ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯102 中途半端な選手

 もう何年も前のお話ですが、タレントの武井壮さんが出演しているテレビだったと思いますが、ご自身の経験をもとにスポーツ選手として頑張る若い人たちをどう見るか?というようなお話をされていました。とても心に残っており、自分にも照らし合わせていろいろと考えさせられたことがありました。私自身はまさに表題の「中途半端な選手」であったと自覚を深めて、我が子に同じ道を歩ませないようにしようと心を決めたものでした。

 

 

 まずは武井壮さんの話をします。彼は知る人ぞ知る陸上十種競技の日本チャンピオンという経歴を持っています。おそらくは日本人トップクラスの身体能力を有していたずば抜けた運動センスの持ち主です。一つの道を極めています。

 

 日本一を決める陸上日本選手権での話です。国内のトップが一堂に集まる国内では最大の陸上大会ということになります。 しかし、、、観客はまばらで100人とかくらいしか確か入らないといっていたと思います。これを出場選手の人数で割るとトップ選手一人につき数人しか観客が来ていないという計算になります。

 武井壮さんはこの事例を取り上げて、スポーツにおける社会的価値はその選手が観客として呼べる数(人数)だといっていました。私にとってはうなずくばかりのお話でした。全くその通りだと思います。

 

 

 よって何かスポーツを極めようと本気でやらせる親御さんは、その先にどんな価値があるのかということをよく理解してやらせなければならない。また、ほどほどに競技として取り組む、いわゆるプロとして職業にするのではないレベルでやるという線引きをしなければならないということです。そうでなければ本気でスポーツに取り組む時間を差し引くと、ほかのことに向けなければならない時間が極端に少なくなってしまうため、成長しなければならない若い時期にスポーツ以外の成長がない大変に偏った人間になるということです。しかもそのスポーツに社会的に価値のないものであれば、武井壮さんのように、日本一になったとして何も得られず一体俺は何をしていたんだという状況に陥る可能性が高いということです。

 

 

 

 ここで私自身の話をします。バレーボールの特待生として高校に進学し、大学も行きました。しかしながらバレーボールにおいてもそのまま全日本クラスとなり就職したり、プロとしての道を歩む選手は本当に一握りです。残念ながらその域まで達していなかった私は、大学生の時に武井壮さんと同じような気持ちを味わうことになります。心の底から、我が子に同じ道を歩ませてはいけないと思うと同時に、必死に前を向いて取り組んできたバレーボールが何にも役に立たないと思った時の喪失感は非常につらいものでした。しかもバレーボールに打ち込んできたここまでの途方もない時間、体力、気持ち、そのほかのことを犠牲にしてきたこと、家族にも大きな経済的負担をかけてきたこと、二度とその時間は取り戻せないなどと感じたこと。取り戻せない、どうしよう。と心から後悔にも似た苦しい気持ちを味わいました。

 私は夢を見たりせず、就職に有利になるという路線で行くべきでした。そうすれば得られるものはあったはずです。私たちの時代は就職氷河期といわれ、多少スポーツで頑張っていたくらいでは思い通りの会社への就職などできない時代でした。。。何も考えずに目の前のバレーに必死に取り組んできて大学でも頑張るぞといっていた結果がこれです。

 

 

 私のブログを購読していただいている方はなんとなく感じておられるかもしれませんが、内容が非常に現実的でシビアだと思います。 きっと私自身が必死にやってきて痛い目にあっているからというところもあるかと思います。子供のテニスに関しても目が出なさそうだと感じたらすぐにでも活動の路線を変えて勉強をたくさんさせるようになると思います。この子の将来のために。。。

 やれるだけやってみろ。納得できるまでやらせる。夢を追いかけることは素晴らしい。努力は必ず報われる。やればできる。これからもっとお前は絶対伸びる。

未来のある夢のある言葉を投げかけ続けて子供を勇気づける親御さんはとても立派だと思います。子供もまっすぐに前を向けるでしょう。しかし私は怖くて上記のような言葉をかけることができません。やれるだけやる前に辞めさせることも考えていますし、納得できる前に辞めさせることもありうるでしょうし、夢を追いかけてあとから後悔するようなことにもなるかもしれません。。。

 

 

 努力を続けていれば結果は後からついてくる このような言葉一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?私自身そのように考えてずっと必死に努力を続ける選手でした。 しかし今私が賛同してしまう話はこちらのほうです。

イチロー氏

 「努力の後に 結果はついてこない。」

 

 

 イチロー選手曰く、努力をしていれば結果は勝手についてくるなどという考え方自体が甘すぎるということです。結果を出すために努力をするのであって、努力していれば結果がついてくるという思考になってしまえば努力すること自体が目的になってしまうという意味合いです。私は身に染みてわかります、この言葉の意味が。

 

 

 私自身は努力を続けてきて、表題の中途半端な選手となり、途方もない努力を続けてきた結果が俺は何も見えてなかった何に向かって頑張っていたんだろうか。。。という気持ちでした。

 

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 話は戻りますが、例えば日本トップのスポーツ選手の例として錦織選手が試合をするということになったら試合会場には何人の観客が集まるでしょうか。いろいろな条件を加味しても1万人は集めることができるでしょう。これが武井壮さんの言っている、世の中での価値ということになるんだと思います。錦織選手のことなら、海外からも観客を集める可能性も高いですしね。

 

 

 

 もしもほかのすべてを犠牲にしてでもテニスに本気で我が子に取り組ませている親御さん、取り組ませようとしている親御さんがおられましたら、一度ご飯でもご一緒したいです。話はいろいろと尽きない気がします。 私は目指すゴールが見えなくなった時点であからさまに方向転換させる派の親ですが・・・。

 

 

 武井壮さんは確か我が子がスポーツ選手になりたいといったらクリケットをやらせるといっていました。その社会的価値の高さを知っているからということでした。これも心に残っています。

 

 

 私自身のような中途半端なスポーツ選手を増やさないため、また将来受け皿のないところに向かって必死に頑張っている選手が少なくなるための一助にこの記事がなってくれたら幸いです。

 

♯101 3つのスキル

 なかなかコロナの影響が後を引き思い切ったテニスの開催がまだまだという感じのこのご時世皆様いかがお過ごしでしょうか。私も今少し気が抜けております。。。

 

 そんな中テニス素人の私が、子供のテニス選手として育てるときにいろいろ考えたことをこのブログにつづっていますが、3個のスキルに分けて考える方法もとってきました。ご紹介させていただきます。

 

①知識スキル

②技術スキル

③態度スキル

 

 の3つです。何が足りないのか?次は何に取り組むべきなのかということをより具体的にするということには尽力してきました。そのためにもこの三つに分けて考えてやっていくということを実践しています。これからの説明にはポイントを取る時のパターンについてお話したいと思います。

 

 

 

①知識スキル → たとえばこういうポイントの取り方があるということを知っている。というのが知識スキルです。実際やってみて発見したり、またはほかの選手のプレーを見てポイントの取り方を覚えるなどということでこのスキルは上達します。

 

②技術スキル → 上記のポイントの取り方、パターンがあるとします。これを実践において実行できるかどうかということがこの技術スキルです。多くの場合の練習についてはこの技術スキルを上げるために繰り返し繰り返し行うというケースが多いことと思います。

 

③態度スキル → 上記の知識スキルと技術スキルを会得したうえで必要となるのがこの態度スキルと考えています。これは上記のようなポイントを取るパターンのことは知っているしできるという状況の上で、今これを実行するべきかどうかを判断するスキルです。

 

 

 

 強くなるためにはどうしたらよいか。これを考え続けることがジュニア育成の永遠のテーマであることは間違いないかとは思いますが、それをより具体的にして取り組んだほうが効果は大きいはずです。良いプレーを伸ばすことが重要ですが、あそこでこうしていれば!というケースが多々出てくることと思います。①②③を完了したプレーをたくさん持つことも重要です。そして具体的に練習でイメージしてやっていくことを続けなければなりません。では上の実践例を挙げてみます。

 

 

 相手選手のバック側深くへ強烈なフォアを打ち込みます。相手はぎりぎり追いつき浅いボールを返してきました。相手フォア前へのドロップショットの絶好のチャンスです!

というケースがあったとします。

まずは① ここでドロップショットで効果的にポイントするという方法を知っているかどうか?

そして② ここで正確にフォア前にドロップショットを落とすことができる技術があるかどうか?

最後に③ ドロップショットを本当にするべきなのか?もっと他によいポイントの取り方はないだろうか?と一瞬で考えることができるか?

 

 これジョコビッチ選手などは非常に多用するポイントパターンですが、私が思うに強い選手は必ず③まで行っていると思います。常にショットの選択をたくさんの引き出しから引っ張ってきていると感じます。

 しかし多くの選手は②どまりというのが現状かと思います。浅いチャンスボールをよくミスするのを見かけます。

 そしてドロップショット自体をしない選手も存在します。そういった選手はここでドロップショットでポイントをするというパターンを知らないということもあるでしょう。

 

 この三段階で考えて次に取り組むべきことをより具体的にしていくことが成長スピードアップの秘訣となるのではと考えます。ではどのような練習で①②③を習得することができるのか?これも引き続き考えてみます。

 

①はプロ選手の試合を見る などという方法で習得することができるでしょう。知識を得ることですので、素人でもできます。

②は一番大切なことは反復練習だと考えます。主にイメージされるのは球出しなどでしょうか。

③は実戦練習につきます。私が常々一番大切な練習は何か?と考えたときに実戦練習だといいますが、こういったスキルを高めるためにも重要だと考えますし、態度スキルを上げていけば、逆に技術スキルがなくても勝ちにつながるというケースも出てくるのではと考えています。

 

 

 ③の態度スキルをどんどんと上げていく(あそこでこうしておけばよかったというケースを減らしていく)、また②の技術スキルもその質自体を上げていくということが重要です。

 

 

 この3つのスキルでいろいろなことを分類して取り組みを続けてみると、伸びやすいと考えてやっております。大変に偏った方法で我が子を育てているという自覚はありますが、現に目標である日本一まであと一歩というところまで来ています。具体的にこれをこうするということを3つのスキルにあてはめながら実践し、イメージしながら練習するということをやってみてはいかがでしょうか?目に見えて伸びることも増えるかと思います。

 

 

 最後に、、、。私も常々3つのスキルを上げなければと仕事においても人生においても考えております。。。 なかなかうまくいきませんが><

♯99 全米オープンテニス

 いやあ、暑いですね💦ほんと暑い😵 これは本当に暑いです💦💦 こんな時は好きな選手のテニスの試合をクーラーのよくきいた涼しいお部屋で楽しみたいですね。。

 

 

 というわけで全米オープンテニス🎾 出場する選手、しない選手色々と話題になっていますが、トップ選手が出ないのはやはり寂しいですね💦 今回のような感じの時ポイントとかはどうなるんでしょうかね? 

 子供の出る試合でもザザッと強い選手がドローに並ぶ時もあれば、あれれ!?って言うようなドローになってしまって寂しい思いをすることもあります。最近では出ることができる大会も少ないためどの試合のドローを見てもガチの公式戦のような強い選手がドローに並びます。これはこれで面白い🤣! しかしこんな時期にそんな感染リスクを負うことはないと冷静に大会には出ないと言う選手もいたりします。全米オープンテニスのように各選手によって考え方が分かれるんですよね。

 

 

 皆さんはどうですか?先日僕の会社での会議で密になるといけないから、、、また隣の人がマスクを鼻にかけずに話をしていたから、、、という理由で1人だけすごくデスクチェアーを話して遠くで会議に参加していた人がいました。元々ソーシャルディスタンスは取った形で進めていたのですが、、、💦 価値観の問題になってくるかと思いますが人によれば怒りの対象にもなりますし、そういった方はリスクがあるのは全員一緒だと。人によっては当然だと。会議を今すること自体おかしいが会社での取り決めなので仕方なくやっている、という考えの方もいると思います。

 コロナ緊急事態宣言下でも営業を止めることができない業種でもあるので、非常に微妙なところなのですが、、、💦

 

 

 皆様はどうお考えでしょうか?ジュニアテニスにおいての大会参加か不参加かというところにもつながってくると思いました。

 日常生活に比べればテニスほどソーシャルディスタンスの保たれたスポーツはないから大会開催すべき!という方もあれば、何もこんな時期にリスクを負って大会などやるべきではないし感染者が出たらどうするんだ!というのもあるかと思います。

 

 

 私は移動、宿泊といったことがなければ普通にやっていいのではないかな?と思います。県内の大会でもやめたほうがいいと言う意見もありますが、今のテニス協会の対応と同じ感じですねー。 皆様お住まいの地域でのテニス大会開催状況はいかがですか??

 

 

 

♯98 コロナ明けにビックリしたこと

  もうコロナ明けという言葉もあまり聞かなくなってきました。しかし第二波が襲いかかってきており予断を許さない状況になりつつあります。そんな情勢ではありますがちょっと前のことを書きたいと思います。

 

 

 皆様もそうだと思いますが、緊急事態宣言が取り消された頃一斉にジュニアテニス 選手たちも練習再開したことと思います。そのときにびっくりしたこととそれによって思ったことを綴ります。

 

 

 それはコロナ期間中全く練習ができなかった全国大会タイトルホルダーと、地域大会に出たことがない選手のマッチ練習です。

 予想がつくかもしれませんが全国覇者が普通に負けました。相手選手は所属クラブの方針もあり通常通り練習はできていたそうです。これをみて色々と感じましたので書きたいと思います。

 

①テニスは感覚のスポーツ

②頑張って積み上げて磨いた技術は一瞬で消えて無くなる

③テニスは反復練習🎾

④これからどうなるのかが気になる

 

 

 ①ですが強く感じました。何かを確認して他の選手とはここが違うんだろうな、こう言う場面での気持ちの持ち方が違うな、など強い選手には特にいろいろなことを思いましたが絶対的にテニス的感覚、タマ勘が、無ければ何もできないと言うことです。いくら強い選手でも才能だけでやっている選手はいないと言うことを確信しました。

 

 ②ものすごい場で他の人のできないような経験を積んだとしてもその感覚をモノにし、さらに練習を続けていかなければ消えて無くなるのがテニスの技術だと言うことを知りました。たった1ヶ月テニスをしなかったら同じようにはできなくなると言う確証を得ました。

 

 ③テニスにおいての最も重要な練習は、ラリー、球出しなど基本的な部分の反復練習であると確信しました。長いことラリー練習を続けるプロの練習方法は必要不可欠だからだと言う理由でやっていると思いました。基礎の反復を疎かにしてはいけない!!

 

 ④これから強い選手が感覚を取り戻し巻き返すのか、あるいはこの練習ができた期間の差を生かして格下の選手が格上選手に追いつき追い越すのか、興味が尽きません。夏の大会で注目したいと思います。 が中止になりそうですね💦💦💦

 

 

 練習ができる環境がなければテニスの技術は維持できない。やらなくなったらやっている選手には置いていかれる。たとえ才能豊かな天才と呼ばれるような選手であってもです。怪我で練習ができないと言うことがどれだけ痛手なのかがよくわかりました。

 

 

 反復練習を続けて、地味な練習を大事にしましょう! と言うことが身に染みた出来事でした。

 

 

 

♯97 夏のうた お題について書いてみます

今週のお題「夏うた」

 

 今のお題は夏うたという事です。恥ずかしながらお題というものに今まで気がついておりませんでした💦一度書いてみようかと思います。

 

 子供はテニスをやっていますが、私自身は中学からバレーボール部に所属しておりました。懐かしい思い出を書いてみようかと思います。

 

 ちょうど私が中学2年生の頃、体育館の建て替えがありまして丸一年体育館が使えないという時期にあたりました。なんというか床が深緑色の懐かしい感じから板張りに変わるという感じでした。たしか。

 3年になってやった!体育館で練習ができる!となったときに当時の顧問の先生が延々とTUBEの「あー夏休み」を体育館のスピーカーでリピート再生しており、当時あまり歌謡曲には興味がなかった自分ですがあの歌は自然に覚えました。そして夏休みの二部練習(午前午後通しの練習)でそれこそ絞れるくらいのあせをかいたシャツを干しながら必死に白いボールを追いかけていたあの頃を思い出します。冷房はなく開けれるところは全部開けて風を通しましたが、それでも暑かった💦💦 でも新しい体育館で練習できることが本当に嬉しかった。。。

 

 

 他にもたくさん好きな夏のうたはありますが、一番に来るのは TUBEのあー夏休み です。あの体育館の風景が今でもはっきり思い出されますし、暑くてキツかったけども楽しく頑張れた記憶が蘇ります。県大会目前で夏の総体で負け、心の底から泣いたことが懐かしく思い出されます。

 

 

 皆さんもあるかと思いますが曲や匂いって何か記憶に直結しませんか?私はなんとも言えない体育館の匂いを感じると必死に頑張ったバレーボール時代を勝手にイメージしますし、あー夏休みを聞けば中学時代を思い出します。音楽や匂いというものをこれから暮らしの中でちょっと気を配って考えてみようと思います。

 

 

 最後にどうでも良いことですが、私のTUBEの一番好きな曲はマイナーかもしれませんが 冬の海岸通り といううたです。昔失恋したときに聴いていて一番好きな曲になってしまいました💦 気になる方は是非聴いてみてください♩

 

 

♯96 RSK全国選抜ジュニア U15中牟田杯 中止

 

 先日13歳以下、15歳以下の全国選抜ジュニア大会の中止が発表されました。特に地域大会に参加するレベルの選手たちにはショックが走ったかと思います。なぜならばその少し前に、地域大会解禁のお知らせがあったからです。。。

 

 急激なコロナ感染者増加の知らせが届いていたため仕方ない部分も大きいかと思います。 しかし、、、残念です。

 

 

 常々ジュニア選手として上を向いてまっすぐ進める時間はあっという間に終わってしまうという持論を持つ私にとって、この空白は非常に大きく厳しいものだと感じています。練習さえもままならない状況にこのまままた戻ってしまうかもしれません。

 

 

 以前の緊急事態宣言下の中で、いかに過ごすかということをお考えになった方も多いかと思いますし、今度なったらこうするという指針のようなものも皆さんお持ちかもしれません。 しかし、私は嫌ですもうあの感じに戻るのは。

 

 

 ただの愚痴になってしまいましたがこんな感じに思っている人も多いのではないでしょうか。我が子のモチベーションがゼロになってしまう前に事態解決に世の中が向いてくれることを期待したいと思うとともに、様々な人たちを苦しめ、死に至らしめている新型コロナウィルスを憎みたいと思います。

 

 

 罪を憎んで人を憎まず、恨むべき対象はウィルスとして感染者などを憎しみの対象にするのはやめましょう。不注意があった行動をとったとしても、感染したくて感染してしまった人はおそらくいません。よもや自分が、と思っている人がほとんどだと思います。視野を広く持ってこれからも過ごしていきましょう。

♯95 ポイントされた後の態度


 今回は変わり種かもしれませんが、ここに注目してみました。

 

 

 先日元マリナーズのイチロー選手の話を聞きました。彼はメジャーでも素晴らしいプレーをした後常にクールにふるまうことに努めていました。それはなぜかというと周りから自分を見たときに今はしゃぐ時ではないと判断していたためだそうです。

 ヒットを打ち1塁ベースを回ったとこででも確かにいつも彼は無表情でした。イチロー曰く、「ここで喜んだらうれしかったんだと思われるが、表情がないとそこのない怖さを相手は感じる」と語っています。きっとイチロー選手も逆の立場だとそう感じるということでしょう。そういった立ち居振る舞いの極みは、ミスをしてもよいプレーをしてもいつも同じ態度でいるということだというお話です。

 

 

 テニスでも同じことが言えるような気がします。良いところでよいポイントを取ると気合で大きく発声することはありますが、トップ選手は割と平静を保っていることが多いような印象があります。相手からどう見られているかということを気にしているというところも大きいと思います

 

 

 ジュニアテニス選手を見てこの選手強そうだ、と思える選手はどんな感じの態度に感じていますでしょうか?

 私はミスをしてもへこんだ態度を見せずに堂々としているという印象が思い浮かびます。テニスは1対1のアドバイスなし、対面している相手のみとの真剣勝負です。そこで相手に弱いところを見せないというのは勝負の基本であり大切なところではないかと感じます。

 

 

 堂々としている態度について考えます。

ミスをしたとき → 「今のミスは全然気にしてはいませんよ。次はミスしない。」

ポイントを取った時 → 「あんなの当たり前。別に良いショットと思っていない。」

 

 態度から伝わる印象というのはこういったところではないかなと思います。フェデラーがすごいショットでポイントを取った時に涼しい顔して髪を分けるようなしぐさを良くしますが、強い選手だというオーラを感じます。あれでいつもいつも大喜びしているようだとまた違った印象になるでしょう。

 動物が、本能的に戦闘態勢に入ると自分を大きく見せたり威嚇をしたり自分の強さを表現しようとします。絶対に腹を見せたり弱みを見せないと努めています。もしくは大きく力が離れており、相手にもしないという堂々とした態度も見られます。人間も絶対に戦闘態勢に入る時があるならばこの姿勢は必要です。それを体現しているのがトップ選手ということになると思いますし、私たちの見ているジュニア選手の強そうという印象を与える選手の態度ということになると思います。本能的に相手が弱い態度を見せると勝てると思うのが生物というものだと思います

 

 

 人は行動が変わると内面も変わるといいます。よく言う習慣が変われば最終的に人生が変わるというようなことをよく言うあれですね。とてつもなくへこむポイントがあったとしてもいつもと同じように堂々としているという習慣を変えるところから取り組んでみるのはよいのではないかと考えています。強い選手と同じ行動をとり続ければ強くなっているという効果を狙います。

 

 

 ポイントを取られたときに低年齢ジュニアは心の内面がが特にわかりやすく出る傾向があります。我が子もそうでした。そこで粘り強く態度、行動を変えるよう取り組みました。

 

 おそらくもう何千回も我が子に言っていると思います。

「胸を張れ」 「下を向くな」 「堂々としていろ」

いや、何万回かな?? 試合のビデオを見ながらも何回も言っています。イメージとして伝えているのは肩甲骨を寄せて新鮮な酸素を取り込め!というワードです。

 弊害としては堂々としすぎていて周囲からはふてぶてしい態度だ、生意気だと感じる方もいるようです>< 頑張ってそういう態度をしているので温かく見守っていただきたいと思いますが。。。 逆に強そうな態度だ、とか姿勢がいい選手だなどと言ってくれることもあります。これからも継続していきたいと考えています。

 

 

 自分をのせていくための気合の表現はとても良いと思いますが、それ以外では平静を保つような感じを目指したいと思っています。皆様の選手にも一つの行動を変えてみるというところから始めてみたらどうでしょうか?一度に色々変えようとしてもなかなか難しいですから。 やってみたら効果は絶対あります。落ち着いたとか、強そうだといわれると強くなります。

 

 

 

♯94 良いパターン

 様々なデータを我が子の試合から作成して分析していますが、一つ見つけました。間違いないデータです。

 

 

 

 サービスゲーム時にラリー3本目でのポイントが多い。

 リターンゲーム時にラリー4本目でのポイントがおおい。

 

 

 

 これが勝ってる試合のデータで特徴的なポイントです。ラリーが長くなればあまりどちらかにポイントが偏る傾向は今のところなさそうですが、短いラリー数でポイントをとっている時は流れがいいといつも感じていました。

 しかしながら低年齢ジュニアの時はこのような数字ではありませんでした。長ーいラリーを繰り返していましたので、ある程度叩ける力がついてきてから出てきたデータと言えると思います。年齢が上がるにつれてラリーの平均本数はどんどん減ってきています。これはジュニア選手たちほぼ全員に当てはまります。

 

 ラリーの本数が長いところでのポイントが多くなるということ、そして短いところでのポイントが多くなるということ。この違いはなんでしょうか?そうです。年齢が上がってくると勝負のポイントがどんどん早くなります。

 

 

 そうです!サーブとリターンが勝負を分けるという事です

 

 

 当然相手選手のタイプにもよるところがありますが全体的に見てという話になります。

 

 

 サービスゲーム時の3本目攻撃、リターンゲーム時の4本目攻撃。 これはサーブやリターンで攻めて3本目、4本目でチャンスボールを引き出していることになります。

 

 

 よって年齢が上がっていくと次のようなことが言えると思います。

 

 勝負のポイントが早く訪れる。 →    3本目、4本目あたりでポイントを決める力が必要になる(もっと早くポイントしても良い)    →    ファーストサーブ、もしくはリターンでチャンスボールを獲得する必要性が高くなる →    試合に勝つことができる

 

 振り回し練習などでつなぐ力を付けるのも非常に重要なことではありますが、比重で言えば年齢が上がってくるごとに、サーブとリターンの強化の比重を上げていかなければならないと思います。当然ある一定のレベルまで技術の上がっている選手に言えることですが💦

 

 私は元々バレーボール選手でした。力の拮抗したチームとの対戦時はいつも勝負を分けるのはサーブとサーブレシーブの出来不出来でした。プレーの始まる最初のボールコンタクトが悪ければその次のプレーはないと考えると、やはりサーブとリターンは最重要でしょう。

 

 

 サーブ、リターンを制するものはテニスを制する🎾

♯93 強いジュニアはこう

 久しぶりにまた強いジュニアのプレーを見て感じたことがありましたので、アップしたいと思います。 以前紹介した記事と被るところがあります。言葉ではなかなかうまく伝えられないかもしれませんが、がんばります。

 

 

 強いジュニアのボールを打つ前の 「狙いすまし感」 が違います。

 

 

 テイクバックに入ってからラケットを振るまでの雰囲気のことです。何というのでしょうか、ほかの選手が素振りをしているところにボールが当たっているようなイメージになるのに対して強い選手はどこか狙ってるなーっていうのが伝わってくる感じというのでしょうか。。。そして打つと期待通り、若しくは期待以上のボールを打ちます。集中力が研ぎ澄まされている感じがします。 そしてもう一つ、、、

 

 

 強いジュニアのテイクバックを見ていると 「どこのコースに来るのかがわからない」

 

 

 これは以前紹介しましたが、やはりそうです。相手選手はボールが出るまでわかりませんので相手選手は根本的な部分で疲労を重ねることとなるでしょう。

 

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簡単にわかりやすい特徴を書きますと、体が開くのが遅いということになるかと思います。特に両手打ちバックハンドなどは打つところまで体でラケットを隠しているような感じで、最後にラケットが出てくるイメージです。

だいたい予想できるすごい球よりも、緩いボールでもどこに来るのか全く分からないほうが精神的には追い込まれると思います。

 

 とても根本的なことだと思いますし、すでに取り組んでいる方も多いかもしれませんが、ジュニア選手に基本的なフォームを身に着けていく際にはこの、「狙いすましている感じ」「打つまでどこのコースに打つのかわからない」という特性を身につけるというのは非常に重要ではないでしょうか?最初にそのフォームを身に着けてしまえば一生その優れたフォームで戦うことができます。出来上がってからの修正は本当に大変です。ヒントは正面から見て、打つまでラケットが見えない感じ?かもしれません。

♯92 メンタルが弱い ということについて

 表題の件に考えました。メンタルが強い、弱いという言葉を最近よく使いますがこれについて考えたことを書いてみます。

 

 

 「メンタルが弱い」ということはどういうことかについて考えます。おそらくは大事な場面で力を発揮できないとか、ミスをしてはいけないケースに限ってミスをするなどということで使われていることが多く感じます。その前提でかいてみます。

 

 

 では大事な場面でミスをするときは選手がどのような状況の時でしょうか。おそらくはここは落とせない、絶対に取らなければ!と心の中で思っているような感じで緊張しているという感じだと思います。たしかにそういう場面に限ってミスが出る選手はいますよね。わかります。

 ではほかの考え方もしてみます。大事な場面まで行くことができない選手はどうなんでしょうか?その選手のメンタルは強い??弱い?? わからないですよね。大事な場面までたどり着けないのだから。

 そして大事なポイントは絶対に落とさないくらいいいところを持っていく選手もいます。この選手はメンタルが強い? そのように決めてしまってもよいでしょうか。

 

 

 例えばの話をしますが、大人の方でも結構です。今まで予想することもできなかった、絶対に二度と経験することがないくらいに追い込まれるようなシチュエーションが目の前に現れたとします。このときに堂々としていられるのがメンタルが強いということでしょうか?全く予想もできず、また経験したこともなく準備も全くなくこの先どうなるかも全然わからない状況で堂々としていられるというほうが異常ではないでしょうか? どうしようと不安になり、緊張状態になりいつも通りの行動ができなくなるのが人間だと思います。

 

 テニスで試合を決めるノーアド40オールというケースは想定できますか?ノーアドの試合であれば当然起こるケースです。 上の状況とは違って予想することも準備することもできるケースということです。ここでいつも力を発揮できずにメンタルが弱いといわれている選手は予想することや準備をすることができているのでしょうか?

 まったく想定もせず、準備もせずその先どうなるのかわからない状況ではうえでお伝えした通り、いつものように体が動かなくなり正常な判断もできなくなるのが普通の人間です。ではできる限りの準備や想定ができていたらどうなるでしょうか?

 

 

 ちょっと動かしてしまった(振ったりしてしまった)コーラのペットボトルの栓を開けようとします。今までの経験などから「もしかしたら開けたら泡がしゅわーーーーっと噴き出してこぼれてしまうかもしれない!!」と、少し時間を置いたり、またはこぼれてしまうコーラが床や服を汚してしまわないように準備をして開けますよね? これ起こりうる状況に対する準備ですし、それを想定した動きです。

 

 テニスにおいてもそのような当たり前の準備や想定ができていますか?と私は問いかけてみたいです。きちんと準備も予想もできているのにいつもそうなるというのは、逆に大事な場面以外でも同じミスをしてませんか?単に技術力が足りないだけというケースも多いと思います。きちんと想定をして準備をしておいてそのケースに向き合ったときは、ああこれね、とばかりに力を発揮することができると思います。おそらくはそのような大事なポイントでのプレーということを、日ごろの練習で全く想定せずになんとなくやっているから体が動かなくなるのだと思います。

 

 

 強いジュニアに以前聞いたことがあります。

私「大事なポイント 落とさないね! 強いね!」

       ↓

強いジュニア「相手が勝手に大事なところでビビってミスしてくれるから、負ける気はしないです。」

 

 強いジュニア選手のメンタルが強いということではなく、相手が弱いだけということを感じているようでした。実際そうなのかとも思います。その選手はいつも通りやっているだけということです。

 

 

 よってメンタルが弱いということは単に準備ができていない、試合の状況を想定した練習ができていない、ということだとも思います。 必死に準備したのに、それでも想定できなかったケースが存在するかもしれませんが、それはもう経験するしかないでしょう。しかし、普通に訪れる可能性のあるケースを想定して練習していないのは、メンタルが弱いとかそういう精神論ではなくてただ、準備をさぼっているだけのことです。きちんと準備をすればそのようなことにはなりません。

 

 

 毎回メンタルが弱いといわれ、大事なポイントでミスを重ねるということは私は噴き出してしまうかもしれないと分かっているのに、何の準備もせずに開けて噴き出したコーラを浴びて服や部屋を汚してしまうことと同じだと思います。準備しなければ当然そうなります。おそらく自分でもわかっていることです。 これをやらない選手がメンタルが弱いといわれている選手なのではないかと考えています。

 逆に言えば、大事な場面以外では力を発揮できているということとも取れます。

 

 

 メンタルが弱いといわれている選手は、できる限りの準備や想定ができているかを今一度確認させたほうがよいと思います。いったこともない初めての大舞台でいつも通りの力を発揮する選手のほとんどは、大舞台で勝つイメージを持った練習をして心と体の準備ができている選手です。

 

 メンタルが弱いという言葉に逃げていてはいけません。 メンタルのせいにしてはいけない。できることはたくさんある。 と 選手に伝えたいです。

 

 

 

 

♯91 ケガについて3

 今回はジュニア選手のけがについて書きたいと思います。

 

ある機会にてトップジュニア選手の親御さんとお話しすることができました。練習会の会場にてのお話だったのですが、うちの子のプレーも見てもらいどんな感じでしょうかと聞いてみました。

 そのトップ選手の親御さんはプレーを見て

 

「どこか大きなけがとかはないですか? 今までケガで練習できなかった期間とかはないですか?」

 

 などケガのことについて多くの質問をされました。今のところ気を付けていることもあって練習ができなくなるような大きなけがはないのですが、それを聞きトップ選手の親御さんは「それは何よりです。」とのことでした。

 実際そのトップ選手がケガによって練習ができない期間もあったことも私は知っているのですが、それだけ選手を育てる際に大きな弊害になっているのがケガだということがよく伝わってきました。

 フットワークや、サーブ、ストロークなどに何かとアドバイスいただけるのでは?という期待もしていたのですがその辺は無し! うちの子の将来などを考えてケガだけはしないようにという趣旨のお話でした。

 

 

 レベルが上がってトップクラスでできる選手になるということが第一段階だとは思いますが、トップに行くということはおそらく同時に体にも大きな負担がかかるということだと思いますし、さらに過酷なスケジュールを強いられるようなことも多いです。ほかの選手たちとは体の使い方も、プレーの一つ一つの厳しさも違いますので当然です。よってレベルが上がっていくと同時にケガのリスクも高まっていくということのようです。プロ選手たちはケガの恐怖と常に隣り合わせでしょう。

 

 

 その中で私たちジュニアの親ができることは何か?

 

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 私も常々いろいろと考えてきました。私は我が子には「少しでも違和感を感じてやばそうだなと感じたときは迷わず試合をやめていい。」と言っています。結局は自分で判断することになりますしどこがどのようにおかしいのかは選手自身にしかわかりません。これを判断する訓練は今のうちからしておいたほうがいいという考えです。

 大きな大会の地域大会決勝であっさりと棄権してしまったときはすこしだけ「も、もうちょっと頑張ってみない??」 みたいなことを思ったことがありますが、それは秘密です。。。

 

 

 ジョコビッチ選手が大いに参考になると思い、私は今研究しています。ヨガを行い練習前の入念なウォームアップ、ストレッチ、そして練習後にも入念なストレッチ。世界のアスリートの中でもベストコンディションを保つことには注目されている選手です。疲れを体に残さない工夫、そして高い柔軟性を保つ多大な努力、世界を超ハードスケジュールで回っているにもかかわらず勝ち続けるメンタルの保持、参考にしなければなりません。情報をまたキャッチして今後に生かしていきたいと思います。

 

 

 現在は体の柔軟性を保つトレーニングジムに通い、ストレッチメニューを独自にこなしていくことで予防しています。今のところ大きなけがはないというところである程度の成果は上がっていると思います。目に見えるところで成果が表れないというのもこのけが予防という大事なことの難しいところですね。

 

 

 このコロナ休み明け、実はとても心配です。ケガをしないように、無理をしないようにとうちの子には伝えていますが、どうなるか。。。

 

 

 

 

♯90 私が素晴らしいと思っているコーチ

 ジュニアがスクールに通う際、最も濃密な時間を過ごすことになるのがスクールコーチでしょう。当然ジュニアテニスについて考える時重要なファクターとなります。今回は私が素晴らしいと思うコーチについてお話ししたいです。

 

 

 まず全体としてのお話です。勘違いをされる親御さんも結構いると感じるのでお伝えします。

 100人生徒がいて100人全員にとって最高のコーチと言うのは絶対にいません

 合う合わないがあると言うことです。コーチが悪いからスクールを変わる、あっちのコーチが良さそうだからスクール変えると言う話は良く聞きますが、実際変わった先でどうなっているでしょう?劇的に良くなり強くなったとか本当に変わって良かった!と聞こえてくるのはわずかだなと感じます。何を基準に善し悪しを決めるのかをなるべく明確にしておかないといけないですね。

 

 

 そして私が良いと思うコーチは、

長所を徹底的に伸ばしてくれるコーチです。

 人は物事を教えるときなどは特に、欠点にすぐに目がいってしまいがちです。お子様のテニスを見ていてもなんだあの打ち方?!とか、あそこでネットに出るとかありえん!!とかあのミスさえなければ!と言うように最初に欠点から目に入ってきませんか?テニスコーチも同じだそうです。ですが、そこでどのような指導をするかが重要です。欠点ばかりにフォーカスしてしまうコーチもいますが、そこに少し目を瞑り、良いプレーを伸ばそうとするコーチがジュニア選手にとっては良いのです。

 

 

 ジュニアの時は顕著だと思いますが、あそこのチームの子はみんなプレーが似てるって感じることはありませんか?おそらくそう言うチームのコーチはご自分の持つ理想の形に選手を持っていく方向のコーチです。少なからず各スクールで色が出てくるかと思います。そして欠点を直していく方向性で指導していると思います。安定して強い選手が多い傾向があるかもしれません。

 しかし逆に特徴的なプレースタイルを持った選手が多いスクールもあります。おそらくはその選手の得意技を伸ばしてやろうと言う方向性なんではないかと思います。この子はこれで勝負、この子はあれが得意だからあれを中心にやっていく、など指導方針が一人一人違うことを感じさせます。私が良いと思うのは後者です。そう言ったスクールでは楽しそうに試合をしているイメージがあります。

 

 

 欠点を直そうとするコーチよりも長所を伸ばそうとするコーチのほうがなぜ良いと考えるのかは何といっても「ジュニア選手が前向きになりやすい」からです。ジュニア選手は無限の可能性を秘めています。前向きになりやすいということは上達しやすいことにそのままつながると思います。試合で勝利を収めるためには欠点を修正したほうが手っ取り早いというケースも多いかと思います。しかし子供が後ろ向きになりやすいということも考えられます。ですのである程度までは得意なプレーを伸ばし、これで私は戦う!これができれば勝てるという武器を持たせてやったほうがよいのではないかと思います。それに大事な試合で直さなければならない欠点といわれるミスをしたときに、やってしまった・・・とショックを受けることも考えられますが、あまり欠点を指摘されてない選手はケロッとしているかもしれません。

 

 

 私たち親の目線でも同じことは言えると思います、欠点よりも長所に目が行くようなサポートの仕方をしたほうが良いです。強いジュニアの親御さんはお子さんの試合中はぶつぶつ文句を言っていることもありますが、子供に直接アドバイスするときは口をついて出た言葉をそのままいうようなことはありません。やはり良かったプレーについて話をしたりします。これたぶんとても大事です。

 

 

 私も職場では若い人間の教育をするようなことがありますが、自分を肯定できない人はやめていきます。自己肯定を持てるようにするために自信を持たせて得意なことを伸ばしていくということが必要です。ダメなところばかりに目が行って話すことはミスのことばかりというのでは人間前に進めません。子供も同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♯89 ジュニアテニス Q&A③

 さらにQ&A重ねていきたいと思います! 少しでもお役に立てればうれしく思います。

 

 

Q11 ジュニアテニス選手の中でラケットのガットにステンシルマークが入っている選手がいますがあれはどういうことですか?

 

 ラケットのメーカーさんにサポートを受けているということになります。どういったサポートなのかはそれぞれですが、ジュニアは絶対に金品をいただいたりということはダメなので、「契約している」ということではありません。モニターとして安くラケットなどを購入できたりするというものだと思います。全国大会などに行きますとほとんどの選手のラケットにマークが入っていますね。子供たちの一つのあこがれかもしれません。一つの目安としては、地域の公認大会(関東予選や関西予選など)で上位の成績を収めると自然に声がかかるという感じだと思います。

 

 

Q12 セルフジャッジというルールはこのままずっと同じままでしょうか?あのルールはいろいろと問題が起こるし嫌なんですが。。。

 

 おそらくは変わることはありません。世界大会でもセルフジャッジで普通に行われている大会はたくさんあります。選手自身のマナーにかかっているというのが現状だと思います。大きな大会になれば審判が付くこともありますが、審判も全然ダメな審判がたくさんいることも知っています。ちゃんとした審判でなければセルフジャッジでもよいかなと思っています。

 

 

Q13 ジュニアテニスのトップ選手の特徴を教えてください。

 

 まず第一に思いますのは、親御さんが熱心な方がおおいと感じるということです。親御さんが試合も練習も一度も見に来ないトップ選手は見たことがありません。あととても人間性の高い子供が多いですね。共通していると思います。

 

 

Q14 ジュニアテニスで強いクラブはどこですか?

 

 とりあえずどの地方かということもありますが、全国大会の結果などがテニス協会のホームページに掲載されていますので、やはりそこにたくさんの選手を出場させているクラブがそういった強いクラブになるかと思います。一度ぜひ見てみてください。もしくはお住まいの地域のテニス協会などのホームページにも地域大会の結果が掲載されています、それも参考になるかと思います。

 

 

Q15 テニスはお金もかかるし、見切りをつけるタイミングも考えています。どのようなことで見切りをつけたらよいでしょうか?

 

 まずは目指す目標を明確に設定しましょう! 目標を途中で変更することもOKです!その目標に向かうことが難しくなった時が見切りをつけるタイミングだと思います。私もそう考えて子供のテニスを見ていますし、いつまでもグランドスラムで優勝するといい続けることもできませんし。。。 とにかく自分でやり切ったと思えるタイミングを見つけて決断することが大切だと思います。楽しくテニスをするならずっと続けていってほしいですしね!

 

 

 

 テニスを続けるということを念頭に置くと中学進学、高校進学、その次と決断の時はいくつかやってくると思います。硬式テニス部がある小学校はあまりないため、まず中学進学の時に硬式テニス部があるところを選択肢に入れるということがあり、もしくはテニス部のない学校に行きテニススクールに通う方法もありますし、実際学校での成績なども関係してきます。そして高校進学の際にもまた選択を迫られます。大学進学の時も同じです。

 超トップ選手は海外へテニス留学というのがいまの選択肢のようですが、海外へ行かないと強くなれないという感じになってしまっているのは一般サラリーマンには夢がない話です。支援を受けて留学するようなすごい選手になるしかないですね。。。 しかし日本で強くなって海外選手にも勝てる選手になるということも今後やっていってくれる選手が出てこないか期待したいと思っています。

 どのタイミングでどの方向へ舵を切るかというのは親としては非常に大切なかじ取りではないかと考えています。やれるだけやって燃え尽きて何かを得た後にテニスを引退という形にしてもらえたらうれしいなと思っています。

 

 必死にやり遂げたことは今後の人生にとって大きな糧となります。そういう形に持っていくことができたら親としては最高だと考えます。

♯88 ジュニアテニス Q&A②

 ジュニアテニスQ&A 第2回目です。

うちの子がテニスを始めるというときにこのような記事がないかと探したものでした。そういった方々に役に立つことを書くことができればうれしく思います。では行きます。

 

 

Q6 ジュニアテニスをさせている親御さんはお金持ちが多い印象です。貧乏なうちでも大丈夫でしょうか?

 

 実際うちは平均的なサラリーマンですが、何とかなっているという印象です。でも楽ではありません>< 子供が小学生の高学年のころから全国大会に顔を出すようになってからは実際油断できない感じです。。。 部活などほかのスポーツに比べればお金はがっつりかかります。よってお金持ちのおうちのお子さんはほかのスポーツに比べれば格段に多いと思います。。 海外遠征にバンバン行かせるようなご家庭はごく限られていると思いますので、何とかなると思います!!(5人兄弟全員やらせるとなればちょっときついかもですが。。。)

 

 

Q7 強くなるためにはほかの選手よりも良い練習環境が必要だと思いますが、どんなことをさせたらよいでしょうか?

 

 一番大切だと思うことは、テニスの試合で勝利を収める、またテニスが上達するということに対する価値観を親子で一致させることだと思います。どっちかの熱が冷めてもいけないですし、どっちかが燃え上がりすぎてもいけません。親も子もテニスに対する情熱やそれに対する価値観を大きく持っていられることは上達への大事な要素かと思います。あとはできる限りの試合経験をさせることや、強い子がいるクラブに入ることも重要かもしれません。

 

 

Q8 コロナ対策中はどんな過ごし方をしていればよいでしょうか?自発的にトレーニングなどすればよいでしょうか?

 

 今回はいい経験と割り切って、トレーニングなどをしなくても全然いいという感じで過ごしていました。テニスをできることが幸せなことなんだと少しでも身に沁みたらそれでいいと思っています。かなり体も技術も心も落ちて行ってしまっているかもしれませんが、仕方がないと割り切ってできることだけやってもらっています。テニスができるようになった時を楽しみにして。

 

 

Q9 ラケットやシューズなどはどのメーカーのものを使うのがよいでしょうか?

 

 どこのものでもよいと思います!! ジュニア選手の気に入ったもので、ぜひ!

 

 

Q10 うちの子は背が低く心配です。小さい子でもテニスはやっていけますでしょうか?

 

 まったく問題ありません! 現に日本のトップ選手たちはどちらかというと身長的には小さめの方のほうが多いかと思います。あるトレーナーさんに聞きましたが、日本人の特性ですと、どうしても小さい選手のほうが運動能力は高くなりがちです。脳から腕先足先まで信号を送る際に、身長が大きい人だとその精度が落ちてしまう傾向が強いらしいんです。ですので大きな選手はそれなりに努力が必要でしょうが、小さい選手はおそらくそのあたりの心配はありません。日本人の大きい人はなんとなく動きが悪い印象ありますもんね。。

 

 

 以上です! 読んで頂きありがとうございました😊

 

 

 

 

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