ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

風が強い日の試合のジュニアテニス選手について考える ♯45

 ジュニアテニス選手の試合を見ていた素人の私が感じたことをまたお伝えして考えてみたいと思います。ずばり、強風が吹きこんでいる状況での試合を見たときに考えたことです。

 風とは非常に残酷なもので最も大事な試合の時にも容赦なく吹き付けてテニスボールをあらぬ方向へと運んでしまいます。入っていたボールが簡単にアウトのエリアまで運ばれてしまいます。その時試合をしている選手を観察しました。

 

 強い風がテニスの試合中に吹くとどうなるかについて考えます。

1.サーブの時のトスがぶれてしまう

2.ストロークしたボールもコーナーを狙うとアウトになってしまうことがある

3.風で砂が巻き上げられて目に入ったりする

4.冬場だと寒い

 

 などの影響がわかりやすく出てきます。そしてプレーにどのような影響があるかも考えました。

 

1.風によるミスが出て大きくメンタルと崩してしまう選手がいる

2.ハードヒッターの選手が風に合わせるために振れなくなっている

3.風を計算してプレーする賢い選手が得をしている

 

 などが感じられました。私はプレースタイルも関係してくるとは思いますが、風が吹いている状況は選手のメンタルの強さが出る状況ではないかと考えます。風を当然のことと受け入れうまく付き合える選手と、そうではない選手では試合結果にも相当な差が出ます。またうまく付き合う選手はいつもは強くたたく選手も軽く合わせてミスが出ないようなスタイルに変える選手もいます。片方のコートにだけ強く風が吹きつけるようなことは少ないので、ほとんど条件としては平等だと思います。そこで差が出るのがメンタルです。

 

 風でボールが流れることも、それによるミスが出ることも当たり前で相手も同じ条件であるということを認識してそれによってメンタルを崩すことのないような選手になることが重要だと思います。

 

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サーフェスの違いについて考える ♯44

 ジュニアテニス選手が感じているサーフェスの違いを今回は 「砂入り人工芝」と「ハードコート」の2種類について考えてみたいと思います。

 

 日本でジュニアテニス選手が目指す全国大会などでは、「砂入り人工芝」と「ハードコート」のどちらかのサーフェスで行われることが多いです。この2種類は理解しておいた方が良いと感じでいます。

 

 まずはバウンドの違いについて考えます。 砂入り人工芝は私のイメージですとボールを落とすと ぼすっ というような感じです。対してバードコートでは たんっ というイメージです。ハードコートのほうがよく弾みます。砂が入っているだけあって人工芝ではボールが滑ります。ハードコートはスピンの影響を受けやすいです。コート深くにボールが入ったケースではハードコートですとよく弾むために大きく後ろに下がらないとバウンド後の落下点に入れなくなります。よって後ろに下げられたくない選手はバウンド後にボールが頂点の高さにまで上がる前にライジングで処理をすることとなります。人工芝ですとそこまで下げられることはないです。 また砂入り人工芝はしばしばイレギュラーバウンドをすることがあります。ハードコートではほぼありません。

 よって人工芝ではフラット系のスルッとボールが滑るようなショットが有効で、ボールのグリップが効くヘビースピン系のボールはハードコートで有効だといわれています。

 サーブにおいても高く弾みトップスピンよりも、フラット、滑るスライス系のサーブがより強力になるでしょう。

 

 次はフットワークへの影響を考えます。砂入り人工芝は非常によく滑ります。ハードコートに比べると足の踏ん張りがききません。またボールを追いかけた際には最初の一歩はハードコートよりも遅れるでしょう。対してハードコートは足のグリップもよく効きますので、一歩目は早く出せると思います。体育館で行うバスケットボールの選手のように きゅきゅきゅうぅう とシューズのゴムとコートの表面でこすれる音が聞こえてきます。よってコートカバーリングの観点だけで言えばハードコートのほうが広くカバーできることと思います。 また下半身の踏ん張りがハードコートではきちんと効くためパワーのある選手はよりパワーを伝えやすい環境であるとも思います。

 

 世界のスタンダードであるハードコートはスピンやパワーの影響を受けやすいコートといえるでしょう。弾道の高いヘビースピンの効いたトップスピンや、バックスピンの効いたドロップショットなども決まりやすい環境だといえます。 日本で一番多いサーフェスである砂入り人工芝はハードコートに比べるとパワーやスピンの重要性が低いのかもしれません。ただ足腰への負担が少なく少々の雨であれば試合や練習を行えるという利点もあります。

 

 世界的な日本人テニス選手が育たないのは日本にはハードコートが少ないからだと昔は言われていたそうです。たしかに、私のような素人でもこのコートの違いというのはよく分かります。極端なことを言うと本来畳の上でやる柔道を、フローリングの床でやっているような感じでしょうか?W

 

 あるジュニアテニス選手の話ですが、いままではあまり気にすることなくすべてのコートでオールコート用のシューズを使っていたそうです。しかしある時から砂入り人工芝専用のシューズを使うようになってから「このシューズでないと砂入り人工芝ではテニスができない」というくらいにシューズの重要性を認識したという話を聞きました。オールコート用のシューズではあまりに滑りすぎてやりたいことができないということです。

 また錦織選手の話でも、ラケットはどのようなラケットでもなんとかできるが、サーフェスにあったテニスシューズがないとテニスはできない、という発言があったようです。ラケットよりもシューズのほうが大切といっています。私はラケットよりも大事なのかとびっくりしました。ジュニアテニス選手もいちど本当にコートにあった良いシューズをはいてやってみるという体験も必要かもしれません。

 

 

 ちょっと奮発して高めの機能の高いシューズを使わせてみましょう$

 

 サーフェスは選択するプレー自体も変えてしまいます。各サーフェスでの経験を積みどこでも力を出せる選手を目指す必要があるでしょう。

細かいマナーについて考える ♯43

 ここでは細かいマナーについて考えてみます。たった一つのことです。

 

 リターン時にフォルトのボールを必ず相手コートに返球することについてです

 

 

 私は何とも思っておりませんでしが、実際やっている選手に聞くとかなりイラっと来る選手が多いようです。なぜでしょうか?

 

 フォルトになるかインになるかわからないボールはこのように打って返すということも必要なことではを私は考えます。 しかし選手たちが言うにはフォルトとわかり切っている球も返してくるから嫌なんだ、ということでした。素人の私は話を聞くまで気にもしていませんでしたが皆さんの地域ではこれについてはどのような見解でしょうか?

 

 しかし注意深く見てみるとハンドシグナルでフォルト―― といいながら確かに相手コートに返球しています。うむーーー。なるほど、普通の選手たちは相手コートに入らないようにネットにあてるように返球したりしていますね。(ファーストフォルト時)

 

 素人が気になったちょっとしたマナーのお話でした。なんの内容もなくすみません>< 皆様の見解はいかがでしょうか。またご指摘いただきますと幸いです。

 

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冬場の過ごし方について考える ♯42

 いよいよ2019年が始まりましたね! 今年もジュニアテニス選手の成長を応援していきましょう!

 

 今回は寒い冬の時期の過ごし方について考えます。テニスの練習を繰り返すことは当然のこととしますが、それ以外に何か目的をもって取り組みたいところです。

 

 

 テニスの先生方から言われた話なのですが、海外の選手たちは寒い時期はあまり試合などをせずにトレーニング期間としてとらえることも多いようです。日本は冬場でも大きな大会は普通にありますね。その辺がちょっと違うようです。私もちょっと考えを方向修正もしてトレーニングも考え直してみようかと思います。

 

 

 テニスのトレーニングは私はあまり負荷をかけないトレーニングが適していると思います。筋肉、筋力をつける前提としてテニスは素早く動けることが大前提となります。よってむやみに体重だけを増やそうとする筋肉量の増加だけを目指してはいけないと思います。また成長期を越えているかどうかということも重要な要素としてとらえなければなりません。骨格がおおきく変わろうとしているときに必要以上の負荷をかけることはよい事ばかりではありません。私は違う競技を真剣に取り組んでいた経験がありますが、テニスはテニスに向いたトレーニングがあると思います。

 

 

 筋量を増やすとすればやはり下半身でしょう。走り込みやステップの反復練習、フットワークを軽く早くするための練習も必要だと思います。そして何よりケガをしない準備運動とウォーミングアップも大事でしょう。本当の反復運動ばかりですとつまらないことも多いかと思いますので、このような変化をつけた内容もとても良いのではないかと思います。


ロジャーフェデラー テニストレーニング in Dubai Fitness Tennis Drills

 

 そして私が一番重要視したいものは ストレッチ です。柔軟性を高める運動です。試合を見ているだけでも間違いなく体が柔らかいとわかるトップ選手は多いです。またこれがあるからこそ厳しいツアーをケガをせずに乗り切ることができるとも言えます。筋力とともに同じくらい重要視してほしいと私が考えているのが柔軟性です。

 

 体を大きくしてパワーをつけるというのも大切なことかと思いますが、私は体が大きくなくてもパワーのあるボールを打つことができると思います。柔軟性を高めてしなりによってパワーを出せばよいのです。大きければ強いボールが打てるというわけではないですし、大きくてもそれをシュッと素早く振りぬくことができて初めてパワーが出ます。動きが鈍くてはいくら筋肉が大きくても早いボールは打てません。それに大きな筋肉を搭載するとそれだけウェイトがあがり、その体を動かすためのエネルギーの消費は大きくなります。

 

 

 いろいろと勉強していたところ「初動負荷トレーニング」というものを見つけました。大変に私は興味があります。大きく強い筋肉ではなく柔らかく伸びる筋肉を作るトレーニングのようでイチロー選手がとくに力を入れて取り組んでいるようです。体が成長期を終えて体が硬くなるときにやるといいかなと思います。テニスでも李那選手が取り入れていたようです。ぜひ一度やってみたいと考えています。ケガをしにくくなるというのは大変重要だと思います。

 

 

 

 あとやはり私が考える大事なトレーニングは 走ること だと思います。テニスに限ったことではないですがやはり何をするにしても下半身が基本です。全国選手たちのがっちりとした下半身を見るとやはり鍛えるべきは下半身だと確信します。

 

 寒い時期には少しラケットを置いて夏場を乗り切るための体力をつける準備期間としてみてはいかがでしょうか?

 

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皆様 新年あけましておめでとうございます。♯41

 ジュニアテニス選手ならびにジュニアテニスペアレンツの皆様新年あけましておめでとうございます。 本年も「ジュニアテニスを考える」をどうぞよろしくお願いいたします。この年末年始皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。私とジュニアテニス選手は本当によく休みました。休むか遊ぶかという充実した時間でした><

 

 少しだけ本業に触るような話をしたいのですが、年末年始はジュニアテニス選手にとっては重要な休息期間として私は考えています。ほとんどの選手がテニスクラブも大会もなく、お休みできるタイミングでしょう。

 

 私が子供の時は休まず周りが休んでいるときに頑張って差をつけろ、とか水を飲むやつはスタミナがなくなるから駄目だ、とか言っていた時代でした。今思うと非常に危険な考え方が当たり前とされていました。時代が変われば常識も変わる。

 こういうときは徹底的に体を休めることが今の時代は大事かもしれません。ジュニアテニス選手のように若いとはいえど疲労はたまるものです。一気にリセットしてしまいましょう。

 

 

 

 今年も何とかジュニアテニス選手として成果が上がる一年にしてほしいと初詣でお願いをしてきました。そのようなペアレンツの皆様も多いのではないでしょうか。いつか立派な成果を上げることができたら皆様にも温かい目で見守っていただけるようジュニアテニス選手を公開したいなと思っています。その時はまたよろしくお願いいたします。

 

 

 

 そしてわたくしの引いたおみくじは末吉! 微妙?? しかし何とか頑張っていこうかと思います。内容はあまり悪いことは書いてありませんでした。何事もよい方向に勝手にとらえる私の得意技を使って今年も乗り切ろうと思います。

 

 

 

 今年はこのような寒い時期のジュニアテニス選手の過ごし方などを考えてみようかと思います。 次回からもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 毎度お読みくださりありがとうございます。今年もご参考になれればと思って頑張ります。

 

ジュニアテニスペアレンツの皆様、良いお年を ♯40

    年の瀬になりました。各地で雪が観測されて年末の試合が流れてしまった方も多いかもしれませんね。

 

   私も年末は骨休めします。年始までブログもお休みしようと思います。また思ったことなど自由な素人目線でどんどんアップさせていただきたいと思います。また来年も宜しくお願い申し上げます。

 

   ではジュニアテニス選手、ならびにジュニアテニスペアレンツの皆様!良いお年をお迎えください。こちらを覗いてくださった皆々様方の来年のご活躍を心よりお祈りします。

 

    最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

ケガについて考える ♯39

 

 スポーツをするということについて回るのが ケガ です。うまくなろうと自分の限界まで頑張ろうとするとどうしてもこのケガとは隣り合わせとなり運が悪いとケガにより練習も試合もできなくなってしまう状況に陥ります。状況によれば仕方がないということにもなりますが、私はなるべくケガというアスリートにとって敵ともいうべき事態をなるべく避けたいと思っています。

 

 まずケガをするということがジュニアテニス選手にとってどのような影響があるかということを考えてみたいと思います。

 

 

 1、まずケガをするとテニスをプレーすることができなくなる

 2、テニスをできなくなるのでテニスの技術向上が止まってしまう

 3、テニスができなくなることにより技術が低下してしまう恐れがある

 4、テニスができなくなることにより体力が低下してしまう恐れがある

 5、大きなけがをしてしまうと根治ができずにずっとケガと付き合わないといけなくなる恐れがある

 6、痛みというストレスとしばらく戦わなければならなくなる

 7、試合などに出ることができずランキングが落ちてしまう

 8、テニスができなくなることによりテニスに対するモチベーション低下の恐れがある

 9、けがをした部分を本能的にかばってしまい、元通りの動きができなくなる恐れがある

  

 ざっと考えただけでもたくさん出てきます。上を目指すジュニアテニス選手にとっていいことは一つもありません。悪い事しか起こらないとわかっているケガはできうる限りの予防策を打って避けなければなりません

 

 

 私の昔の話をします。私は違う団体スポーツですが1選手として頑張っておりました。ある時ひじが痛い、ということに気が付きます。練習をやればやるほど痛くなってきます。どんどんひどくなりプレーしてないときにも痛くなります。 しかし私はそれを誰にも言わずに隠していました。大好きなスポーツができなくなるうえに、レギュラーメンバーからも外されてしまうことを恐れていたからです。私はその後も痛みをごまかしながらプレーしていました。自分でもわかるほどにパフォーマンスが落ちてきていましたが、ごまかそうと必死でした。しかしある時普通にレギュラーメンバーから外されてしまいました。パフォーマンスが落ちたからです。必死に痛いことを隠していたのがあだとなりました。 痛みを隠して頑張りとおすという美学のようようなものが私にはありましたが、結果的にはメンバーから外されるという結果が待っていました。私自身の昔のお話でした><

 

 テニスは個人競技です。シングルスは。 ほかの団体スポーツのように既定の人数しか出れないスポーツではなく、シングルスならいつでも一人で出場できるスポーツです。しかし、大好きなテニスができなくなるなどマイナス面が浮かんでしまって痛みを隠してしまうということも起きることがありそうです。大事な試合前だから練習を中断するわけにはいかない、今度の試合が勝負どころだからここでけがをしたとしても欠場は絶対にしたくない。というようになることもありそうです。

 

 私はこう思います。大事な試合、この試合にかけているという気持ちを否定はしません。腕が折れても頑張りたいと思うアスリートの精神は崇高なものであると思っています。ですがこれから先どれだけスポーツを続けるのか、この先にチャンスはないのか?ここでごまかして生まれてくるデメリットは何なのか、またメリットは何なのか?これをペアレンツやコーチなどに相談できる選手になってほしいということです。

 

 アスリート的に考えればケガを予防するために今は無理をしないほうがいいという話に行くことが多くなるでしょう。それも承知で、いたいときはいたい。おかしいときは体がおかしい、と正直に周囲に訴えることができるようには絶対になっておくべきだと考えます。絶対に我慢してはいけません。それを周囲に相談したうえでどうするかを決定するような形だけは絶対に取っておいてほしいです。隠して我慢していては周りの協力も得られませんし、大けがにつながってしまう心配もあります。

 

 ケガの予防のために違和感を覚えたときに予防策を打ち、けがにつながらないようにするのがベストです。しかしそれだけでは片付かないときというのはあります。でしたらその環境の中でベストな選択を冷静に判断できるようにはしておくべきです。それを最低限のラインとしてやってほしいと思います。ジュニアテニス選手には将来というものがあります。将来やってくるメリットを無視して今だけを追いかけてはいけないときもあります

 

 ペアレンツの皆様はまず、子供が痛いときは痛いと普通にいえる環境を作ること。そしてコーチなど相談して協力してくれる体制を得ておくこと。 これがペアレンツの皆様で出来ることだと思います。 いくら親でも見ているだけではわからないこともあるかと思います。発信してくれる子供にまず育てましょう。私も有望なスポーツジュニア選手がケガによってつぶれる様子をこれまで何回も見てきました。 今までの努力が水の泡になってしまうし、何よりジュニア選手本人が本当につらい思いをします。なんとか予防しましょう。

 

 隠して必死で頑張る子供にはせず、きちんと自分の状況を周囲に発信できる子供にまず育てましょう。

 

「目標」について考える ♯38

 一口に「目標」といっても なかなか深く難しいところがあります。テニスを始めるとき、とても抽象的に目標をもってテニスを始めたと思います。強くなりたい、試合で勝てるようになりたい、うまくなって一生の趣味を持ちたい、得意な競技を一つ持つことによって自信をつけたい、などいろいろとあるのではないかと思います。

 

 今回はテニスど素人の私の相当に偏った話をします>< あまり参考にならないかもしれないですし、参考にしないほうがよいのかもしれないとも思ってしまうような内容かもしれません。すみませんがお付き合いください。

 

 私の大変に偏った目標についての価値観をつづりたいと思います。おかしいと思う人が多いと思う覚悟でお伝えしたいと思います。

 

 ジュニアテニス選手本人が漠然と描いている目標よりももっと先の大きな目標を立ててそれを本気で目指すことを奨励する

 

 目標というものは目指すものとしての意味合いもあるかと思いますが、私は達成するためのものとして選手には伝えます。達成するためには何をしたらよいか、何が足りていないかというものをより具体的にして日々の練習に取り組みより早く目標達成に近づけるようにすることを習慣づけます。何かあった時にも必ずその目標を基準にして話をします。

 ジュニアテニス選手がつらいとき、悩んでいるときにぼんやりとした目標を持っている状況でいろいろと伝えるよりも、はっきりとした目標に対してこれとこれとこれが足りていないとより分かりやすく伝えることができると思いますし、わたしはその目標を追いかけることができなくなったらテニスをやめるということを条件にテニスをさせました。逆にその目標を全力で目指しているうちはこちらも全力で支援するという約束をしました。逆にいえば高い目標を目指すことを義務付けられてテニスをやるならば決めた目標を達成しなければならないという受け取り方もできます。かなり厳しいと思われる方も多いでしょう。しかし私の考えはこうです。中途半端に一生懸命頑張って何もかもが大成することのない状況は非常にもったいないうえに、ダメならダメ!と次に向かったほうが良い人生となる と考えているからです。つまり本気で目標に向かうということが最重要事項として考えたいと思っているのです。やめることは止めませんが、本気で目標に向かわずにテニスを続けることはできませんよ、ということです。そこに甘えとか許容はありません。

 

 例えばこうです。

10歳  → 関東大会に出場する

11歳  → 全国大会に出場する

12歳  → 全国大会で優勝する

 

 というような具体的な目標を決めます。これを本気で目指すことと決定します。そうしますと関東大会に出るまでには県ランキングを何位にして、予選の県大会でBEST8に入らなければならない。となるとランキング8位の選手に勝たなければならない。8位の選手はこの選手なのでどうやったらこの選手に勝てるのか考える。勝つためにはどんな練習をしてどんなプレイができれば勝てるのか。ミスやウィナーを何本にすれば勝てるのか?など少しずつ目指すポイントを具体的にしていきます。つぎに全国大会に出るには関東大会でBEST16に入らなければならない、ということは最低でも関東ランキング16位の選手に勝てなければならない、、、。全国大会で優勝するには、、、。と具体的にこの選手に勝たなければならないということがわかってきます。これを一つずつクリアしていくということで目標に近づいていきます。そして目標を最終的に達成します。

 

 目標を達成できなかったらどうするのか?と思われるかもしれません。そのときは次に設定した目標に向かってまた本気で向かえばよいのです。また目標を早期に達成してしまったらどうするのか?このときもまた次の目標を設定してそれに向かえばよいのです。 そのときそのときを必死に目標に向かって努力を続けるということが大事だと考えていますので、達成できるかどうかは二の次です。 達成できた時は大いに称えて一緒になって喜びます。結果を評価するばかりでなく、そこまでの本気の努力を称えたいです。

 

 そして高い目標を設定すると結果的にその前にある高い壁を割と簡単に超えてしまう選手が出来上がっています。以前は関東大会優勝など遠く遠くに聞こえてくるような大きすぎる目標だと感じていたのに、本気になって全国大会優勝を目指していたら、知らないうちに超えていた、、、。全国大会を目指していたら、県大会は免除されるシード選手になっていた。 本気で高い目標を目指すことにはいろいろとメリットがあると思います。大切なのはどこまで本気で目標にむかえるかということだと思います。

 

 マラソン大会の様子をテレビで放映して視聴率をとれる国は日本しかないということを聞いたことがあります。日本人の国民性で 一生懸命頑張って前に向かっている人 を応援したくなるのが日本人だそうです。ただ走っている人をみて面白くもなんともないとおもう人が世界では多い中、日本人は苦しみながらも前を向いて必死にもがいて頑張って進んでいる人を応援したくなるという特性を持っています。 私も日本人です。一生懸命、本気で、頑張っている人を応援したいです。

 

 目標をはっきりと決めるということは何をすべきかということをはっきりさせるということと同じ意味になるかと思います。目標があやふやですとやらなければならないこともあやふやになると思います。ぜひはっきりとした目標を定めましょう!

 

 

強いジュニアテニス選手について考える ♯37

  素人の私が見てもわかりやすく強いと感じた選手について

 

 強いジュニア選手は ミスがなく、深いボールなど相手に攻め込まれないボールを打ち続けることができる選手だと分析してきました。

 

 

 では本当に強い選手(全国上位クラス)はそれだけなのか? 私の見たことのある強い選手の試合ぶりをまとめたいと思います。

 

 

 

 まずミスが少なくラリーを続けられる選手でした。決して体が大きいわけでもなく、ものすごいボールを打ち込んでくる選手ではありませんでした。 しかし、圧倒的な得点パターンを持っている選手でした。何試合か見ることができましたが、なかなか対処できる選手はいませんでした。

 

 

 中ロブを打ちます。相手コートの深くに食い込みハードコートということもあって高く弾みます。相手選手は下がりながらの返球を余儀なくされます。それを見てコート中央あたりまでその選手はポジションを上げます。力無く返ってきた球をドライブボレーで仕留めます。このパターンです。

 

 

 途中で気が付いた相手選手はポジションを下げられてしまっては分が悪いということで中ロブをライジングでさばきにかかります。しかしなかなか良い球の返球は難易度が高くミスも出ます。

 

 

 通常のラリーで追い込むケースがあったとしても追いついたボールを中ロブで返球しその一球を境に形勢が逆転します。これをボレーやスマッシュで行くしかないと前へ出ますがこれも難易度が高くミスが出ます。下がって返球を選択するしかなくなります。

 

 

 

 圧倒的に技術力で差がついていた部分があります。 ドライブボレーでほとんどの球をポイントにつなげていたというところです。 ご存知でしょうか? ドライブボレーという技術は本当に難しいです。この選手は得意なのでしょう。スマッシュも普通のボレーができるボールもすべて回り込んでフォアハンドのドライブボレーにします。きちっと当てるだけでなく、コースも打ち分けてきます。ほんとうに精度が高い。ほかの選手にはなかなかまねができないプレーなんです。

 

 

 

 一つでも素晴らしい技術を持っていれば、それを生かす戦術を磨くことで全国大会でも勝ち上がれます。ダイレクトプレーで相当な技術力の差があったからです。その差を生かせる戦い方をもっていたから勝ち上がれたんだと思います。また、試合で困ったときに選手はどうするでしょう。おそらくは自分が一番得意とするショットで試合を組み立て勝負をすると思います。その選手は見事に苦しい局面も乗り越え勝利しました。

 

 

 

 私が思ったことは 「苦手なプレーを克服しようとするよりも、絶対の自信を持てる得意なショットを磨くことの方が重要なのではないか」 ということです。

 

 

 大変参考になり勉強になった選手でした。今後ジュニアテニスをみるときにこのような得意パターンを持ったプレイヤーを注意深く観察してさらに分析していけたらと思います。 大得意なプレーをジュニアテニス選手に持たせましょう!!!

 

強いジュニアテニス選手を分析8 ♯36

 引き続き強いジュニアテニス選手の分析をしていきたいと思います。今回も具体的なデータがあるわけではなく印象でつづってしまいますがよろしくお願いいたします。

 

 私が見た強い選手の特徴は、、、 

 1試合(もしくは1大会)を通じて同じレベルのパフォーマンスを出し続けることができる選手  です。

 

ジュニアテニス選手は人間です。未成年です。まったく同じボールなどはまず飛んでこないと考えてよいでしょう。そのようなことを踏まえても、1試合を通じて同じレベルのパフォーマンスを出し続けることは非常に難しいことと考えています。

 

 パフォーマンスレベルは色々ありますが、大きくリードしているときも大きくリードされているときも同じレベルのプレーができるというのはテニス選手としてはすごい強みを持っていると思います。 ほとんどの選手は「調子のよい時」「調子の悪い時」というものがあります。人間ですから当たり前です。 しかしその中でも特に調子を落とさずに一定レベル以上のプレーをできるということは極めて重要です。 テニスというスポーツは1回負けたら終わりというトーナメント方式を採用することが多いスポーツだからです。 悪い時に1回でも敗戦を喫してしまえばそのあとものすごく調子が上がるのだとしてももう試合ができません。1試合においてものすごいパフォーマンスを発揮するよりも一定以上の力を発揮し続けることが重要です。

 

 緒戦などで危なっかしい勝ち方をしたシード選手などについてはある一定レベルのプレーをできる選手が多いかもしれません。相手の調子がよく、自分がいまいちなときにも何とか勝ちを拾ったという受け取り方もできます。

 

 常に安定した力を発揮するためにはきっと安定したメンタルが必要だと思います。日ごろから何事も投げ出すようなことをせずに周りをよく見て状況をしっかりと判断して自分をしっかり持つ、かつ小さなことにいちいち一喜一憂しないなどといったところから気を付けるのが良いかもしれません。日ごろから情緒が安定していないとできないことでしょう。

 

 調子のいい時は結果が出る、調子が悪い時はすぐに負けてしまう、ではなかなかランキングなどもあげていくことができません。大きな大会を最後まで勝ち抜くということも難しくなります。日ごろから安定した強いメンタルを育むよう心掛けていきましょう。

選手に伝えたい大切な価値観 ♯35

 私がジュニアテニス選手に伝えたいことは

 

 ジュニアテニス選手としてまっすぐ上を向いて頑張れる時間はほんの一瞬しかない

 

ということです。

 

 ジュニア選手というのは18歳までとテニスでは定義されています。10歳からテニスを始めたとしたら たった8年 しかありません。

  私は違う競技の選手でしたが今思いますと純粋に目標に向かって頑張ることができたのは本当にほんの一瞬でした。 周りの環境、体の状況、進路などで左右される頑張り、応援してくれる人がいるのか?など様々な要素が良い意味で重なりはじめてまっすぐ上を向いて頑張ることができます。

 

 大人になり、競技ではないテニスは長く続けることができます。私の経験談ですが、一度てっぺんを目指して本気で取り組んできたスポーツを遊びの範疇で本当に心から楽しむことができるでしょうか? 私はやるなら本気でやりたい、という方向にどうしてもなってしまいました。これに関しては個人差が大きいかもしれませんが><

 本気で心からムキになって取り組めていた時間は今思うと私にとっては 宝物のような時間でした。

 

 わからないとおもいます。伝わらないと思います。しかし私はこれを根気強く伝え続けたいと頑固に思っています。

 

 一瞬で終わってしまうかもしれない宝物のような時間を無駄にしてはいけない。 

 

 この先いくらでも時間もチャンスもあるから、今日はだめでもいいから次頑張ろう。こういう風に考えることもあるかもしれません。しかしこれを考えていいのは 目の前のチャンスを必死に追いかけて、決死の覚悟で挑んでいる選手だと思います。

 

 頑張りたくても頑張ることができなくなる選手は多いのです。予期せぬけが、予期せぬ家庭環境の変化などで夢を中断しなくてはいけない選手もたくさんいます。大人になり自立すれば生活するために仕事をしなければなりません。場合によってはテニスをする時間が取れなくなることもあるでしょう。

 

 

 やれるうちにやっておきなさいよ  とジュニアテニス選手に伝えたいです。

 

 

強いジュニアテニス選手を分析7 ♯34

 強いジュニアテニス選手を引き続き分析したいと思います。 やはり素人目線でのお話になってしまいますが、そういう風に見えている人もいるという感じで見守っていただくと幸いに思います。

 

 まず最初に感じたことを言ってしまいます。

 

  強い選手は相手と戦っている、弱い選手は自分と戦っている

 

 冷静に第3者目線で見てみたときこのようなことを思いました。いろいろな段階やその時の環境、選手の特性などいろいろなことがありますが、やはり強い選手の目は相手選手の弱点を見つけるため相手選手に向けられています。

 

 

 強い選手の目が相手に向けられているのに対し、弱い選手や調子の悪い選手というのは自分に目が向くものです。 ラケットをみてなんで入らないんだろう?、全く同じ球が来るはずもないのにしきりに素振りばかりするなど見たことはないでしょうか。強い選手もこのようなことをすることが普通にあるかとは思いますが、やはり頻度は少なめだと思います。

 

 

 自分と戦っている選手はいつも通りできない自分に憤りを覚え、自分のプレーにばかり考えが行きます。「自分に勝つ」というような言葉がありますが、まずこれを経てから相手と戦うという方向に向くことができるということだと思います。相手をどのような戦法で追い込もうか、と思っていても自分が思い通りのショットを打てなければすべて絵に描いた餅になってしまいますので、まず自分の思い通りに体が動くというのが前提ですね。

 

 

 ではどうすれば相手と戦うという方向に向くことができるのか。私は逆の発想もあるのではないかと思います。

 相手をどう崩すか、相手の弱点はどこかということばかり考える状態に自分をもっていけばいいのだと思います。自分と戦っている選手というのはきっと「自分のプレーをすれば勝てるのに」と思っているところがあると思います。そうではなく、自分のプレーが悪くても相手に力を出させなければ勝てるという発想を持つのもよいのではと思います。自分の100%を出すのではなく、相手の力を30%に抑えるという風に考えるということです。そして気が付くと、「自分と戦わず、相手と戦っている状態になる」という感じに持っていくわけです。 例えば、とにもかくにも相手の苦手なバックの深いところに打とう、とだけ思っていると自分のことを考える暇もなくなるという感じです。

 

 

 

 それができたら話は簡単ということなんでしょうけども、、、>< 素人考えですみません。 しかし自分と必死に戦っている選手の状態は決してよくはないと思いますので、こういう考えを持ってやるというのもよいのではと思いますし、強い選手は自然とこのような状況になっている選手もいるのではないでしょうか。

人間的成長について考える ♯33

    

   ジュニアテニス選手にとって人間的成長は不可欠だとテニスの先生方は口を揃えます。この「人間的成長」という少し抽象的な言葉をど素人目線でなるべく具体的な内容に置き換えてみたいと考えました。

 

 

   私が思うジュニアテニス選手の「人間的成長」の一つが、相手や周囲の考え方や価値観を尊重できるようになること、と考えます。たとえ自分とはかけ離れた考えや価値観に行き当たってもまず、そういう考え方もあるんだな、と完全否定せずに一旦受け入れてみることができるようになることです。

 

   これは大人でもなかなかできないことかもしれません。しかし人間的成長には欠かせない要素だと思います。 相手の考えを尊重できること⇆相手を尊重すること であります。テニスの精神にまさしく準じたことだと思います。

 

 また今後海外遠征などをおこなうジュニアテニス選手も数多く出てくることでしょう。その際には全く違う価値観をもってテニスに取り組んでいるような選手と触れ合うことも出てくることかと思います。そのようなときにも相手の大切にしていることを尊重して、グローバルな視点でものを見て相手と触れ合うということも必要不可欠でしょう。 個人競技と思われているテニスですが、一人では何かと成り立ちません。そういったこともよく理解して相手や周囲の考え方や価値観を尊重していかなければなりません。

 

 有名なフェデラー選手もプロになった当初は、トップになりたいと思っていたがなれなかったのは、トップ選手としてふさわしくない人間だったからといっています。いろいろ調べましたが、思い通りいかないとラケットを投げたり大声を出してイライラした様子を隠せない選手でした。その後急速に成績を上げてナンバー1に君臨できたのは、人間的成長が達成できたからだそうです。トップ選手としてふさわしいふるまいができるようになり、それぞれのことを大切にできるようになったそうです。   

 

 具体的にどうすればよいのか、どうすれば人間的成長が得られるのか答えはないかもしれませんが、そういった自覚をもってジュニアテニス選手には頑張ってもらいたいですね。

テニスの先生方が16歳クラスになった時に強い選手になることを目標にしていることについて考える ♯32

 長いタイトルですみません>< ジュニアテニス選手を数多く見てきた有名コーチやテニスクラブのコーチや関係者の方々が ちびっこジュニアのころはいい、16歳以下クラスになった時に勝てる選手になっているかどうかが重要だと口をそろえます。わたくしが知っているだけでも片手以上の先生方を知っております。なぜそこまで同じようなことをテニスの先生方が言うのでしょうか?

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  16歳以下のクラスに入るタイミングは15歳になるタイミングになると思います。上に成長曲線を表す図を示しました。男子も女子も急激に身長などを伸ばす成長期が示されています。男子で最も平均的な成長期は14歳を迎える少し前頃女子ですと12歳を迎える少し前頃ということになるかと思います。

 ご存知の通りで成長期には個人差があります。よって男子でも10歳、11歳ころに劇的に大きくなったりする選手もいれば高校生になってからもぐんぐん身長を伸ばす子もいます。骨格がごつくなってきたり、声変りをしたりというわかりやすい特徴がありますので特に毎日見ている選手でなくてもその判断は容易にできると思います。そして女子は男子よりも約2年ほど体の成熟が早い傾向にあります。各スポーツなどを見てもだいたい低年齢で活躍する選手は女子の方が多いですよね。ですので男子と女子を比較するケースにおいては女子の方が2年ほど仕上がりが早いと考えてよいかと思います。

 

 16歳以下の時というように目標時期を定めるのは、きっと成長期が終わって体ができた時期ということを指しているのではないかと考えます。16歳の時のグラフをご覧ください。もう身長の伸びはわずかしかないというようになっています。体が全員出来てきてテニスの経験値も全員積んできてそのうえでどの位置にいるかということがジュニアテニス選手を育てるコーチの方々の一つの基準だということでしょう。

 

 私の息子の話をしますと、14歳から15歳(中2~3)の時に年間10センチ以上背が伸びておりましたので、この成長曲線と比べますと少しペースが遅めになるかと思います。ですのでピークは16歳、もしくは18歳以下クラスになった時にどうなっているかという方向にシフトしたほうがよいのかもしれません。 なんにしろ基準は人それぞれだと思いますので、上の表は一つの基準として考えてどこで仕上げるかということも考えなければならないでしょう。 また女子の場合ですと仕上がり時期が14歳ころだということになりますので、男子よりも成熟するのは早めにずらして考えるのが良いでしょう。言われてみると、小学生12歳以下クラスの時などは女子の方が球も強いですし、体も大きいということはありがちですね。

 

 

 ジュニアテニス選手が体も心も成長してテニス選手として完成形に近づくのが15歳ころだとしますと、10歳から14歳くらいまではまだまだ体ができてくるまでの準備期間という認識になるということでしょう。よって体が小さいころには苦手であるネットプレーやスマッシュ、細かいいろいろな技術を習得しておくことが重要だということでしょう。 勝ち負け関係なしでそういったプレーへのトライを評価するテニスコーチ陣はとても多く感じます。来たるべき成長期後のテニス選手にとってはそのようなプレーが重要だということが分かっているからです。

 

 私は目の前の勝利に執念を燃やすことはアスリートにとって一番大切なことであり選手である以上ずっと持ち続けてほしいです。 ただテニスの先生方がおっしゃるのはそれだけに縛られてしまってテニスの技術を広げるべき今の時期に縮こまってつなぐプレーばかりしていては将来が見えない選手になってしまうということだと思います。バランスが大切なんでしょうね。

 

 どちらにしても成長期がまだ来ていないころはまだまだ子供テニス。そのあとの姿を思い浮かべて取り組むのがよさそうです。目の前の勝負に一喜一憂するのも素人ペアレンツとしてはとても楽しくのめりこむことができるものですが、それは16歳クラスになった時が良いということでしょう。

 

 とにかく頭の片隅に、16歳クラスになったときにどういう選手になっているかが重要だと置いておくとよいでしょう。またその時期までに思うようなランキングに達していない選手にとってはそこが勝負!!でしょう。

とあるトップジュニア選手同士の試合データについて考える ♯31

 とある試合のデータをもとに考えてみます。

トップジュニア選手同士の対決です。これを見て考えたこと、素人目線での分析をしてみたいと思います。

 

  A選手    対    B選手

    6    ー    3

 

 

     39  総ポイント数  33

  82%   1ST確率   32%

    100%  2ND確率   96%

   0    ダブルフォルト   1

   12    ウィナー  21

     12     エラー   26

 

    ざっくり書き出しますとこのような結果となった試合でした。ウィナーとエラーの判断は非常に難しいところがありますが、基本的には相手が触れずにポイントしたものやかろうじて触ったが前には飛ばなかったものをウィナーとしています。どのようにポイントを取ったか、ネットプレイもあり、ドロップショットもありといろいろありますが、今回は割愛します。

 

 総ポイントから見てみます。勝者のA選手と敗者のB選手のポイント差は6ポイント。それほど大きくは思えませんが、ゲームカウントでは6-3とひらきます。大事なポイントを押さえています。開始から4ゲームまで全部デュースまでもつれていますがその4ゲームのうちA選手が3-1と競り勝っています。

 

 サーブ確率です。A選手の正確なプレースタイルが浮かんできます。セカンドは100%、安定しています。B選手は32%と厳しいファーストです。セカンドを狙われリターンエースを数本許しています。しかしB選手もセカンドは96%、さすが全国選手です。

 

 最後ウィナーとエラーの数です。数字を見ただけでプレースタイルがなんとなくわかります。私の経験から言いますとこのウィナーの本数(12ポイントと、21ポイント)はなかなかない大きい数字だと感じます。特にB選手のウィナー21本は多いです>< 33ポイント中21本がウィナーというのはある意味すごいです。しかしエラーが26本ありますので勝てませんでした。 A選手は12本のウィナーと12本のエラーです。 攻めますが、精度が高いプレーが基本となっている選手だと思います。A選手から見てウィナー数では -9P エラー数で +14P 差し引き+5P A選手が上回っています。どのような試合だったのかが割とイメージしやすい試合だと思います。

 

 相手のミスより少ない選手のほうが勝利するという私の分析の本筋にこの試合も当てはまっています。もしB選手のような超攻撃的選手がA選手に勝とうとするならばウィナーの本数を減らさずにエラーを10本減らす必要があるでしょう。それでいい勝負かもしれません。 しかしエラー10本減らすというのは同じプレーの質を維持する前提で行くと果てしなく遠い道のりに思えます><

 

 おそらくこのA選手とB選手はまだまだ力の差があると思います。このままではB選手はなかなか勝てないと思われます。10本のエラーの差というのは私は見た目以上に非常に大きな差だと思います。

 ただ、B選手がこのままのプレースタイルでミスをしなくなったら、、、、、これはすごい選手になるかもしれません。

 

 ジュニアトップ選手同士の戦いのポイント分析でした。普通の選手同士の対決ならばおそらくエラーのポイントがもっと大きな割合を占めることとなるでしょう。しかしお互いウィナーが多いような試合のほうが見ていて面白いんですよねーw こういう試合をたくさん見てテニスって面白いな!!っていうのを味わうのも楽しみの一つです。

 

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