ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯62 全国選抜ジュニアを見て思ったこと

   ジュニアテニスペアレンツの皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

   2019年度 全国選抜ジュニアテニス選手権大会を見に行ってきました。U14.U12の各地域代表者32名ずつが参加する文字通りの全国大会です。強い選手しかいない大会です。

 

 

   皆様はこういったジュニアテニスの大会を見に行かれることも多いかと思います。自分のお子様ではない選手の試合はどのようなポイントを置いてみますか??   いろいろなところを見るとは思いますが、私のオススメはどこかポイントを決めてみるということです。例えば自分の目線よりもずっと高いレベルの試合があったとします。すると、「うちの子供とはまた世界が違う」というようになり、どこをみたらいいのか忘れてしまいがちで、すごかった、という感想しか出ない感じになってしまい、とてももったいないと思います。比べることのできるポイントなどを決めてみると良いのではないかと思います。ちなみに今回の私のポイントは、、、サイドに振られたときにどう返すか。をポイントとして見てみました。なかなか面白かったです。

 

   ちなみにどうだったかをざっくりとお伝えしますと、「強い選手ほど、ギリギリの球でもコースを狙って決めに来る」と言うことです。

   振られてスライスでつないでいるだけの選手は上位には居ませんでした。私は以前フォアハンドのスライスを戦術に取り入れたら良いかもと言う記事を書きましたが、その域をすでに超えた選手がたどり着くところなんだと思います。振られたときにには必然的に選べるコースは広くなります。よってウィナーを取る可能性が広がることと捉えることができます。

   トップ選手たちはサイドに振られたときにポイントするチャンスと捉えているのでしょう。コート真ん中のポジションからではポイントを狙えないわけではありませんがかなり高いリスクを取らされてしまいます。よってサイドラインあたりでボールを当てるときがウィナーの確率が高いです。ですのできちんと振り抜けるようなボールは安易にサイドに持って行かない方がいいのではないかと私は思いました。相手がウィナーを狙うことのできないような厳しいボールでサイドに振らなければならないと言うことです。そうでなければ相手は狙ってきて高確率でポイントされてしまいます。

 

 

   センターセオリーという作戦がありますがこのレベルになってようやく意味がわかってきました。センターに集めていればよっぽどウィナーで取られることはないと言う理屈にかなった作戦だと言うことだと思います。力で負けることはないとじっくりした勝負をしたい時はセンターセオリーでやるのが良いでしょう。リスクを取らないショットを重ねているうちに力の差が出てきて、安定した勝ちを望めます。その上で格上または同等の際どい選手との試合ではギリギリのリスクを背負った攻めも展開します。作戦は大切かもしれませんね。

 

 

   これから私も球が強かった、迫力があった、ミスをしなかったと言うような抽象的な印象を残すだけではなく、具体的にここがこうだった、あの球をあの選手はストレートに狙ってきたなどより具体的に残していきたいと思います。

 

 

   

   

身長について考える ♯61

    今回はジュニアテニス選手の身長について考えます。昨今のトッププロを見渡しますと高身長選手がズラリと並んでいるのはご存知の通りでしょう。この傾向は昔よりもさらに進んでいるようです。現代化→高身長化と言えるかもしれません。しかし身長が無ければテニスは勝てないスポーツなのでしょうか?私はそうとは言い切れないところもあるのではと思います。

 

 

   やはり錦織圭選手が本当に良い見本です。190センチを超える選手に勝ちまくっています。錦織圭選手は178センチということなので決して日本人としては小柄な方ではなくむしろ大きい方です。それでもテレビで見てると相手選手と比べてしまうため、とても小さく見えます。ラリーに持ち込めば高確率でポイントを獲得します。ただ、、、ラリーに持ち込むまでが大変です。特に相手のサービスゲーム💦

 

   あの天才的なテニスセンス、抜群の身体能力、図抜けた集中力を持った錦織選手でも高身長のビッグサーバーにはやっとの事で勝てるレベルです。身長が高いことによるアドバンテージは素人目に見ても明らかです。

 

   よって身長が無ければ勝てないスポーツとは言い切れないが、身長があったほうが圧倒的に有利になれるスポーツだと考えます。特にサーブというシステムがある以上このアドバンテージは変わることはないでしょう。

 

   もし試合がラリーから始まるなら、、、、、錦織圭選手が世界のトップになっていると思います。いやまだ他にサーブで苦しんでいる人もいるかもしれません。

 

   動きの良し悪しはあれど、高身長の方が有利であるという事実からは逃げられません。よってジュニアテニス選手はできる限りで身長を伸ばす努力はしないといけません。生まれ持ったものということもありますが、できる限りで伸ばしておきたいところです。

 

   さらにデータがあるのですが、テニス界はトップ選手の身長がさらに巨大化傾向にあります。トップ10選手の平均身長はまだ伸び続けています。今の理想のテニス選手の身長が185前後と言われていますがそのうち195くらいが理想と言われるようになるかもしれません💦動きますもんね、大きい選手も。。。

 

♯60「フォアハンドスライス」について考える 

 先日とあるトップジュニア選手同士の試合を見てきました。その中で印象に残ったのがフォアハンドスライスです。皆様はこのプレーにどんな印象をお持ちでしょうか?非常に効果的に使う選手もいます。 素人目線でこの技術について考えてみました。

 

 

 フォアハンドスライスはまず厚いグリップでフォアハンドを打つ選手にとってはそのままのグリップでは打てないため、グリップチェンジが必要となります。薄いグリップに持ち替えるのです。 錦織選手がドロップショットを打つ直前に相手にわからないようにグリップを変えるあの感じですね。 まずこれができないと手首痛いです。。。

 

 そして最もよく使う場面は 「フォアサイドに振られたとき」 です。

 

 相手ストロークによってフォアサイドに追い出された時を想定してみましょう。打たれた選手はフォアサイドに走り打ち返します。その時通常のトップスピンで返す時は走りこみながら、もしくはオープンスタンスで滑りながら打つような感じになります。実際ジュニア選手のうちは動かされた時にミスをする選手はとても多く、その場で打ち込める時とは全然違う種類のプレーになるということもあります。振られたときに走りながら打つショットは難易度が高いわけです。そこでその強い選手が使っていた技術がフォアハンドスライスです。

 

 地面につきそうなバウンドの低い球でも、顔より高いバウンドの高い球でもミスのリスクを少なく相手コードに返球できます。当然鍛錬による精度アップも必要ですが、ぎりぎりでぶったたくよりも面を合わせていった方がミスは少ないです。 当然深めに入れないと相手のチャンスボールになりますので深く返す必要があります。

 

 ここで相手選手もそれに合わせてネットに出てくることもあります。コースを選んでいなければ絶好のボレーチャンスとなってしまい相手にみすみすポイントを渡すことになります。しかしネットに出てきていなければせっかく追い込もうとしたのにもう一度最初からラリーの作り直しということになります。 一見振られてしまって追い込まれたような状況からでもスライスのボールの滞空時間を利用してもう一度リセットできるプレーともなります。 これをミスなく行えるとなると大きな武器になります。もちろん相手選手がそれを嫌がり前に出てきた時は、巨大なオープンコートを作ってでも走り込みながらフォアハンドでのパッシングショットを狙います。強い選手はこの動きを図べ手把握しており、出てきたらいつでも抜けるような準備を怠りません。相手選手は出たら抜かれてしまうと考え、前に出ることができません。そして滞空時間の長いスライスの時間を使ってコート中央で構えられてしまいます。そしてまたラリーを最初からやりなおす。。。という展開になります。 チャンスを生かせず何度もラリーをやり直すことになれば相手選手にとっては非常に嫌なプレーとなります。相手が嫌がるプレー=強い選手のするプレーです。

 

 

 練習をたくさんしているのでしょうが、相手選手にストロークで振られたときに練習通りやろうと頑張って振りぬこうとする選手は多いですが、ここで一つ呼吸を置いて相手の動きを見ながらスライスで時間を作りながら返球するという選択肢を持つというのはどうでしょうか? 低年齢になればなるほど振られた時のショットはミスにつながりやすいです。強い選手はこれをうまく使っているように思います。

 

 

 バックでもフォアでもスライスでしか返すことができないというような状況でなくても、余裕を持ちつつスライスを使ってみるというプレーも取り入れてみてはどうでしょうか。 私からのおすすめです。 これやられると追い込んでやったかな?!と思ったポイントをまた最初からの振り出しに戻されるような感覚になってとても相手は嫌がると思いますよ!

♯59 とあるプレーに注目して考えてみる

  今回はたくさんの試合を見てきた中で一つのプレーに注目してみてみたいと思います。なかなかこういったボールの処理に苦労している人がいるのではないかと思っています。

 

 

それは足元に来る深いボールの打ち返し方についてです

 

 よくあるケースですが、このボールの処理がうまい選手は強いと感じます。これをただ返球するだけではなく相手にとって厳しいボール、攻撃的なボールを返すことは非常に重要ですし、それは非常に難しいプレーだと感じます。

 一番多いケースはサーブを打った後に相手から深く鋭いリターンが来た時などに多いです。ポジションが必然的にコートの中にあることが多いので。

 そのケースでまともに返球できずに相手のチャンスボールになる、またはそのままミスになって相手に返すことができないということは多いです。深いリターンは強力ですね。しかしそれにもきっちりと対応してくる選手がいるわけです。ではどうやっているか素人目線で具体的に分析してみます。

 

 

 ① 膝が付きそうなくらいまで膝を曲げて腰を落として振り切る

 

  突っ立ったままの体勢では腕だけのコントロールになり思うようなボールを返球することは難しくなります。しかしどうでしょう。重心を落とせばかなりの確率で入るようになります。立ったままの体勢で足元のボールを打つということになればラケットを縦に振らなければなりません。体幹や腰を使うことが難しい体勢で腕だけで打つということです。特に強く深いリターンが来た時などはきちんとした返球をすることが難しいでしょう。

 イメージ的には大阪なおみ選手がよく使います。なんとなく思い浮かばないでしょうか?彼女はよく膝が付きそうなバックハンドを使うイメージがあります。

 これをやる選手を見ると 「うおー 強そう」と私は思ってしまいます。

 

 

 

 ② こすり上げるようにスピンをかけて返す バギーショット??

 

 男子の選手などでは膝が付くように低く姿勢を変えるよりもこちらの方が多いのかもしれません。足元に来たボールを強いスピンをかけるような意識をもってラケットを足元から頭の上に思い切り振り上げるショットです。これを使いこなす選手はかっこいいです。非常にプロっぽい印象があります。

 

 

 

 ③ フラット面をつくり合わせて強い返球をする

 

 これも難しいショットです。ネットすれすれを狙う必要があるかと思いますし、相手にチャンスを与えないように返球するには深めに入れる必要があるでしょう。しかしうまい選手はこれを結構やってくるんですよね。高いテニスセンスを感じます。

 

 

 強い選手は足元に来た時このようなプレーを自然とやってのけます。もう理屈ではなく感覚の世界でやるプレーだと思いますし、たくさんの訓練によって身についたものだと思います。よいリターンが来た時にこのプレーを反射的にやってのけて逆に自分のチャンスにするという選手もいます。 大阪選手はやっていましたね、相手のリターンにカウンター!! すごいプレーです本当に。

 

 自然と身につくものかもしれませんが、反射的にできるように足元へ強いボールが来た時の対処法として練習してみるのもいいかと思います。

 

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低年齢ジュニアテニス選手をみて有望だとおもう選手について考える♯58

 私はジュニアテニス選手の試合を観戦することが大好きです。そこにはいろいろなドラマが生まれます。そして選手の気持ちの動き方も大人のテニス選手のそれよりもより分かりやすく伝わってきます。そして小学生の2年、3年の選手などは直にまっすぐ、打算的なところが全くなく純粋にテニスを楽しみ勝負に取り組んでいます。今回は8~10歳という低年齢ジュニアテニス選手について考えてみたいと思います。

 

 

 8~10歳といいますとまだまだ体も小さくラケットに振り回されているような印象を持つような選手も多いです。そして狙ってのウィナーというプレイがほとんどないと思います。以前にも記事にしましたが、ミスが少ないほうが勝つというのがもろに現れる試合内容となります。お互いに相手を崩すような力がないので先にミスをした方が負けます。

 

 私が低年齢ジュニアをみていて有望だと思う選手についていくつか挙げてみます。

 

 1 試合に負けた後の悔しさが大きい選手

 2 試合中のリアクションを見て、大事なポイントがわかっている選手

 3 フォームがきれいな選手

 

 

 毎度偏った見解を述べてしまっています、すみません><

 

 

 1の選手は非常にわかりやすいですしこういった選手が悔しさや自分の心のコントロールができるようになったときは強くなると思います。あのロジャーフェデラーが暴れ馬のように自分をコントロールできなかった子供時代があるというのを聞いてなるほどと思いました。 逃れられない、自分を狂わせるほどの悔しさをもって練習に取り組むということから上達が早まったのだと思います。そして異常なまでの勝ちへのこだわりを持った選手になったのだと思います。だいぶ前だと思いますが、グランドスラムの決勝戦でナダル選手に敗れてどうにも我慢することができずに涙を流し泣きながらインタビューを受けていたのを見て私は色々と考えました。「こんなに勝ちまくっているのにまだそこまでして勝ちたいのか」 「大の大人が世界中に配信されている中でも涙がこらえられないほどくやしいのか。」 「負けず嫌いの子供と変わらないな。」 しかしそれが世界ナンバーワンプレイヤーなのだと考えました。1の選手はそれに近い気質を持っていると感じます。

 

 2の選手はよくテニスの先生方がおっしゃっています。 大事なポイントだとわかっていてミスをした選手といつもと同じ選手では話が違うということです。またその大事なポイントを攻めに出て決めきるというようなプレーはファインプレーだとして先生方が褒めます。低年齢の段階で試合の流れが読めているということはことのほか才能があるということにつながり、将来楽しみな選手に育つことが多いようです。

 

 3の選手も相手コートに入れることだけにとらわれておらず目指すフォームがあるということは大きいということだと考えます。フォームの悪い選手はそのあとフォームを直してから訓練をするということになりますが、そのままのフォームできれいに打てている選手は次に精度を上げる訓練にそのまま入れます。 自然と力の入りやすいフォームになっていくケースが多いとは思いますが、コートに入れることだけしか考えずに併せているだけの選手は将来フォームの矯正やパワーコントロールアップに苦労するということになるでしょう。

 

 

 ペアレンツの皆さんもこういったところに注目して小さい子たちの頑張る試合を見てみてはいかがでしょうか。 非常に面白いですよ。

 またわが子にこの特徴、片鱗が見られたペアレンツの皆様。お子様は有望です。ぜひ強い選手に育て上げてください。

負けてもいい試合、負けてもいい環境という言葉について考える ♯57

   全ての試合に勝ち続けなければならないということはキツイものです。常勝というのは飛び抜けた力を持っている選手にしかできないことと思います。では負けてもいい試合というのはどういうものでしょうか?練習の合間に行うポイント練習?もしくはポイントの付くことのない野良大会の試合?自分の目標には関係のない試合? たまに耳にする負けてもいい試合というワードについて考えてみました。

 

 私の偏った考えを申しますと、「選手のタイプによって必要となるケースもあるが、基本的に必要のないワード」であると考えます。

 

 がちでテニスに取り組むジュニア選手を基本的に取り上げていますが、競技テニスに取り組む以上試合には勝ちたいはずです。また勝負事が嫌いなのであれば試合に出る必要もないですし、勝ちに向かってテニスをすることもなく楽しくできるテニスだけやっていればいい話です。よって負けてもいい試合はありません。ポイントがどうとか、負けても次があるだとか言っているようでは競技テニスには向いていない選手であると私は考えます。逆に向いている選手はテニス以外でもとにかく負けるのが嫌い、何としてでも勝ちたい、勝ち負けが決まる事柄があってなんで負けなきゃならないの?という考えを持っている選手は競技テニスには向いているタイプといえるでしょう。

 

 では選手のタイプによってこれがあったほうが良いと思う選手について考えたいと思います。結局競技テニスをしている選手は勝たなければなりません。50%で勝ち負けが付く勝負の勝つ方の50パーセントに入らなければならないのです。死ぬほど勝ちたいのになかなか勝てずに、周りのサポートやご両親にも感謝していてすごく期待されている、、、このような環境に置かれた生真面目な選手は勝ちたいという気持ちよいりも、勝たなければいけないという気持ちが大きくなってしまうこともあるかと思います。勝たないと勝たないと勝たないと、負けられない負けられない負けられないという気持ち一色になってしまう状態です。最初持っていた「勝ちたい」という気持ちがどこかへ行ってしまっているような選手にはこの言葉を使うことに意味があるかもしれません。

 

 しかし勘違いをしてはいけません。負けてもいい試合もあるという言葉を使うことによって勝たなければならない、負けることは許されないという縛られた思考を少し解きほぐす意味合いで使い、最終的には勝てるように持っていくという意味合いです。額面通りに取るとおかしくなります。よって考えが深い選手には生易しいだけでモチベーションが下がるワードにもなりかねません。きわめて用心深く使わなければならないワードだと思います。このまま行ってもこの選手は勝てない、つぶれてしまうだろうと確信したときだけ使う感じでよいかと思います。

 

 この試合は勝ちたい、この相手では負けても仕方がないという話はよくありますし何ゲームまでは取るなどの目標を持つこともあると思います。しかし私はこう考えます。どれだけ力の差がある相手との勝負においても、必ず毎試合勝ちに行く、何とか勝つ方法がないかと苦しんでも挑み続ける姿勢が大切だと思います。最初からこの選手には勝てないという気持ちをもってする試合は得られるものは少なくなります。これは通用する、意外と相手はこれが苦手そうだなどと少しでも勝ちにつながるイメージをもって勝ちに行く姿勢をもって試合の挑むことによって成長することも多いかと思います。

 

 勝ち続けること、そして負けてしまい悔しい思いをすること。もしかしたら見方によってはどちらもつらいことかもしれません。しかしこれはアスリートの本懐です。

その悔しさ、そのつらさがあるからこそ頑張れる選手でなければなりません。すべての試合に勝ちに行くこと、これがアスリートの仕事だと思います。負けてもいいと思ってやっている選手を応援する気になりますか?

 

 最後に偏りまくった私の考えを、、、。 もしもジュニアテニス選手が私に「勝ち続けるのがつらい、負けられない環境がくるしい。」と相談してきたとします。おそらく私はこう答えるでしょう。

 「テニスやめたらいい。テニス以外にも世の中夢中になれるものはたくさんある。」

 こう話した後にやっぱりテニスしかないという気持ちになる選手はその後も成長し続けることができるでしょう。それでやめる選手はアスリートには向いていないので別の道を探したほうが良いと思います。わが子がもしそういうことになれば私は迷うことなくこのように伝えると思います。がちでやるなら勝ち続けなければならない、本気で勝ちに行くことをやめることはできない。 わが子のテニスにのめりこんだペアレンツは時に周りが見えなくなることがあると思いますし、成績上位の選手がテニスをやめるという話を聞いた時には 「あんなに強いのにもったいない。」 と周囲から言われることと思います。しかし冷静にテニスのことをよく知らない第3者の方がこの話を聞いたらどう思うでしょう。 ごく当たり前のことと思うのではないでしょうか。本人がやりたいといっているのであれば頑張って!となりますが、つらいやりたくないといっていることを続けさせて何が面白いの? お金も時間もかかるんでしょ? 学生の本文は勉強ですよ? というのが世間一般の見え方だと思います。

 

 ときに負けてもいいという環境は大切になるでしょう。しかしそれは将来の勝ちのための言葉であるということを理解できる選手、理解できるペアレンツであることが重要だと考えます。 アスリートジュニアテニス選手は勝ちに行くしか道がないと考えます。

怪我について考える2 ♯56

   優秀な選手が集まる機会に話をいろいろと聞くことができました。たくさんの練習や遠征、試合などを重ねているためどこかしらが故障した、怪我をした、怪我をしているなどの話は多いです。

   以前痛みを感じた時にそれを素直に周囲にうったえることができることが重要であるということを書きました。今回は少し違う方向から考えてみました。

 

 

   今回は主に下半身の怪我について考えてみます。足腰の怪我ですね。以前錦織選手がラケットはどんなものでもある程度できるがシューズがちゃんとしたものでないとテニスはできない、というような発言をしたことがありました。まずはそれほどテニスにとってシューズはは大事なものだと言うことです。

   激しいステップ、フットワークを重ねるうちに下半身の故障が起きてしまうのですが足から(地面から)伝わる衝撃が原因とされます。特にひねったり滑りすぎたりと言うアクシデントがないケースは持続的な負荷が重なることが原因となります。

   ではその足から伝わる衝撃を和らげれば怪我は防げる、と言う理屈でクッションの入った衝撃を感じない靴底のシューズでプレイするとどうなるでしょうか??じつはこれも怪我は無くならないんです。人によってはクッションのあるものの方が故障を多く起こすケースもあります。

 さらにこんな話もあります。人がもし脚から伝わる衝撃がゼロになったらどうなるでしょうか。走ることも飛ぶこともできなくなるそうです。足から伝わる衝撃を脳で感じて初めてそのような動きができる状態にするようです。足裏への衝撃がないと脳がストップをかけてしまうようです。また衝撃が少ないと脳がちゃんとしたバランスをとれなくなりケガにつながるようです。

 

 

 そこで教わったことは、「適切な衝撃を足裏に伝えること」が重要だということでした。いろいろなシューズの研究がおこなわれているようですが、マラソン選手のシューズの靴底は思いのほか薄い作りになっているということです。適切な衝撃を与えることにより体のバランスを取り脳を刺激する。そしてケガをしにくくするということのようです。

 ここまで聞いてもまだどういう理屈なのかがわからないこともありますが、無理に衝撃を和らげることも衝撃を強くすることもよくないということですね。

 

 

 適切な衝撃だとしても強すぎれば結局はけがになるはずです。あまりクッションの入っていない靴を使用して、適切に休みを取るというのが最高の予防かもしれませんね。

 

 

 これはヒールを毎日履いている女性がいろいろなけがをしやすいということにもつながっているそうです。ぺったんこで足裏に適度な衝撃が来る靴を毎日履くことができればそういった女性もあまり腰痛や外反母趾などに悩まずに済むかもしれません。きちんとそういう知識と感覚をもって靴を選ぶのも大切です。次回から気にしてみましょう。

 

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優秀な指導法とは?♯55

   ジュニアテニスペアレンツの皆様は良いテニススクールに選手を入れてあげたいと言う気持ちが強い方が多いかと思います。その時にコーチの教え方が良いと言う表現を使われることも多いかと思います。では具体的にどのような指導法が良いのかについて考えてみました。

 

   特に大会などで良い成績をとりたいと考えているペアレンツの方々は実際のレッスンで今のケースはこうしたほうがいい、そこで膝を曲げてこう、、、と手取り足取り教えていただくのを希望したり想像したりしているかもしれません。私もそうでした。しかし強い選手がたくさんいるチームはそうではないところが多いと思います。

 

   私は自分で考えて自分でどうすれば良いか考える事を教えてくれるスクールが最も優秀なテニススクールでありコーチだと思います。選手自身が言われた通りにやるような事細かい指示を出しまくるコーチは強いクラブにはほとんどいません。一から十まで教えていては自分で考えることを選手がやめてしまいます。テニスは基本試合中にはアドバイスを受けることができないスポーツです。孤独な環境の中でどうすれば良いかを判断して実行できる選手でなければ勝てません。テニスのような仲間もコーチも監督もいないスポーツという背景もありますので手取り足取り教えるのは、ずれていると言うことなのかと思います。

 

   考えることを閉ざして一つのことだけやり続けようとする選手が勝ち続けることは非常に困難です。課題を持ってやることは大切ですがこれだけやってればいいと思ってしまっている選手はなかなか勝ち続けるのは難しいでしょう。都度考えて判断するという訓練が必要と思います。

 

   良いコーチがいたらそのチームの選手はみんな強いですか?そんなことはないと思います。強い選手たちと打ち合えるチームに入ることは強くなる近道だと以前の記事に書きました。その強い選手たちとどうすればやり合えるのか?勝てるのか?ということを常に考えながら練習することになるから強くなるのです。チーム的にはあまり強いという話を聞かないところでも、試合に出かけて自分で強くなる選手はいます。きっと練習では自分自身でどうすれば強くなれるかを考えていることと思います。

 

   自分で考えることを前提でその先に良いコーチを求めるのが本筋で、ここにいたら強くならない、あっちのチームでいろいろ教えてもらおうと言う他力本願な選手はきっとある程度まででしょう。どこへ行っても自分を強くするのは自分です。

 

    よって具体的にこの練習をこの方法でどれくらいやればいい、と言う指導方法はないと思います。強いて言えば自分自身で考えること、その考えがずれていた時に指摘してくれること   それが優秀な指導方法なのかもしれません。

6ゲーム1セットというシステムについて考える♯54

   最近バタバタしておりまして更新ができずにおりました。また環境が変わってもジュニアテニスについて考え、アウトプットしていきたいと思いますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

   以前にも少し取り上げたと思いますが、6ゲーム1セットという日本のジュニアにおいての最も一般的なゲームのシステムについて考えたいと思います。   私の考えている結論から先にお伝えします。   「短すぎる」

 

   ご存知の通りでジュニアテニスの大会では6ゲーム1セットというシステムが多いと思います。地域大会や全国大会ですと、8ゲーム1セットや3セットマッチという感じです。ただ、県予選を勝ち抜いた後での話なので6ゲーム1セットの県予選の試合を連勝することが必要です。避けては通れない道のりです。早ければ30分かからずに終わってしまう試合の中で出し切らなければなりません。これによる試合への影響について考えます。

 

   フロックという言葉をご存知でしょうか?いわゆる格下が格上に勝つ、まぐれ勝ちということなのですが、6ゲーム1セットの試合ですとフロックが発生することがあります。最初に格下が3-0くらいまで走ると出やすいです。格下選手としてはチャンスが増えるととらえても良いかもしれません。そして上位選手は玉砕覚悟の格下選手との試合を勝ち続けることが必要です。

 

   強いボールを打ち込み試合に勝つ。これは強くなるためには必要なことであると考えます。しかしながら攻め込むプレーにはミスのリスクがあります。1セットマッチで0-3からリスクを取って攻め込むのは大変勇気がいることです。なかなかできません。よってどのようなことが起きるかと言いますと、繋ぐミスのリスクの少ないプレーを選択するようになります。「振れなくなる」のです。以前も紹介させていただきましたが、繋ぐミスのリスクの少ないプレーを選択する選手が強いという分析の裏づけにもなっているかもしれません。

 

   海外ではジュニアの時から3セットマッチが当然のように採用されていて、1セット目を捨てて残りをとるという作戦をとる選手が普通にトップ選手にもいるようです。思い切り振り切ると言うプレーもやりやすい環境にあります。攻めるプレーが上達して行きます。

 

   テニスの先生から教わりましたが、このようなシステムであること、そしてサーフェスか砂入り人工芝であることなどが日本は世界の主流ではないので将来的には高いボールを叩くと言う練習が必要不可欠だと言います。「低いボールを繋ぐのはうまいが、高い球を叩くのが下手」な選手が育つとの事です。確かにオムニは弾まない!

 

   いつかハードコートやクレーコートばかりになって日本がテニス大国になり他国の選手が日本にテニス留学に来るようになったら面白いのにな、、、などと素人は思いました。3セットマッチが当たり前で1日1試合、これもいつか浸透してくれるともっとすごい選手が育つのかもしれませんね。テニスの先生方の考えていることを聞くといろいろ考えさせられます。

   

若い選手が活躍している全豪オープンをみて考える ♯53

 全豪オープンが盛り上がっていますね!日本人選手は錦織選手と大阪選手がともにベスト8に残りました。(いまそのタイミングです) やはり気になりますね、ついに日本人がグランドスラムを制覇することが現実味を帯びてきています。数年前錦織選手が全米オープンで決勝戦まで行ったとき、テニス好きの私の友達が興奮していたことを思い出します。今回もジョコビッチに勝つことができれば可能性はあると思います。

 

 

 

 トッププロのガチンコ勝負である全豪オープンを見て、そしてジュニアテニス選手を見て皆様は何を思い、何を感じますでしょうか? またどのポイントを見ていますか?私は素人ながら少しずつ勉強を深めていこうと努力はしていまして、少なくとも昔よりはちょっと違うところを見れるようになってきたと思っています。でもやっぱり素人が素人ですが、、、。

 

 私の注目した試合は ラオニッチ選手VSズベレフ選手の試合です。 以前道具もよくなってきていてネットプレイヤーには厳しい時代なのかもしれないと考えていたこともありましたが、この試合を見てネットプレーいけてるのでは?!と思いました。人と違うところを見ているといわれてしまうと思いますが、私の一番好きなプレーはノータッチエース、次いで好きなのがネットプレーです。試合を見た方はご存知かもしれませんが、この試合ラオニッチ選手がサーブアンドボレー、そしてラリー中のネットプレーを駆使して第4シードのズベレフ選手を圧倒しました。圧倒的なサーブ力と体のサイズも生かしているスタイルだと感じました。

 そしてもう1試合注目したのが錦織選手VSカルロビッチ選手の試合です。実に59本のサービスエースをカルロビッチ選手が記録しましたが最後の最後で錦織選手が勝ち切ったという内容の試合でした。これはニュースでも皆さん見たのではないでしょうか。このカルロビッチ選手も211センチの長身を生かしたサーブとネットプレーが中心の選手です。サーブが異次元すぎるというのは素人の私でもよくわかりますが、それでもトップ選手である錦織選手に勝っていてもおかしくない内容でした。ジョコビッチやナダルといった強烈なストローク戦を制している選手がトップを取っている今のテニスですが、こういったサーブとボレーで勝負する選手の生きる道もあるのではないかと感じました。

 

 

 私はテニスの先生方が前へでろ、攻めろというアドバイスをすることの意味が少しわかってきたような気がしました。ラオニッチ選手もカルロビッチ選手もきっと子供のころからこんなビッグサーブを打っていたわけでもネットプレーで得点していたわけでもないと思います。戦力としてやるようになった時には体が大きくなってきた頃でしょう。これをグランドスラムでの勝利につなげているわけですからきっと小さいころから技術の習得には時間を割いていたことと思われます。 多分ゴールデンエイジなどと呼ばれる10歳ころから。。。

 低年齢ジュニアのころはネットプレイで勝ちにそのままつなげるというのは至難です。よってミスをせずにつなげるプレーがうまい選手が勝ちます。しかしグランドスラムの試合での強烈なネットプレーによる強い選手を見るとこれをやらない手はない、などと思ってしまいます。 それにストロークだけでポイントを思うようにとるということの方がよほど至難の業というように感じます。 ネットプレーの練習を小さな時から練習して技術面だけでもあげておく必要があると思います。たとえそれが負けにつながってしまったとしても。。。(なかなかできないことかもしれませんが、、、)

 

 

 

 試合でネットプレー中心で勝ち切るというのはジュニア、特に小さい時からというのは難しいでしょうが必ずたくさん練習をして手に感覚を残して技術を習得する必要はあるでしょう。そして体が出来上がった時に思いっきりサーブアンドボレーでリターンの選手に圧力をかけることのできる選手を目指しましょう。特に身長が高い選手は有望です。小さい選手も必ずネットプレーは練習しておいてラリー中にいいタイミングで前に出ることのできる試合勘を養いましょう。必ず生きてくると信じています。 

 

 ラリーで思いがけずコーナーぎりぎりにボールがいって相手選手がまともな体勢で返球ができないとわかった瞬間に前へ出てボレーでラリーを終わらせるというプレーは必要不可欠です。それを目の前で弾ませてしまえばまたラリーのやり直し、前へ出ていればその一本でポイントとなっているラリーが前へ出る意識が低いがためにラリーが長引き相手にもポイントチャンスを与えてしまいます。体力的にもロスが生まれます。この差は大きいです。

 

 全豪オープンをみて前向きにネットプレーに取り組んでいきましょう!!

 

 

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センスがあると思うジュニアテニス選手について考える ♯52

 私が見ていてセンスがある、と思えるジュニアテニス選手について考えました。今回も偏った話になるかと思いますがどうぞお付き合いください。

 

 

 私が考えるセンスのある選手は 最小限の力みで最大限のパワー出している選手です。見た目の感じで言いますと、とてもリラックスしている様子なのにボールは強いというイメージです。左右に動かされている状態であったり、処理の難しいボールなどではまた違った感じにもなるかと思います。最大限のパワーを引き出すためにとても重要な要素が力むまでのリラックスです。このリラックスがきっちりとできている選手はとてもセンスを感じます。

 

 

 

 リラックス → 一瞬の力み → パワースピードのあるボール という流れがあるのだと思いますが、これを自然にできている選手はセンスがあると思います。力が入りすぎるというのは状況によってよくあることなのだと思いますが、プロ選手を見てもボールとコンタクトの直前はかなり腕はリラックスしている状態を作っています。逆にそれがないと強くたたくということができないので当然といえば当然です。

 

 またテニスというスポーツは6ゲーム1セットという勝負がおそらく一番短めな勝負となるでしょう。しかもハードな日程ですとそれを1日5試合をこなすこともあります。常に100%の動きをしていては持たないスポーツです。フェデラー選手のように時にリラックスしてプレーしているような印象を与えるくらいがスタミナも長持ちしてケガも少ないテニス向きな選手になるのではないかと思います。 よって最小限の力みで最大限のパワーなどの効果を生み出すことのできる動きは非常に重要だと思いますし、テニス選手としてのセンスを感じます。

 

 激しい試合をしている中でも力みを一瞬にとどめて、スタミナの浪費を最小限にとどめている選手を見つけたら注目してみましょう。

 

 

強くなりそうなジュニアテニス選手について考える ♯51

 よくジュニアテニス選手を見て評価する際に、「この子は伸びそうだ」「この選手は将来性がある」というようなことを聞くことがよくあるかと思います。テニスではど素人ですがスポーツ大好き、他スポーツではがちでやっていた私がおもう、将来性のある選手について考えてみたいと思います。

 

 単純に考えて将来性が高いと一般的に思える特徴をいくつか挙げてみます。私が最も重要と考えることとは別のことになります。

 

 1.体が大きい

 2.球が強い

 3.攻撃的プレイを目指している

 4.手足が長い

 5.今現在強い

 6.足が速い

 7.サーブが強い

 

 上記はとても一般的な見方で、これが違うとは私も思いません。しかし素人はちょっと変わったことを思います。それは下記です。

 

 私が思う将来性の高い選手は体がしなっている選手です。

 

 体がまだできていないジュニアのころに、体の使い方を学習していくわけですが腕力に任せて強いボールを打っている選手には私は将来性を感じません。たとえ強い球が入っていてもです。また体が大きい選手はたしかに将来性を感じますが、肩も下半身もうでも使い方が硬いという印象を与える選手にはこれも将来性を感じません。今現在強い選手だとしても体の使い方が明らかに悪い選手は将来性の高い選手とは思うことができません。

 

 体全体を使って、下半身からラケットの先までしなるように使っている選手には将来性や高いテニスセンスを感じます。ジュニアテニス選手を何人も育て上げたコーチの方々がどのように考えているかは存じませんし、それだけが将来性などとは思ってはいけないとはわかってはおりますが、それでも私は体がしなっている選手がその後大きくはばたく可能性が高い選手だと考えます。サーブの時もストロークの時も地面に触れている脚からの力がすべてラケット面に無駄なく伝わっている選手はきっと伸びてくるでしょう。

 

 錦織選手や西岡選手の小学生時代のプレイを見ましてもやはりパワーがない分体全部の力を使って打ち込んでおり、そのためには筋力だけではなく高い柔軟性や体の高度な使い方が必要となり例外なく体をしならせて使っています。

 

 野球の話になりますが、イチロー選手はメジャーリーグに挑戦し大成功を収めました。その特徴的な要因として「体を大きくする、筋肉を大きくするという手段を捨ててしなやかな体、伸びる柔らかい筋肉によって体を作る」ことによって成功を収めました。骨格的に日本人では屈強なメジャーリーガーの真似をするよりもしなる体を使って結果的にパワーを出すという手段で対抗したといえるでしょう。私が思うに野球よりもテニスのほうがしなりは重要だと考えます。

 

 1.体が大きい
 2.球が強い
 3.攻撃的プレイを目指している
 4.手足が長い
 5.今現在強い
 6.足が速い
 7.サーブが強い

 8.体がしなっている

 9.次男次女(上に兄弟姉妹がいる)

 

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 10.余裕を持っている

 

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 こんな選手を試合会場で見つけてみるのもよいのではないでしょうか。私がこの条件に該当する選手を見つけたとするならば将来有望と決めつけてかかるでしょうw毎度ながら偏った内容ですみません。

 

 

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強いジュニアテニス選手を分析9 ♯50

   さらに強いジュニアテニス選手を分析していきたいと思います。素人目線でもわかる範囲です。ミスの少ない方が勝つという分析をしましたが、強い選手の持っているものをまた一つ見つけました。

 

 

強い選手は余裕を持っている  

 

 それは   余裕を持っていること   です。逆に裏返していうと弱い選手は余裕を持っていません。ラリー中、試合中の間の取り方、一つ一つのポイント後の動作、そういったことの中で強さだったり余裕だったりというものを感じます。

 

    強い選手はバックバンドのラリーを続けている中で、虎視眈々と攻め込むチャンスをうかがっているのに対し、弱い選手はそのバックラリーを続けることで精一杯になっています。もっと先のことを考えているという姿勢が余裕を生むのではと思います。またそれぞれのプレーに余裕がありますのでミスをした時も大きく崩れるような事がありません。本当に必死にやったプレーがミスになった時はいかに強い選手でも落胆する様子はうかがえます。余裕を持つことは様々なプレーにおいてメリットをもたらすことと思います。

 

 とても抽象的な表現になりますが、素人の私がわかりやすく感じる特徴です。 ではどうすればこの余裕が身につくのでしょうか。ここが大事です。私が考えるのは試合経験です。試合の経験が多ければ多いほどこの余裕が生まれるというように感じています。余裕をもって試合をしているなという選手を調べましたが、もれなく試合経験キャリアが長い選手ばかりでした。 タイプ的に余裕が感じられないのに強い選手もいますが例外的だと思います。 試合経験をたくさん積んで試合中の余裕を持つこと、これも一つの目標としてやるのもよいかと思います。慌てないということもほぼ同義かもしれません。そしてその先だと思いますが、スコア的に負けていてもこういうプレイをしてれば大丈夫、勝てるという自信をもって試合ができたら最高ですね。

 

 下を向いて背中を丸めてとぼとぼ試合をしている選手に強いというオーラを放っている選手はいません。強い選手はミスをしたとしても堂々としているものです。自信なさげに余裕のないジュニア選手には一度自分の姿をこうだと見せてあげるのもよいのではないかと思います。試合中の自分の試合の態度に気が付かせてあげるのも重要かもしれません。どのような態度で自分が試合をしているか、そしてその様子を変えることによってどのような効果があるかということをジュニア選手に伝えて、余裕を持った強いオーラをまとった選手になれるよう育てましょう。

 

 素人の感想ですが、弱そうな選手は負けて強そうな選手が勝ちます。強そうな選手は慌てることなく余裕を持っています。余裕を持った感じで試合ができれば勝ちにもちがづくと考えます。頑張って試合を重ねてよいオーラを持った強い選手になれるように頑張りましょう。

 

   

ネットプレイを考える ♯49

 今回は表題の 「ネットプレー」 について考えたいと思います。

素人の私は昔テレビで見ていたテニスがほとんど全部ネットプレーだったので、これこそがテニス!なんて思っていました>< 1980年代後半のウィンブルドン選手権などしかテニスの情報がなかったのです。全力のファーストサーブを打ち込んで少し手も有利な状況を作りボレースマッシュで決めるというテニスです。 では今のジュニアテニスではネットプレーはどんな感じでしょうか?考えたいと思います。

 

 

 

 昨今のテニスではストローク戦が基本であり、ジュニアでもシニアでもその流れが定着しているようです。テニスの先生方に聞くと今の道具が進化したテニスでは全部ネットプレイで勝ち切るというのは非常に難しくなっているということです。ラケットの性能が上がり以前のように強いファーストサーブで相手を崩すということがなかなか難しくなっているうえ、リターン技術も変わっており相当なサーブではないと相手のリターンエースでお返しを食らうということのようです。ですので全部サーブアンドボレー、リターンアンドボレーというプレースタイルのプロ選手はあまりいないようです。

 

 ジュニア選手においてはどうでしょうか? 特に低年齢ジュニアにおいてみられるのはネットに出ても横や上を抜かれてしまう形です。これは普通のストローク戦においてふらふらっと前に出てもやられてしまうだけということで、ネットプレーがダメなプレーということではありません。 ネットに出るまでの伏線がかなり重要になるということです。私の見た感じですと、相手選手がしっかりとボールに対して構えることができるようなボールでは割と簡単に抜かれてしまうという印象です。

 

 素人の私なりにネットプレーをすることによるメリットデメリットをまとめてみたいと思います。

 

 ネットプレーによって生まれるメリット

1.ネット間際でボールタッチできることにより得点取得率の高いプレーができる

2.ストローク戦では1ポイントとるのにかかる時間よりも早い段階で得点を狙うことができる

3.ネット際に詰めることにより相手のプレーにプレッシャーをかけることができる

 

 

 ネットプレーによって生まれるデメリット

1.後ろにボールが行けばたちまち相手のウィナーとなる 抜かれる

2.低年齢の時は特に簡単に上を抜かれてしまう

3.ネットプレー自体が低年齢の時は特に難しい (片手ボレーでのコントロール)

 

 

 まず低年齢ジュニアのころは何といってもボールに届く範囲が小さいということが言えます。2m近い大男の選手が構えるネットプレーとはもう種類が違います。見方によっては抜いてくださいと言っているような印象を持っている人もいるかと思うくらいです。また片手でダイレクトでラケットにぶつかるボールを握力ではじき返すということ自体がまだ厳しい選手も多いかもしれません。

 

 

  やはり効果的なばめんをつくりだし、その場面で精度の高いネットプレーをするというのが目指すところだと思います。精度が高くポイントをよくとれるようになってくると自然に相手に与えるプレッシャーも生まれると思います。ネットプレーの中でもスニークイン呼ばれるプレーがあります。相手が気が付かないうちにネットに詰めるプレーのことです。体のサイズが小さいジュニアでも、足が速ければぜひトライしてほしいプレーです。いいとらえ方をすればあと5本打たないと取れなかったポイントが1本で同じ1ポイントが取れるということが起こるかもしれません。

 

 

 ストロークにしてもサーブにしてもネットプレーにしてもやらなければうまくはなりません。負けてもいいからとは思いませんが、人生で最も能力を伸ばせるジュニアの時期のうちにネットプレーを練習しておく重要性は将来のテニス選手像を描くうえで高いといえるでしょう。やっていたジュニア選手が18歳くらいになった時自信をもってボレー、スマッシュができるようになるにはそのプレーを繰り返し練習するしかありません。低年齢の時もボレースマッシュ、また試合中にネットに出るということを常に心がけてやった方がいいでしょう。

 

 

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好きな練習、嫌いな練習について考える ♯48

 ジュニアテニス選手の親御さんであればジュニアテニス選手の好きな練習がこれ、嫌いな練習がこれというような話を聞くこともあるかと思います。どのようなメニューが好きな選手が多いでしょうか? または嫌うメニューは何でしょうか。 一つの傾向について考えてみたいと思います。

 

 これは私の偏見もあるかもしれませんが、地味な反復練習やランニングなどのトレーニングが嫌いだという選手が多いのではないでしょうか。また逆に好きな練習メニューといえばポイント練習やマッチ練習という選手が多いのではないでしょうか。いわゆる試合形式の練習です。

 

 地味な反復練習といえば、フットワークのトレーニングや球出し練習、ランニングメニューというところだと思います。ジュニアテニス選手の嫌がりがちなこの練習は最も重要な練習だと思いませんでしょうか? 私の根本的な考え方なのですが、テニスはミスをする選手が試合に負けます。ミスを減らすためにはどうしたらよいか。繰り返しミスが出る確率を減らすための反復練習が重要です。またそれを行うための体力、切り離すことができないフットワークなど繰り返し繰り返し行うことが一番の上達への近道でしょう。目の前のことだけを見てしまうと楽しくなくて体もつらい嫌なことという方向になるかもしれませんが、最も大切な練習であるということを理解したほうが良いと思います。実の入り方も違ってくると思います。トッププロでもこの練習は間違いなくやっていますし、ずっと長い時間プロがこなしているのもこの練習のようです。テニスを続ける限り、反復練習とは離れられないですし、とても重要な練習です。

 

 試合形式の練習はジュニアテニス選手は好きな選手が多いです。やはり勝った負けたという結果が出ることが楽しいようです。そして自分のやりたいことをできる、自由に表現できる時間だともとらえているようです。自分よりも格上の選手と試合形式の練習をするのは負けてもともとでぶつかっていけるというところも大きな楽しみの一つのようです。

 

 地味でパッとした楽しみが感じられない反復練習やトレーニングかもしれませんが、テニスとはそういうスポーツです。技術的に同等な試合であれば、その精度や精神的な根気強さがそのまま試合の結果となって現れます。 これをジュニアテニス選手自身が良く理解をして取り組むのか、もしくはいやいや取り組むのか、成果に差が出てくるのは火を見るよりも明らかです。

 

 一生涯で最も能力を伸ばすことができるジュニアの時期にこれをよく理解して取り組むことのできる選手になってもらうこともコーチやペアレンツの上の見せ所かもしれませんね。 もしくは本気で勝ちたいと思ったジュニアなら理解が早いのかもしれません。

 

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