私がボクシングをやっていたわけではありませんが、とても耳に止まるフレーズを、ボクシング関係の方の話で耳にしましたので深く考えてみました。 ボクシングはどうすれば勝てるのか?と言う事をジュニアテニス の親御さんと同じようにボクシングジュニアの親御さんも考えています。結論は「相手に打たせずに打つ。」これに尽きるそうです。ボクシングの歴史は長くもう500年以上この打たせずに打つということを突き詰めて歴史を刻んでいます。 当たり前のことで非常に理論的です。しかしその当たり前の中に素晴らしさがあります。それをするための工夫、努力があります。 私はハッとしました。この最も当たり前なことが1番大切なことではないか!?テニスでもっ!と思いましたっっ。 単純に相手に打たれると言う事をリスクと捉えます。相手にパンチを打つ事をリターンと捉えます。すると「自分はリスクを取らずに相手にだけリスクを取らせる」と言うことにもなると思います。 ボクシングでいえば、間違ってもカウンターパンチなどを喰らうことのない範囲で撃ち続けることができればまず負けません。その上いつかダメージを与えることのできるパンチも当てることができるでしょう。打つときのリスクを最小限にして撃ち続けるのです。 テニスで考えると、私はジョコビッチ選手が思い浮かびました。相手を崩す段階での攻めのショットもミスのリスクを最小限に抑えたボールを放って追い込んでいるように思いますし、とにかく決める!!と言うような大きなリスクをとった攻めをあまりみたことがありません。勝っている試合ではやはり相手の選手の方が先にミスをしていると言うことが多いはずです。 私のイメージだけですが、フェデラー選手などはポイントポイントで捨身とも思われるような強引な攻めを見せることもあるように思います。その攻めを通せることがあの選手の凄いところだと思いますし、他の選手が真似できない部分なのでしょう。彼のテニスが長年にわたってテニスファンを離さないのはそう言う面白さがあるからかもしれません。 いまボクシングでの打たせずに打つ、という究極の必勝法にテニス選手として1番近づいているのがジョコビッチ選手なのではないかなと思います。 勝ち続けるためにはリスクを最小限に抑えて最大限のリターンを取るという事を実践できることが重要です。突発的に勝つのならばそれはいらないかもしれませんが、勝ち続けるという事を達成するには一か八かのテニスをしていては無理です。西岡選手のように相手にいかにミスをさせるか、という事を突き詰めるというのは非常に理にかなっています。ミスはこちらのリスクほとんどゼロで1ポイントが得られる勝敗において最も有効な手段だからです。 そんな事を言っている私も、手堅くかつ選手よりもリスクをかえりみず攻め込み戦う姿勢が表面に出てくるファイターの選手が好きなんですけどね、、、、、。 相手に打たせずに打つ。 深いですね。