けさせて何が面白いの? お金も時間もかかるんでしょ? 学生の本文は勉強ですよ? というのが世間一般の見え方だと思います。

 

 ときに負けてもいいという環境は大切になるでしょう。しかしそれは将来の勝ちのための言葉であるということを理解できる選手、理解できるペアレンツであることが重要だと考えます。 アスリートジュニアテニス選手は勝ちに行くしか道がないと考えます。