ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯87 強いジュニアの特徴

 とても久しぶりにテニスを見る機会がありました。みんな久しぶりなのかとても楽しそうですし、気分も前向きになっているような気がします。やっぱりスポーツって素晴らしいですね!

 

 

 と言うわけで、久しぶりに見たからなのかまた新しい気づきがありましたのでアップしたいと思います。いつも見ていたのに何かとても新鮮な目線で見れたから気づいたのかもしれません。その特徴は

 強い選手はギリギリ追いついたボールの処理が全員うまい

です。走って追いついてきちんとラケットを振れない状況って良くありますよね。そこです。

 

 

 ただ当ててなんでもないボールを返すと相手にボレー、スマッシュ、浅くなったところを好きなコースに打たれる、などそのあと厳しい展開が待ち受けています。

 強い選手たちはそこでギリギリでも相手コートの深いところを狙います。ロブだろうが、スライスだろうが手段は色々ですが。そしてその時に前に詰められてなかったらまたラリーが最初からやり直しのようにリセットされます。

 

 これです。

きっと相手選手はあれではダメだからもっと厳しく打とう、となるでしょう。そしてミスが増える。また、とった!と思ったポイント、ショットが返ってきて逆に相手のポイントになった時の精神的ストレスは2・3ポイントに相当するかもしれません。

 

 ジュニアの試合ではどんなレベルでも相手選手との力の差がなければこう言ったプレーは頻繁に出てきます。トップ選手であっても相手とのレベルが近ければ多いと思います。粘り強く決まったと思っても返してくる選手は相手から見ると非常に嫌な選手です。良く言う決められる前に相手に一球多く打たせると言うやつですね。トップ選手は必ずこう言う特性を持っています。

 

 ジュニアたちには、なんとか一本返すことの重要性を是非伝えてください。勝負を分けるポイントを得られるきっかけになるかもしれません。

 振られてゆるいボールを返してああ、もうダメだ💦ではなく、万が一これをこっちのポイントにしたら、逆転できる。と言う思考に変えれたら最高ですね。

♯86 今学んでおくべきこと

 テニスをできない今の世の中をお過ごしのジュニアテニス選手の皆様へ

 

 たくさんの方々が感染症によってなくなっている今の世の中をどのように感じておられますか?毎日ネガティブなニュースばかりが飛び交い暗い気持ちにもなりがちです。しかし、悪い意味ではなくこの状況を将来への糧としなければなりません。前向きにやっていきましょう、ということです。

 

 超前向きに今回のことをとらえれば、今までのどんな方も経験できなかったことを経験できているということにもなります。これを生かしましょう、将来に!

 私が年長者の方からよく聞かされていてまだよくわかっていないことがあります。その聞かされていたこととは

 

 

 「病気にならないと、健康のありがたみはわからない。」

 

 

 ということです。ありがたいことにまだ大きな病気にはかかっておりませんが、やはり本当のこの言葉の意味は私はわかっていないと思います。

 

 

 私は常々テニスをできていること自体に感謝の気持ちをもっていなければならない、やりたくてもやれない人は世の中にはたくさんいる。とジュニアテニス選手には伝えています。これを実感するチャンスが来ているかもしれません。

 

「テニスができない状況にならないと、テニスをできていることのありがたみはわからない。」

 

 と言い換えてみることもできるかもしれません。これから長くテニスと向き合っていくことになるジュニアテニス選手にとってはこのテニスができない時間が今後のテニス人生においてよい意味で影響を与える可能性があるかもしれません。

 

 

 今テニスができず、また努力の成果を試合で発揮することもできず、ストレスがたまりまくっているジュニアテニス選手の皆さん。いまは思う存分苦しみましょう。いまは感染者を増やす要因を増やさないために自宅でじっとしていましょう。そしてこの苦しみをずっと忘れないでいて、テニスができるようになったときにずっとテニスをできること自体が幸せだということを実感し続けていきましょう。

 

 

 それでいいと思います。

♯85 盛田テニスファンド

 盛田テニスファンド

ジュニアテニスペアレンツの皆様ならば一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? あの錦織選手もこの制度による留学からトッププロへと昇りつめた選手です。アメリカIMGアカデミーへの留学費用をいただき、プロ選手への道を留学によって進むことができる制度です。世界で戦うためにはこの制度などを利用して、海外で武者修行をする必要があるというのが今の一般的な見方です。

 

 では一体どのような選手がこの制度の恩恵を受けてプロへの道へ突き進むことができるのでしょうか?私の知りえる情報をお伝えできればと思います。

 

 まず戦績として 全国選抜ジュニア BEST4 以上

         全日本ジュニア  BEST4 以上

 

 この成績がまず第一条件として必要なようです。そして年齢としては12~14歳が最も適切な年齢だといわれています。11歳では早すぎ、15歳以降では遅すぎるという説があります。これも盛田テニスファンドさんの判断になるかと思いますが、そのような感じみたいです。

 

 選考会に参加して将来有望だと認められ人間的にも適していると判断され親の了承も得られること

 

 この選考会の選考基準が非常に厳しいようです。全国大会を複数回制した選手でも簡単に落とされているようです。また渡米した後でも非常に厳しい条件を毎年クリアしなければ支援打ち切りとなり戻ってくるということもあり、やはり毎年条件をクリアしてくれる可能性というのを基準にしているところもあるかと思います。

 

 よって高い将来性というものを認めてもらうことが必要なようです。今現在強いのは当然ですが、この先もっと強くなることをイメージできる選手が選ばれるはずです。楽しいからという理由だけでやっている人はきっとすぐに帰ってくることになるでしょう。

 

 大変厳しい条件ですが、錦織選手や西岡選手はここをクリアし、そして毎年課される条件をすべてクリアしてあのような活躍をしています。前にも述べましたが、ツアーで活躍するようなトップ選手はその存在自体が奇跡ともいえるほどものすごい存在です。その存在になるためにはジュニアのころからずば抜けたものを持ち磨き続けるということが必要なんでしょう。

 

 ここ数年は支援を受けてIMGに留学している選手はいないようです。選考基準に見合う選手がいないという判断ですね。年間何千万円も出すわけですから厳しいのは当たり前の話だとは思いますが、望月選手のように錦織選手に続くような存在があまり出てないというのは少し寂しいですね。頑張れ日本のジュニア選手たち!!!

♯84 アタック25

 今日はテニスもあまりできない世の中でもありますので、急に某クイズ番組の話で思い出したことを書いてみたいと思います。テニスとはかけ離れます! すみません💦

 

 

 日曜日放送されているアタック25皆様ご存知でしょう!その前提で話します。勝手に。

 

 番組をご覧になられたことありますか?あれは編集に編集を重ねて作られたものであるということをご存知ですか?テンポよくクイズとパネル取りがスムーズに進んでいくイメージありませんか? 実際には10倍もの時間が収録にかかっているケースもある!というのが事実です。

 

 アタック25はご存知の通りオセロ形式で答えた方が好きなパネルを取っていって最後に1番多かったパネラーが優勝となります。たまーにあれ?!なんでそこ?!あっちの方がいいに決まってるじゃんか! と突っ込みたくなる時もありますが、それもアタック25のひとつの楽しみですね。

 

 

 このルールが問題だそうです💦 オセロをしっかりと勉強した方だとどうしても「ここは自分のパネルは取らないほうがいい」というケースが出てきてしまうそうです。そうなると当然パネラーの方は答えが分かっていても答えません。 そして、そのケースにパネラー4人共が当てはまってしまうと、、、、、何問も何問も誰も答えずに無駄に問題スルーが続くということが起こります。。。 勝つために!!

 答えるにしても答えたその次の問題に必ず答えなければ損をしてしまう、とか青の人にもしつぎ答えられてしまうと逆転されてしまう、、、など答えることにリスクが伴いリターンが釣り合わないことも多いようです。

 

 

 私がこの話を聞いたのは前の職場の先輩から聞いたのですが、その方は二回出られて二回とも優勝した人です🏆 しかも2回目はチャンピオン大会と言って、優勝したことがある人だけしか出られない大会でした。

 その2回目のチャンピオン大会にてこの4人共答えたくない、という現象が起こったそうです。

 

 

 収録時間は実に5時間を超えたそうです。誰も答えない時間がずっと続きますが、チャンピオン大会ともなれば答えないほうが得だ、と思い着くのはもちろん、絶対に勝ちたい、と思う気持ちもすごく強い方ばかりで、本当に終わらないんじゃ無いかと心配になるくらいの意地の張り合い状態が続いたそうです。。。

 最後は連続で答えればなんとかなりそう、という人が痺れを切らして答え、そのあと僕の先輩が逆転勝ちしたという結果になりました。

 

 

 ということで、あの長寿番組の裏側のお話でした。大変な思いをしてあの番組が作られていると言うことです。テニスでも仕掛けたほうが負けみたいな我慢比べの神経戦みたいになることもありますよね?シコリ合いの時とかね。

 

 最後は強引にテニスに絡めてみましたw大変失礼致しました!  よしっ!

 

♯83 ジュニアテニスQ&A ①

 私がこのブログを始める前からこういうのがあったらいいなと思っていたのが、よくある質問Q&A。それぞれの環境や地域性、クラブの方針や個人的価値観により答えがないのがジュニアテニスだと思いますが、私自身のこれまで勉強してきたことに基づいて書いてみようと思います。これから子供にテニスを始めさせようとしている親御さん、またジュニアテニスをしているお子さんをお持ちの方々に少しでも役に立てばうれしいです。

 

 

Q1  なぜ子供にテニスをさせようと思いましたか?

 

    子供がやりたいといったから!

 

    同じ親御さんも多いかもしれませんね。昔一度一緒にやろうといわれて私自身が一応ラケットを買って家に1本置いてあったのがきっかけかもしれません。今は夢中になって応援しておりますが、何がきっかけでこのように大きく向かう方向が変わるかわかりません。ちなみに、水泳、野球、音楽系などうちの子はいろいろとほかに習い事もやっていました。

 

 

 

Q2  子供にテニスをやらせてみてよかったことは?

 

    子供が成長したこと(人間的にも、身体的にも、精神的にも)  

 

    テニスは試合中アドバイス禁止という孤独な戦いです。そこでしっかりと自分を保つということはほかの団体スポーツでは得ることのできない経験が詰まっています。また優秀なテニス選手には人間的にも大変優れた子供たちが多いです。そのような子供たちと触れ合いお友達になることによってより良い自分を作り上げるには素晴らしいスポーツではないかと思います。

 

 

 

Q3  子供にテニスをやらせて良くなかったことは?

 

    サポートが大変なこと(時間的にも、身体的にも、金銭的にも)

 

    個人競技ということもあり、私が子供の時にやっていた部活とは一線を画します。試合や練習などは基本送迎付き(親)、共働きの親御さんですと時間的にも余裕がなくなると思います。また強くなるためには遠征などをしないといけないというのが常識とされている世界、遠くまで送り迎えというのも結構疲れます。またレッスン料、遠征費など基本的には全部自費、金銭的な余裕もお金持ちでなければなくなってくると思います。

 

 

 

Q4  子供を指導するとき親として気を付けているポイントは?

 

    より具体的にして子供にもわかりやすく伝えることです

 

    私自身の子供時代の指導を受けた時の記憶をたどり、本当に言われていることの意味が分かっていたのかということを思い出し、どのような言葉であればきちんと伝わるのかということを気にしてやっています。またほめるときは具体的な行動かつ人間的な部分、そして注意をするときは超具体的なピンポイントのプレーや行動としています。「おまえはいつもそう」「だめなやつだ」など、全否定はしないであそこのこれがよくなかったと伝えます。

 

 

 

Q5  何を通じてジュニアテニスを勉強していますか?

 

    実際に体験したことや同じジュニアテニスペアレンツとのお話の中で情報を得ています

 

    お友達になってくれた同じ境遇の親御さんとのお話は本当に貴重な情報が詰まっています。子供とともに親も頑張って勉強して成長していかないとと思っています。また勤勉で人間的にも素晴らしい方がテニス選手の親御さんには多いと感じています。またコーチの話も重要ですね。それぞれ意見が違いますが、やはり先生です。ためになることをいろいろと教えてくれます。

 

 

 まだまだいろいろと私も書いてみたいQ&Aがたくさんあります。また同じようなことをたくさん書いていきたいと思います。

 

 まだまだ現在休校でスクールもお休みというお子さんも多いことかと思います。またこのブログを時間つぶしに使っていただけると幸いに思います。

f:id:aar26500:20190103163412j:plain



♯82 テニスイベントも中止だらけ

 ジュニアテニス ペアレンツの皆様こんにちは!

 世は恐ろしい感染症のニュース一色ですね。また様々なテニス大会の中止のお知らせも届いております。

 本格的なテニスシーズンを迎える暖かくなってきた頃には通常通りテニスができるようになる事を祈るばかりです。

 

 

 あまり考えたくはないですがこのままテニススクールなども一時休校になっていくことも容易に予想できます。そのとき皆様はどう過ごされますか?またジュニア選手はどうされますか?

 こういったときにどう過ごすかも大切かも知れません。私がおすすめのこの休み機関の過ごし方はこれです!!

 

 

自分のテニスの試合やプレーの動画を見ること

 

 

 これは間違いないですね! あと夜レッスンをしている選手たちはきっと慢性的な睡眠不足になっている人も多いと思いますので、きっちりと睡眠をとる大チャンスともとれるでしょう。

 

 こういうバタバタしていないときにゆっくりと自分のプレーを見るというのはすごくいい意味があると思います。すこし客観的に自分のテニスを見ることができると思います。一度やってみましょう。

 

 うちの子も例にもれず休んでいます。そしてサーブのフォームの改造に取り組んでいます。室内スクールは閉鎖、屋外スクールは通常通りのレッスンという流れが多いかと思いますが、うちは幸いなことに屋外! サーブ改造にはもってこいの期間ができました。またサーブについては改めてお話ししたいと思います。

 

 お休みの間ジュニア選手はぜひ自分のテニスを見直しましょう。イメージ通りに自分は動けていますか? 問いかけましょう。

♯81 狭き門

 日本のジュニアテニス 人口のとある資料を目にしました。2015年時点で10代の年齢のテニス人口についてです。10歳から19歳までの10年代分の資料ということになります。参考にしたいと思いチェックしました。

 

 2015年の統計ですが、10代の人口が約11,836,000人。 単純計算をしますと、たとえば2000年生まれというくくりの1学年で人口が約1,183,600人ということになります。

 

 次のデータです。テニス人口についてですが、週2回以上テニスをしている、週5回以上テニスをしているというくくりでデータが出ています。

 

  週2回以上テニスをしている10代    →    1.9% (約224,800人)

 

 

 週5回以上テニスをしている10代 →    1.2% (約142,000人)

 

 という興味深いデータが出ていました。 皆様何をお感じになりますでしょうか。

 

ざっと出した数字ではありますが、だいたい間違ってはいない数字だと思います。まずガチでテニスに取り組んでいる → 週5回以上テニスをしている と私は考えます。 そして1学年単位で考えますと、ガチで(週5)テニスをしている人数は約14,200人。地域のテニス協会に登録をして大会などに出場している選手というともっと絞られるかもしれませんが、しかし5,000人以上はいると思われます。 年齢帯でこの人数は変動があるかもしれませんがざっと計算するとこんな感じだと思います。

 

 日本のジュニアテニスは2歳くくりでクラス分けされることが多いです。(12歳以下、14歳以下・16歳以下など)よって全国大会に出場することになればこれも概算ですが、約10,000分のドロー数、という狭き門をくぐった選手のみがたどり着くことのできる境地だといえます。

 

 そして全国大会を優勝する選手は約10,000分の1の選手ということになります。簡単に計算してジュニアテニス選手が全国大会で優勝する確率は 0.01% ということになります。ガチの選手はみんなそこを目指して頑張っていることになります。

 

 

 これはあまり現実的な数字じゃないですね、、、あらためて。。。 そして世界で通用する日本人プロ選手はといいますと、日本一になった選手のうちのさらにほんの一握りです。プロになりたいという夢を持ち頑張っているジュニアテニス選手はこのような狭き門を通るために頑張っています。よってほとんどのケースにおいては夢はかなわずで終わることになります。いつまで持っていた夢を本気で追いかけ続けることができるか、ここもジュニアテニス選手を応援するときのポイントだと思います。

 

 

 うちのジュニアはまだ本気で日本一という夢を追いかけ続けています。どこまで本気でこれを応援できるか、どこで区切りをつけるか、そして目指す場所をどこで変更していくのか、年齢が上がるごとにリアルにそれを考えていくことになるでしょう。

 

 

 さらに言いますとプロになったとしましたら年齢の制限が解除されます。一説ではその年代でのトップ10ジュニアだったとしてもプロの世界では前後10年くらいの選手と派を競い合うことになります。 よって基準を10倍して世界のレベルとして考えるようです。世界ジュニアランキングが20位だったとしたら200位前後まで行ける。5位だったら世界ランキング50位を狙える、などという感じです。 トップテンにいるようなプロ選手たちはそこにいるだけでまさに 「奇跡の選手」 だといえると思います。本当にものすごい競争を勝ち抜いてきた奇跡の選手です。

 

 ジュニア選手たちがこのような現実と向き合って目標をどうしていくのか、何を目指してテニスを続けていくのか、など見守っていきたいですね。

 テニスはやっているだけで楽しいです。トップを目指すだけがテニスの目的じゃない。今は上を目指して突っ走っていますが、そうではないテニスが将来楽しみとして残していくことができたらそれはそれで大成功じゃない?! などとも考えています。

♯80 トップ選手からのアドバイス

 先日うちのジュニアがうらやましいことに錦織選手と偶然遭遇することができてしかもその上、テニスにおいての悩みを相談させていただくという恐れ多いことが起きました。 むう うらやましいし、すげえいいな。。。。。 その内容を示します。

 

 

 ジュニア 「攻めるプレーを意識していて、ポイントを取りに行くのですがなかなかウィナーが取れません。どうしたらよいですか??」

 

 錦織金言 「男子は18歳になるまで体は出来上がることはないから、ウィナーが取れないことは気にしなくていいよ。僕も思うようにとれるようになったのは18歳からだから。ウィナーは18歳になって体ができてから自然ととれるようになるよ。」

 

 

 攻めて相手からポイントを取らなければ成長はないと感じていたうちのジュニアにとって衝撃的なアドバイスとなりました。今世界のトップ選手である錦織選手もジュニア時代はなかなかウィナーは取れなかったんだ、と断定できたうえにふっと楽になったとも言いました。

 

 16歳世代になったとき、つなぐプレーしかしてこなかった選手は手詰まりになり非常に苦しむため小さいときから攻めるプレーの引き出しを持っておかないと後々苦労するというような話を聞かされることもありました。 よってボレーなどの点を取りに行くネットプレーなどの感触をキチンと会得しておく必要がある、16歳以上のクラスでは少し甘くなったら終わりというつなぎのショットよりも、相手より先に仕掛けていって切り開くプレーが大切。それはそういうことなんでしょう。しかしそれが直接ウィナーとしてポイントになるかどうかはまた別の話ということですね。

 

 

 1000回親やコーチに言われるよりも効き目があったように私は感じました。こういった経験をする機会をジュニアに与えることができれば最高の成長のきっかけを与えることにつながりそうな気がしました。 また本当はサッカーの選手になりたかったという錦織選手自身の言葉についても何か親しみを感じてよい感触をもらったようです。

 

 必ずプラスに働く経験をした手ごたえが私には残りました。またこのような偶然がどこかで起こってくれることを期待したいと思います!

♯79 遊び心 

  よくテニスの選手においても遊び心を持つことが大切だというようなことが言われます。私はジュニアに伝えるためにより具体的にこのようなことを伝えるにはどうしたらよいかを考えました。 「テニスにおいての遊び心って何?」がテーマです。

 

 

 皆様ご存じの錦織選手は遊び心を持っていると評されていることも多いようです。小さいころからいろいろなスポーツをやってきてその中で培われてきたものだといわれています。サッカー、ピアノなどもやっていたとのことです。では遊び心って何?とジュニアに問われたときにどのように答えたらよいかを考えます。私は常々より具体的に話を言い換えて伝えるということを重要だと考えていますし、今回もわかりやすくこういうようなことだと伝えたいと思います。子供に考えさせるというのも一つ大きな手段ですが、今回は具体的にジュニアがそういうことか と思えるような回答を考えます。

 

 

 私はバレーボールをやっていました。遊び心っていうのは大切だと感じていました。真面目に練習でやったことばかりをずっとやり続けるということは大切な部分もありますが、相手には読まれるプレーとなってしまい対策が簡単になってきてしまうという点があります。逆に練習でやったこともないようなプレーをする選手は相手チームの選手たちは対策に困ります。何をやってくるかがわかりにくいためです。自分のチームも困らせてしまうこともありますが、、、。

 

 テニスにおいてはどうでしょうか。やはり真面目にクロスラリーばかりを繰り返す選手にはそれだけに対応しておけばよいということで相手選手には楽な印象を与えてしまうかもしれません。ドロップショット、変なスライス、いきなりダウンザラインで勝負!というようにいろいろなプレーを混ぜられると相手選手はすべてのショットに対応しなければならずこれをしてればいいという気持ちを持つことができず、同じ試合をするにしても疲れると思います。一辺倒のプレーをしないということが重要で、それを遊び心というのかもしれません。 相手を困らせる、相手をだます、相手をおちょくるくらいが遊び心といってもよいかと思いました。

 

 

 

 「相手をだまして それを楽しむこと」

だと私は伝えました。ずばり!深みも何も無いっ!!w だますといえば聞こえは悪いですが、スポーツはそれが大部分を占めていますし、バレーボールのコンビプレイなんてものはすべて相手をだますために用います。

 

 

 サッカーにおけるフェイント、バレーボールにおける時間差攻撃、テニスにおけるドロップショットなどすべて相手の虚をつくことを目的としている部分があります。また相手をだました時の爽快感はスポーツをやっていて楽しさを実感する瞬間の大きな要素だと感じます。これを楽しまない手はありません。

 

 逃げ技一切なしの真っ向勝負にスポーツの魅力を感じることもあります。しかしながら本質は相手をだましてポイントを取るというところも否定できません。それに真っ向勝負で勝てないと分かったのならそっちに行かなればなりません。そして相手がされたらいやなことをすることが必要です。試合においては最悪な嫌がらせの選手になるほうが良いのです。コートの上では顔も見たくないような嫌な選手になるべきです。

 

 これがジュニアにどう伝わるかはそれぞれだと思いますが、本質的な部分で私は伝えておいてもよいことではないかなと思います。それにこれを楽しめるようでないとなかなかスポーツはつらいことも多いかと思います。それに相手を追い詰めて苦しませるということを楽しめるドSな部分もスポーツには必要です。そういった部分を持ち合わせながらステップアップを楽しめる選手として育てましょう。攻め込まれてそれに耐えるのが大好きというドMな部分も大切かもしれませんがw

 

 

 ジュニアテニスペアレンツの皆様。相手をだますようなプレーをほめて遊び心を育てましょう。きっとテニスをこれまで以上に楽しめることにつながると思いますし、将来錦織選手のような遊び心のあるテニスが身につくかもしれませんよ。

♯78 Tラーさんの少し前の記事を読んで

 私もいろいろと考えていたことがありました。Tラーさんの記事のイモジャッジについて書かれていた記事を読んで書いてみようと思いました。

 

 まあ、、最初審判なしでジュニアテニスは試合をすると聞いたときに えっっ!??? はっ??! そんなの喧嘩になるに決まってんじゃんか! としか思えなかった素人目線からのお話になりますw(バレーボール出身)

 私が思っていたのは野球で言ったらバッターが見逃したときに三振かフォアボールかをバッター自身が勝手に判断するのと同じことだよね?! 全部フォアボールにするよねそれ。 というところから始まっています。

 

 実際私がバレーボールをしていた時の話ですが、ブロックをした際に指先に相手がスパイクでたたいたボールが 「プチっ」と本当にかすったくらいのボールは人間の目では判断できるはずもなく、普通にアウト判定になります。昔私はそれを馬鹿正直に触りましたと手を上げたら、当時の監督に言わなきゃアウトだろ!!と叱られたようなことも実際ありました 。むううう 今はチャレンジシステムが入っていますが。。。

 

 

 私はこう受け止めています。

「ある程度の範囲でインのボールがアウトと判定されることは仕方ないこと」

 

 

 まあそう思ってでもいないとやってられないような選手もいるということですねー。いちいちそのようなルールを守ることのできない社会不適合者には付き合っていられないという方向で向き合っていますし、子供にも伝えています。 一番避けたいことはそのようなジャッジを目の当たりにしたときに自らのプレーの質をそれによって落としてしまうことです。そういう選手は大事な場面に限ってやってきます。応援している周りから見ると心が疲れるようなときも多いですし、怒りを覚えることもあります。しかしセルフジャッジというルールが設定されている以上、ある程度仕方ないととらえるしかないでしょう。

 実際勝たなければならない試合になるとどうしてもいもってしまう。。。。。と悩んでいるジュニアもいるようですし。。。

 あまりにひどい場合は、うろうろしているアンパイアからオーバーコールとされてポイント逆転になったというケースを目の当たりにしたこともあります。地域テニス協会さんの役員さんの話を聞いていても 「やる選手」 はしっかりとインプットされているようですし、もうすでに目をつけられています。わが子がそのようなリストに載らないように育てたいですね。

 

 

 Tラーさんの 「入ってますよね!?」 と指摘するのは全く問題がない行為だと私はとらえています。その後のプレーの質を落としていないのであれば本当に問題ないと感じます。

 まだよくルール違反をすることの意味を分かってない選手も多いと思いますし、認めた時点で嘘も本当になってしまうルールである以上抗議をするのは必要だと思います。しかしながら判定を覆すところまで絶対に行くということはルール上できませんので、絶対に入ってる!!と思っている自分がいてもそれ以上に自分を保つ自分を併せ持っていることが重要だと思います。

 これも実際の話ですが、アウトだなーと思っていても「へっ??! 入ってますよね?!今のは!」 と判定にケチをつけて相手を困らせるということを狡猾にやってくる選手もいたりするのも知っています。具体的にどう対策すればよいかをわが子にアドバイスしたらよいかを考えるのですが、なかなか難しいですよね。。。

 

 

 うちの子も大変迷っていましたし、そのたびに気持ちを落としてプレーも落としていましたので、具体的方針を子供と一緒に固めました。

 まず、ルール違反を犯して勝って喜んでいる選手は→相手のポイントをルール違反を犯して盗んでいる。万引きをして盗んだお菓子を食べておいしいおいしいといっている社会不適合者と認識すること。

 

 

そして具体的対策

❶100%以上間違いなく入っているボールをアウトといわれたとき(ラインより内側に落ちているボールをアウトといわれたとき)

 → 一発かます! 「はいってる!! どこにおちましたか?? つめよる」

そして最後付き合ってられんとあきらめる。そしてサーバーであれば次アンダーサーブ

 

❷入っているがラインにかかるようなボールをアウトといわれたとき

 → スルーする  →  入っていた時かつサーバーならアンダーサーブ

 

❸自コートの判定でアウトのボールに入ってますよね?!とケチをつけられたとき

 → 落ちたあと見せてあげるからこっちまでおいでとこちらまで来させる

 

 

 まあはっきり言ってあまりよいことを伝えてはいないです。ただどうしたらわからないという状態を経て自分のプレーを落とさないようにという対策を具体的にしたかったのでこのようなことを決めました。子供だましですが、効果はあるのではないかと考えております。最終的にはこんなこと決めなくても大丈夫という自分を作り上げてほしいと考えています。

 実際試合において喧嘩になったり、アンダーサーブを打ちまくったりということは全くないのですがw ただそうなったときにはこうしておく、ということを自分の中に持っておけば自分を保つことにつながりますし、イモる人には私はこういう考えを持っているというものを固めておきたいです。

 

 相乗効果としてですが、ルール違反は社会不適合者という教育を施したのでうちの子のジャッジはきれいです。きれいすぎてアウトをインとしてしまうケースが多いのが悩みですがw。。。 間違いなくアウトと判断できたもの、ラインとボールの間のスペースが見えたものだけアウトにして、隙間が見えなかったらインにしなさいという基本をきっちりと守っています。アウトをインと判定することは多いですが、インをアウトということはゼロです。スポーツマンとしての基本だと思います。 また同じ志を持った選手との試合は非常にジャッジもクリーンで見ていても気持ちのいいものです。

 イモジャッジをされた末、大事な試合で負けたとします。最高に悔しい思いをしている選手にはイモって勝ちたい奴にはイモらせとけ、と伝えるだけで終わりにします。

 

 

 仕方ないととらえることができるようにしておくことが一番の対策かなと私は考えています。テニスをルール無用の無法地帯にしないためにコーチ陣、親御さんでマナーを守ることについての指導をして、これからもジュニアテニスを今のルールで続けていけるようにしていきたいですね。Tラーさんの今後を陰ながら応援させていただきます。 頑張っていきましょう!!!

♯77 テニスの中で1番重要なショットは?

 ジュニアテニス ペアレンツの皆様こんばんは!

 

 皆さまテニスの中で1番重要なショットはなんだと思いますか?? 答えはいろいろあるとは思うのですが今回は有名なテニス選手が言うショットのことを答えとしたいと思います。

 

 私も言われてというかテレビを見ていてなんだろうか?と考えました。 やはりミスが出ると勝てないので確実につなぐショットのことなのか、もしくはボレーなのか、ポイントを取りに行くウィニングショットなのか? などいろいろと考えました。勝つために一番大切な意味を持つショットとは。。。。。

 

 このショットのできで勝敗を左右するといっています。 私の答えはつなぐショット、とにかくミスをせずに相手のコートに入れるラリー中のショットだと思いました。皆さんはどう思われますでしょうか。

 

 

 

 ヒント : そのトップ選手は フェデラー選手です

 

 

 

 

:::

 

 

 

答えは 「セカンドサーブ」 です。

 

 

 

 

 絶対に入れなければならない、そして甘くなってはいけない、しかしここで厳しいサーブを打つことができれば非常に楽に勝つことができる。 ということだそうです。

 

 ジュニアの段階ですと、まだまだこの域には達していない試合が多いかもしれません。とにかくはいればいいかなという感じも持っていました。。。

 しかしレベルが上がってくれば甘いセカンドサーブや浅いサーブはリターンでたたかれてしまい、そのあと何もできないというような展開になってしまいます。なるほどと思いますが、ジュニアの試合ではなかなか見つけられない重要ポイントだったかもしれません。

 今後は絶対に入れなければならない セカンドサーブ の質を上げていくということを意識して練習するように子供にも伝えようと思います。

 

 まず甘いセカンドをしっかりたたけるようにすることの方が先かもしれませんが、レベルを上げていったところでも勝てるようにするには良いセカンドサーブを打ち、かつ甘いセカンドサーブはたたいてポイントにつなげることができるという両方を持たなければなりませんね。

 

 私は昔バレーボールの選手として頑張っていました。 突き詰めていくとバレーボールもどんどんと重要ポイントが前のほうに行き、最後は結局サーブとサーブレシーブがいいチームが勝つという結論に到達します。 レベルが上がっていくとどんどん最初のプレーに比重が大きくなっていくということですね。考えてみればその後のプレーは最初の段階のプレーを経てやることになりますので、当然といえば当然ですね。

 

 どんどん勝負ポイントが前に前に行くような成長をジュニアには期待したいと思います。サーブとリターンでほとんど終わればその後のラリーはできないですもんね。

♯76 将棋の藤井総太七段

  ジュニアテニスペアレンツの皆様 こんにちは!

 

今日は切り替えて将棋の話です!!

 

 というのはうそです。すみません><

 

 

 私が最近話題の将棋の天才棋士 藤井七段 を見て思ったことをつづりたいと思います。少なからずジュニアテニスにつながりますのでご安心ください。

 

 

 ある対局の様子を見ていました。 藤井七段が逆転負けをしたシーンを目にしました。 藤井七段の様子はそれはそれは悔しそうで、局後のインタビューもやめてあげてーーーーーと思ってしまうほど悔しさがぬぐえず今にも泣きだしそうな感じがしました。しかも自分でもきっとわかっていたと思うのですが、その対局では終盤何度も勝ちにする局面があってしかもそれを見逃してしまっていたということがありました。

 何かと幼少期のころからのエピソードを報道される藤井七段ですが、印象に残るのが将棋に負けると大泣きしてだれも手が付けられなくなるくらいに暴れるということがありました。そうなんです「超負けず嫌い」すぎるのです。 

 逆転負けした対局でもその一面が鮮明に画面に映し出されていました。盤に頭がつくくらいにうなだれたり、首をぐるんぐるんとまわしてみたり泣き出しそうに顔を手で覆ってみたりと様々な反応がありました。悔しくて悔しくて仕方なく体をじっと抑えることができないんです。しかも負けが見えてしまった瞬間からです(対局中)。悔しさが精神を支配してしまってもうどうにもならない状態になっているんです。

 

 

 

 ご存じの方もおられると思いますが、いつかのグランドスラムの決勝戦でフェデラー選手がナダル選手に敗れてインタビューを受けたときに悔しさが隠し切れずに涙を流して泣いてしまったことがありました。何回も何回もグランドスラムを制し頂点を極め続けているあのフェデラー選手がです。藤井七段の様子はそれを思い出させました。 

 

テニスの試合の後でもコントロールが効かなくなってこのような状態になっている選手見かけませんか?? うちの子もこんな感じでした。。。><

 

 

 ここからが親としての腕の見せ所だと思います! このくやしさエネルギーを成長につなげることができるかどうかが重要だからです。これを間違った方向に導けば私はルール違反を犯してでも(例えばミスジャッジ、例えばマナー違反)とにかく勝つという方向にも行きかねないですし、嫌になってしまうということも考えられます。これを正しく成長する方向に向けるのです。

 

 結論から言いますと、このように悔しがりのタイプのジュニアは勝負師としての才能にあふれていると私は考えています。必ず伸びます。その方向性を私たち親がまっすぐ伸びる方向に向けてあげればよいのです。私なりに考えたまっすぐに向ける方法があります。

 

①まず試合後に選手の話をよく聞く

②決して態度が悪いなどと先に言わない、まず受け入れる

③悔しさを共有する(上手く)

④お前には勝負師としての才能がある と伝える

⑤次は勝つ とかではなく より具体的にこれからはこれをこうしようと伝える

 

 暴れたくなるほど悔しい気持ちを否定しないことです。これが重要だと考えます。悔しがることを否定しては選手は勝ちたい気持ちを否定されたことと同じだと感じてしまいます。俺も悔しいぞ、次もあるからまた成長していこう! と伝えたいのです。

 

 藤井総太七段の親御さんがこの超悔しがりの天才をどのように育ててきたのか本当に聞きたいです。なにかセミナーとか親御さん開催されてませんでしょうか?瀬戸市というところまで飛んで行ってでも話を聞きたいと思っています私は。情報お持ちの方お寄せください><

 

 

最後に、、、

 異常な悔しがりは素晴らしい才能

トップに行く人間の共通する特徴だと思います。悔しがりを親がつぶしてはいけない!

♯75 上達するためには

 ジュニアテニス選手が上達するためにはどのようにしたらよいか?また上達を継続していくことがどうすればできるのか?などについて考えました。

 

 私はいつも昔自分が選手だった時にどういうような影響を受けてどういうような結果となりどういうような気持になっていたかということをあいまいになっている記憶をたどれるだけたどって思い出し、そして考えてあの時あんな風に言ってもらえることができていたらもっと良かった、と思ってからジュニアに伝えます。 最近困っていることはその時の気持ちを思い出すことが少しずつ難しくなってきていて記憶がどんどんとあいまいになってきていることですが、、、。

 

 

 テニスが上達したと考えるときは、今までできなかったことができるようになったとき、今まで頑張っても打てなかったショットが打てるようになったときを実感した時だと考えます。

 

 

 なぜできるようになったのかということを考えるよりも、その日やってみたらできてしまった! ということがほとんどではないかと思います。 ある日急にできるようになっていた こういう感覚はジュニア選手はテニスに限らず味わったことが何度もある人が多いと思います。特に子供はこういう体験が短いスパンで起きると思います。

 

 よってコーチングするときはこの感覚をたくさん味わうことのできる方向で導いていくことが重要だと考えます。ではどうすればこのような体験を数多くさせることができるのか?

 

 私は手取り足取りで一つ一つ全部教えていく方法ではなく、選手自身で考えてやってみるという方法が一番早いのではないかと考えます。ですので、細かく横からここはこうここはこうという風に指示を出しまくるのではなく、声をかけるタイミングは厳選してまず「見る」ということが重要と考えます。 そして期待を持って見守ります。その中でタイミングを見てアドバイスをするというのがよいのではと考えます。

 

 うちの子にもなんであんなの打てるようになったの?どんな練習したの?と聞いてみたことがありましたが、ほとんどの場合が「わからない」とか「気が付いたらできるようになってた」というような返事がほとんどです。 おそらくはこれが普通なのでしょう。

 

 

 テニスの先生方もよくおっしゃることですが、テニスの上達方法に答えはないというのが本質なのかもしれません。 自分でもどうしてうまくなったのか上達したのかということがわからない世界で、この選手はこれをやれば必ず上達するという近道を見つけるということは難しいということかもしれません。ただ私は試合のデータを取ることでこの数字が足りないから負けた、このパーセンテージをここまで上げることができれば勝つことができるなどという具体的な意識をもって取り組むことで少しは上達スピードが上がるのでは?と仮説を立てて取り組んでいます。

 

 たとえばですが、どの試合を見てもエラーの数が多いほうが負けるというデータがありますが、ではミスを減らすためにはどのような練習をしたらよいかということになります。ミスを減らすためには反復練習が一番ということになります。しかしいつもと同じ練習をしていたのではいつもと同じ結果になってしまうことも多いかと思います。そこで同じ練習でも違う意識を持って取り組むということが重要だと考えます。同じクラブで同じ練習をしてきている仲間でも成績に大きな差が出てきてしまうのはそういった意識の差でもあるのではないかと考えます。

 素人なりに私はそこを刺激したいと思っています。何も考えずに言われた練習をしているだけの選手と、必ず世界一になると心に決めた選手が同じ練習をしたとしても意識を高く持った選手のほうがより高い成果を得るということはなんとなくわかります。これをこうして勝つんだ!という意識を持った選手は集中力も高いですし伸びるでしょう。そして前述のある日気が付いたらできるようになっていた、ということにもつながり成功体験を多く積むこととなると思います。そして上達を繰り返す。。。

 

 

 プロのテニスの先生方でも、数多くの有名選手を生み出した名コーチでもクラブの選手全員をトップ選手に育てることはできません。しかしそういったコーチの方々は伸ばせるだけ伸ばすということはできる人なんだと思います。長所をつぶさないということでしょうか。

 

 上達につながる成功体験、これがジュニア選手にとっては一番の宝物かもしれませんしたくさん経験してほしいことでもあります。これを達成するために私たち親ができることは、、、

 

①過度ではない期待をもって見守ること

②応援、サポートすること

③アドバイスのタイミングを間違えないこと

 

 だと思います。 私は結果を求めます。しかし結果のための成長過程ということを見失わないようにしたいと思いますし、ジュニアの自主性は消さないようにしていきたいですね。また結果を残すということに対する価値観を私と子供で共有してどのように受け取るかということをさらに考えていきたいです。 勝たなければ自己実現できないという世界ではありますし、なりたい自分は勝つ自分ということも根底にありますのでバランスは難しいですが、マイナスに働くアドバイスや、とにかく勝てという話はしないようにしていきましょう。 選手が二人で戦えば必ず一人のほうが負ける世界ですから。

♯74 ボクシングの話

 私がボクシングをやっていたわけではありませんが、とても耳に止まるフレーズを、ボクシング関係の方の話で耳にしましたので深く考えてみました。  ボクシングはどうすれば勝てるのか?と言う事をジュニアテニス の親御さんと同じようにボクシングジュニアの親御さんも考えています。結論は「相手に打たせずに打つ。」これに尽きるそうです。ボクシングの歴史は長くもう500年以上この打たせずに打つということを突き詰めて歴史を刻んでいます。  当たり前のことで非常に理論的です。しかしその当たり前の中に素晴らしさがあります。それをするための工夫、努力があります。  私はハッとしました。この最も当たり前なことが1番大切なことではないか!?テニスでもっ!と思いましたっっ。  単純に相手に打たれると言う事をリスクと捉えます。相手にパンチを打つ事をリターンと捉えます。すると「自分はリスクを取らずに相手にだけリスクを取らせる」と言うことにもなると思います。  ボクシングでいえば、間違ってもカウンターパンチなどを喰らうことのない範囲で撃ち続けることができればまず負けません。その上いつかダメージを与えることのできるパンチも当てることができるでしょう。打つときのリスクを最小限にして撃ち続けるのです。  テニスで考えると、私はジョコビッチ選手が思い浮かびました。相手を崩す段階での攻めのショットもミスのリスクを最小限に抑えたボールを放って追い込んでいるように思いますし、とにかく決める!!と言うような大きなリスクをとった攻めをあまりみたことがありません。勝っている試合ではやはり相手の選手の方が先にミスをしていると言うことが多いはずです。  私のイメージだけですが、フェデラー選手などはポイントポイントで捨身とも思われるような強引な攻めを見せることもあるように思います。その攻めを通せることがあの選手の凄いところだと思いますし、他の選手が真似できない部分なのでしょう。彼のテニスが長年にわたってテニスファンを離さないのはそう言う面白さがあるからかもしれません。  いまボクシングでの打たせずに打つ、という究極の必勝法にテニス選手として1番近づいているのがジョコビッチ選手なのではないかなと思います。  勝ち続けるためにはリスクを最小限に抑えて最大限のリターンを取るという事を実践できることが重要です。突発的に勝つのならばそれはいらないかもしれませんが、勝ち続けるという事を達成するには一か八かのテニスをしていては無理です。西岡選手のように相手にいかにミスをさせるか、という事を突き詰めるというのは非常に理にかなっています。ミスはこちらのリスクほとんどゼロで1ポイントが得られる勝敗において最も有効な手段だからです。  そんな事を言っている私も、手堅くかつ選手よりもリスクをかえりみず攻め込み戦う姿勢が表面に出てくるファイターの選手が好きなんですけどね、、、、、。  相手に打たせずに打つ。   深いですね。

♯73 レポートを出させる

 伝える力についての続編ということになるかと思います。

 とあるジュニア大会では気づきのシートに記入をして大会終了後に必ず提出させるということをしているところがあります。非常に素晴らしいことだと私は思います。

 

 できたことできなかったこと、そしてこれからどのような練習に力を入れていくかということを自分の言葉で明確にしていくということは今後の成長にとって大切なことだと感じるからです。そして試合を全部見ることのできないコーチからアドバイスをもらうときにそのレポートで事実がしかりと伝えることができないと適切なアドバイスももらうことができません。これは成長のためでもありますが、間違いなく、

「伝える力のトレーニング」

 

と言い換えることもできると思います。テニス選手としての上達の秘訣としてきちんと自分の状況を伝えることができるということは思いのほか重要だということだと思います。

 

 テニスは素人ですが、レポートを見る立場のプロサラリーマンお父さんである私はこれについては教えることができます。とある練習会に参加をしていますが、そこでは毎日レポートを提出することになっていまして、それについてどういうことなのかから説明をして書き方も指導しました。

 

 まず、

❶自分が取り組んだことが今回の練習会ではなく、今回のレポートの内容が今回の練習会でやったことになる。 くらいのつもりで書くこと。

❷レポートを受け取る人の立場でどう見えるかを考えて書くこと。抽象的なことばかり書いても伝わらない。より具体的に。そして誰宛に書くものなのかを確認する。

❸~~しました。~~でした。~~うまくいきました。 というのは伝わらない。それが今後どう生かせるか、試合のどんな場面でそれをするか、それによってこれからどういう取り組みに変えていくか。などやったことによるその後の変化についても書く。見る側がそこが知りたい。

❹理想は数字をなるべく入れて書く。数字に対する印象は具体的で伝わりやすい。

 などポイントを伝えました。

 将来どのようなポジションでテニスをしていくかはわかりませんが、必ずどなたかのサポートを受けてプレーを続けていくこととなるでしょう。その時にプレーを見ていない方にどう伝えるかというのは非常に重要です。

 

 よしこの選手のサポートはつづけたい!と目に留まるようなレポートをかける力をつけておきたいところですし、社会人として仕事をしていくうえでも重要スキルです。

 

 そしてこれを真剣に考え続けることによって前項の「伝える力」を鍛えることにつながります。

 

 今これを見て頂いているそこのプロサラリーマンのペアレンツさん!!! 一度お子様に今日の練習のレポートを出させて伝える力のとれーにんぐをしてみてはいかがでしょうか?

google.com, pub-3503017721301200, DIRECT, f08c47fec0942fa0