今回は表題の 「ネットプレー」 について考えたいと思います。
素人の私は昔テレビで見ていたテニスがほとんど全部ネットプレーだったので、これこそがテニス!なんて思っていました>< 1980年代後半のウィンブルドン選手権などしかテニスの情報がなかったのです。全力のファーストサーブを打ち込んで少し手も有利な状況を作りボレースマッシュで決めるというテニスです。 では今のジュニアテニスではネットプレーはどんな感じでしょうか?考えたいと思います。
昨今のテニスではストローク戦が基本であり、ジュニアでもシニアでもその流れが定着しているようです。テニスの先生方に聞くと今の道具が進化したテニスでは全部ネットプレイで勝ち切るというのは非常に難しくなっているということです。ラケットの性能が上がり以前のように強いファーストサーブで相手を崩すということがなかなか難しくなっているうえ、リターン技術も変わっており相当なサーブではないと相手のリターンエースでお返しを食らうということのようです。ですので全部サーブアンドボレー、リターンアンドボレーというプレースタイルのプロ選手はあまりいないようです。
ジュニア選手においてはどうでしょうか? 特に低年齢ジュニアにおいてみられるのはネットに出ても横や上を抜かれてしまう形です。これは普通のストローク戦においてふらふらっと前に出てもやられてしまうだけということで、ネットプレーがダメなプレーということではありません。 ネットに出るまでの伏線がかなり重要になるということです。私の見た感じですと、相手選手がしっかりとボールに対して構えることができるようなボールでは割と簡単に抜かれてしまうという印象です。
素人の私なりにネットプレーをすることによるメリットデメリットをまとめてみたいと思います。
ネットプレーによって生まれるメリット
1.ネット間際でボールタッチできることにより得点取得率の高いプレーができる
2.ストローク戦では1ポイントとるのにかかる時間よりも早い段階で得点を狙うことができる
3.ネット際に詰めることにより相手のプレーにプレッシャーをかけることができる
ネットプレーによって生まれるデメリット
1.後ろにボールが行けばたちまち相手のウィナーとなる 抜かれる
2.低年齢の時は特に簡単に上を抜かれてしまう
3.ネットプレー自体が低年齢の時は特に難しい (片手ボレーでのコントロール)
まず低年齢ジュニアのころは何といってもボールに届く範囲が小さいということが言えます。2m近い大男の選手が構えるネットプレーとはもう種類が違います。見方によっては抜いてくださいと言っているような印象を持っている人もいるかと思うくらいです。また片手でダイレクトでラケットにぶつかるボールを握力ではじき返すということ自体がまだ厳しい選手も多いかもしれません。
やはり効果的なばめんをつくりだし、その場面で精度の高いネットプレーをするというのが目指すところだと思います。精度が高くポイントをよくとれるようになってくると自然に相手に与えるプレッシャーも生まれると思います。ネットプレーの中でもスニークイン呼ばれるプレーがあります。相手が気が付かないうちにネットに詰めるプレーのことです。体のサイズが小さいジュニアでも、足が速ければぜひトライしてほしいプレーです。いいとらえ方をすればあと5本打たないと取れなかったポイントが1本で同じ1ポイントが取れるということが起こるかもしれません。
ストロークにしてもサーブにしてもネットプレーにしてもやらなければうまくはなりません。負けてもいいからとは思いませんが、人生で最も能力を伸ばせるジュニアの時期のうちにネットプレーを練習しておく重要性は将来のテニス選手像を描くうえで高いといえるでしょう。やっていたジュニア選手が18歳くらいになった時自信をもってボレー、スマッシュができるようになるにはそのプレーを繰り返し練習するしかありません。低年齢の時もボレースマッシュ、また試合中にネットに出るということを常に心がけてやった方がいいでしょう。
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